ヒトトビ〜人と美の表現活動研究室

他者の表現にふれることから、自分の中にある美の感覚にもふれてみる、自分の美を表現してみる。みんなで探究する場づくりを通して考えることなど。

ことほぎラジオ第10話、配信しました

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12回完結のことほぎラジオ、ついに二桁になりました。おおお......。

 

今回は、けいさん、せいこが夏に出かけたそれぞれの旅のおみやげ話です。

音だけですが、晩夏の山本亭(葛飾区柴又)もなかなか趣があります。

リスナーさんが立会ってくださっていたのも新しい試みでした。その大きな存在により、いつもより集中して、じっくり考えて聴いて話した気がします。


収録・配信したことによってわかることがいつも生まれますが、今回は、旅に出る、身体を運ぶ、関わる、時間を生み出す、時間を共にする、体験する、記憶する、思い出す、物語る、創作する、鑑賞する......などについての考察がさらに深まったように思います。

 

聴いてくださる方には何が聴こえている、見えているんだろう。

聴いていると家事が捗るとか、遠くに行った気になったとか、何かいいこと、新鮮なことがあるといいなぁと願っています。

 

おたよりは、Blogのトップページ右上の、天使たちがお手紙を持っているアイコンをクリックして、フォームからお送りください。チャンスはあと第11回、第12回ですよ!!

 

 


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ALPS BOOK CAMP 2017

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7月最後の週末は、長野・木崎湖のほとりのALPS BOOK CAMPにいました。

alpsbookcamp.jp

 

ここのところ切実に求めていた「大量の淡水」を補給できて、とても満足でした。この日は初日かつ前夜祭ということで、ゆったりとはじまっていて人も多すぎなくて居心地よかったです。お店はまだそんなにたくさんは出てなかったけど、ごはんも飲み物もおいしくて、気持ちいい音楽が聞こえていました。寺尾紗穂さんの生歌が聞けてよかった。

 

木々のあいだにいて、山と水に囲まれている。湖畔。そうそう、この感じなんだよねと思い出す。わたしはやっぱりこうなんだよ、これがいいんだよ、こうしていたいんだよ。

 

ゆっくりと暮れていく湖を、ぽつりぽつりとおしゃべりしながら眺めていた。

松本のゲストハウスに泊まりました。閉まりぎわの銭湯に一人でのびのび入って極楽でした。

 

一緒に行った人は会った回数は3回とかなんだけど、いつも2時間ぐらい濃い会話をしていて、イギリスから帰国のときにはいつも会おうよと声をかけてくれるのですが、今回はいきなり「旅に出る」とかでおもしろかった。普段あまりそういうことはしないので。しかも前々から予定していたというのでもなく突然決まって。そういうのもよかった。

 

翌日は松本のまちを2時間ほど散歩して、カフェでモーニングして、おおこれが松本城か、開智学校か、と言いながらひと巡り。なんとなくここは、文化度の高いまち、というイメージ。

 

都市計画・ランドスケープと法整備の話にはじまり、建築、アート、金融、家族、パートナーシップ、戸籍、茶の湯、能、比較文化論、宗教学、小説、物語、移住、移民、ロンドン、大阪、東京、英語、日本語、公共私などなど、ずーっと話していても尽きず、楽しかった。

またいつ会えるかわからないけど、次回の「雪かき」を楽しみに、じゃあねと別れ。

 

思い立ってパッと行くのはいい。軽やかでいたい。

次回はお店やさんのほうで行ってテント泊するのもいいなぁ!

 

 

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明日8/25から!《生還せよ!秋田・上小阿仁村でアートと野生に捕らわれる3日間!》

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超直前のお知らせですが、あした8/25金から、金・土・日で秋田県上小阿仁村でアートプログラムがあります。わたくし、企画・運営で携わっております。

peraichi.com

 

「あら、ちょうど空いてるぢゃないの」
という自由に生きる女たちよ、ぜひ一緒にいきましょうーー!

