ひととび〜人と美の表現活動研究室

他者の表現にふれることから、自分の中にある美の感覚にもふれてみる、自分の美を表現してみる。みんなで探究する場づくりを通して考えることなど。

ゆっくりつくるこねないパンのレポート、ひらきました!

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ポッドキャストをメインに活動していることほぎ研究室のはじめての講座、ことほぎクッキングレポート無事ひらきました。

 

第1回は「ゆっくりつくるこねないパンのレポート」。

 

こねないパンを焼いたことがある方から、ホームベーカリーで焼いたことがある方、パンを焼くのがはじめての方まで、いろいろなわくわくを持ってご参加くださいました。

 

こねないパンは、つくる行程で何をしているのか、ふつうのこねるパンとどう違うのか、パンの歴史、グルテンの性質とパンがふくらむ仕組みなどをレポートして、最後は皆さんの持ち寄りおかずをテーブルに広げてオープンサンドをいただきながら、パンをめぐってたくさんおしゃべりました。おやつは3回目のテーマになっているコーヒーゼリーもお出ししました。

 

ピクニックの様子を写真に撮り忘れて、様子がお伝えできないのが残念ですが、とってもおいしく楽しい時間でした。


ありがとうございました!

 

▼ゆっくりつくるこねないパンのレシピはこちらに。

scrapbox.io

 

 

▼「週刊ことほぎラジオ」でもパン講座の話をしました!

doremium.seesaa.net


 

▼これからの予定
8/8(水)冷凍庫さんありがとうレモングラニータ
9/12(水)ひみつがありますコーヒーゼリー
毎回3つ(パン、グラニータ、コーヒーゼリー)ご試食いただけます。

気になるものがありましたら、ぜひ一緒にあっちからこっちから、食べて話してことほぎましょう。

 

ご参加お待ちしてます♪

kotohogicooking.peatix.com

 

 

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場づくりサポートのお仕事をしています

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あらためまして、こんにちは。せいこです。

 

わたしは、場づくりしたい方をサポートするコンサルティングや講座のお仕事をしています。

 

場づくりとは、「人が集まる場をつくりたい!」「人を集めてやりたいことがある!」というときに必要になる様々な構造と意図と哲学と責任を持って、企画設計し、進行、運営することです。人が集まっているだけではやりたいことが達成されない、思ったようにならないとき、そこに足りないのは人やコンテンツの魅力ではなく、もしかしたら「場」という概念かもしれません。

 

場はこれまでになかった機会を生み、人と人との間に関係をつくることで、世界とのかかわりを多様で網目のように細かく、深い信頼で結びつくものにしていくことだと、わたしは考えています。

 

わたしがここで書いている「場」とは、地域や建物や施設を指す「場所の場」ではなく、具体的な言葉では、
会、室、部、クラブ、サークル、セミナー、シンポジウム、イベント、ワークショップ、講座、祭、フェスティバル、会議、ラボ、屋、店など、人が集まり活動することのあらゆる「形態」「機会」「営み」のことです。

営利/非営利、限定メンバー/公開、単発/継続、オンライン/オフラインなども同じ場として取り扱っています。

 

 

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例えば、自分の関心のあるテーマで生き生きとした活動の場を目撃したり立ち会ったりしたときに、思わず天を仰いで、「ああ、自分(あの人)の身近にこんな場があればなぁ!」という感情がこぼれるようなことがもしあったとして。そんなふうに自分が心から求める場が、自分の手でつくれたらいいなぁと思っています。わたしにも、あなたにも。

 

 

 

自分が好きなこと関心のあることで、「これはもしかすると他の人にも役に立つのでは、いいことがあるのでは」と、ふと思えることがあったら、場をつくってシェアすることをしてみるといいんじゃないか、ということをわたしはお伝えしたいです。

 

場にすることで、自分にとっても集う人にとっても、思わぬ広がりがあって、この世界との新しいつながりが見つかります。生きるのが楽しくなる。

 

あるテーマで、既にたくさんの場があるようなものも、誰からシェアされるか