 

東京から飛行機で行かれる方は、こちらがちょうどいい便です。 さっき見たらまだ空席ありました。

★往路★ 8/25(金)
便  名:ANA403
発着空港:東京/羽田 - 秋田
発着時間:09:50 - 10:55

★復路★ 8/27(日)
便  名:ANA408
発着空港:秋田 - 東京/羽田
発着時間:15:50 - 17:00

 

もちろん自家用車で来てくださってもOKです。

宿泊が旅館がなくなったので、村営の施設のみ、激安です。

 

この夏、特になんも思い出なかったわーって方、ぜひぜひ衝動的にいらしてください。山奥のマタギ発祥の村で開催中のアートイベントに入り、アート鑑賞と対話と交流がいっぱいの濃い時間を過ごしましょう。

 

朝&夕セッション、対話型アート鑑賞、きりたんぽ作り、温泉、アーティスト&村民との交流BBQ、食べられるほおずき狩り、アーティストさんとの共創ワークショップ、えとせとら。晴れたらめっちゃ星きれいよ! 

 

★お問い合わせはこちらから>>

秋田・上小阿仁村でアートと野生に捕らわれる3日間!お問い合わせフォーム

谷川史子原画展に行ってきた

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時間が経った話ばっかりUPしております...。これは5月の話。

 

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谷川史子原画展に行ってきました。

うわーん、よかった!!!!!!!

写真撮影可(一部不可)なのも、ファンにとってはうれしかった。


りぼんとLaLaの併読をはじめたころに谷川さんが現れて、絵もお話もすごく好きだなーと思って、りぼんを卒業してからもコミックを買って読んでいた。

最初のコミック「花いちもんめ」に入っている、おくんちのお話がやたら切なくて印象に残っている。「きみのこと好きなんだ」「各駅停車」「くじら日和」の時代もいいし、大人になってから読んだ「忘れられない」「積極」「くらしのいずみ」「吐息と稲妻」も好き。

谷川漫画のどんなところが好きなんだろう、と考えてみたけど、平安時代の和歌っぽいんだなぁ。気持ちの表し方とかが。他のところでは「そんなこと起こるわけない」「こんな人間いるわけがない」と物事を斜めに見がちなわたしも、このゆるぎない「可愛い」や「トキメキ」や細やかな線描の世界にいると、自分の可愛い部分が喜んで顔を出してくるという感じがしてうれしい。そう、うれしくなる感じなのだな。

恋っていいね〜 いや、恋というのかなんというのか、「仮に恋としておく、名前のつけようのない感情」みたいなもの、かな。

 

それにしても漫画の原画って、ほんとうに溜息が出るくらいきれい。

 

 

★関連記事も貼っておきます。

www.comicsync.com

 

www.comicsync.com

 

www.comicsync.com

 

 

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N.S.ハルシャ展を観た

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4月末、森美術館に「N.S.ハルシャ展」を観に行った。

www.mori.art.museum

 

ストレートな表現をあれこれ考えずまるごと観たような感じ。皮肉も傷みも描かれていて、怒りや悲しみもあるのだろうけど、表現自体はあんまりねじれていない。深みがないというわけではなく、心持ちが軽いというのか。

宇宙の中で起こっているある一つの出来事を描いていたり("A long time ago in a galaxy, far, far away...")、単に一つの部屋から別の部屋へ移って行くようだったり、別の人間がこの地球上で自分と同じことをしていたり、世代を変えて繰り返していたり...。自分と世界をつないでいるもののこととかも考えたな。

ハルシャさんの宇宙観の中で、自由に安心してじゃぶじゃぶ泳げる。

ボス2人と一緒に観てお茶しながら感想を話せたのもよかった。1人は秋田、1人はベトナムホーチミンを起点に世界を飛び回っているので、話が多岐にわたっておもしろかった。誰と観に行くかで見え方が変わるのはいつもとても楽しい。


美術館を出たあとに、個別性について考えながらまちを眺め歩くと楽しい。

 

 

「ここに演説をしに来て(Come Give Us a Speech)」2008 N.S.Harsha: Charming Journey

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「ネイションズ(国家)(Nations)」2007 / 2017 N.S.Harsha: Charming Journey

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「息子よ、よいことを学びなさい」「よいことってなに、ママ」("Learn good things my son" "What are good things mama")2003 N.S.Harsha: Charming Journey

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「私たちは来て、私たちは食べ、私たちは眠る(We Come, We Eat, We Sleep)」(部分) 1999-2001 N.S.Harsha: Charming Journey

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「空を見つめる人びと(Sky Gazers )」2010 / 2017 N.S.Harsha: Charming Journey

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映画「人生フルーツ」を観た

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5月初旬の話。

 

ポスターからの印象の、「丁寧な暮らし」とか「ほっこりほのぼのいい気分」じゃない、ずっしり重くて強い力。今のわたしにとても関係あるのかも…と思った人が集まってきたのか、満席&パイプ椅子&階段までびっしりお客さんでいっぱい。


ことほぎラジオの第2話で桂さんが「自分の信じるものを信じるようにつくればいいじゃん」と言ってたのを思い出した。あるいは、どこかで聞いたか話したか読んだか、「自分自身が信じているもの、そのものに"なる"」こととか。


ふいに香港のことも思い出した。すべてが細分化され高度に分業化されている。自分でやらなくてもやってくれる人がいる。洗濯もしなくていい。ごはんもつくらなくなる。家から台所が消える。選択と集中により、できること、できなくなることが生まれる。そういう風に成り立ってる社会があることを知っている。あのような方向もある。取り入れたい部分もある。一個人でぜんぶすべきということではなくて。もちろん向き不向きとか得手不得手とか、能力とか事情でできないこともあるから、全部自分で抱えるということではなくて。

 

ただ、自分でもつくれる、可能性をもっていることを忘れないようにする。小さいことでも「やらない」判断をする前に、自分でやってみられないかの検討からまずしたいというか。「やってみる」の中にあえて面倒くさいことに取り組んでみる、それがどのように作られているかへの興味関心を失わないというか。プロセスを楽しむとか.......。

 

まとまりませんが。


信頼、信心、信念みたいなことを考えました。
観られてよかったです。

 

モンフィーユ、夏

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立秋を過ぎて、まだまだ暑いけれど涼しさも出てきて、夏がいつの間にか半ばを過ぎたことを肌で知る。

年々、気温も湿度も高くなり、かつて訪れた東南アジアの国々や沖縄の気候を思い出す。きょうは金子光晴の「マレー蘭印紀行」や「どくろ杯」の気分。湿度の高さも、雨の降り方も、人々の装いも、もはや南国の東京。それでもジャカルタと香港に暮らしてきた友だちからすれば、「こんなのはまだまだ」らしいが。

 

友だちが音読する永井宏の「モンフィーユ」を聞きながら歩いていたら、「おはようございます」と声をかけられてびっくりした。近所で雑貨とカフェのお店を営む夏子さんだった。

お店以外で夏子さんと会うとき、わたしはだいたい一人で歩いていて、そして一人のときわたしはだいたいのめり込んで考え事や心の旅をしているので、夏子さんが思い浮かべるわたしは、きっと鳩が豆鉄砲をくらったような顔をしているんじゃないかと想像する。

 

考え事をしているときの人というのは、すごく機嫌が悪いように見えるので、子どもの頃からなんでも考え込むことの多かったわたしは、あまりフレンドリーな人とは思われてきていなかっただろう。話すとけっこう朗らかだと思うんだけど。

 

友だちのとつとつとした優しい声を通して、アロハ柄の傘、枯らしてしまった植木鉢、17歳の老犬、夏の雨が降るハワイ…などを浮かべていたら、ふいに涙が出た。

ああ、そうか、今わたし、いたわりとねぎらいと、居てくれること、祝福がほしかったんだな。

 

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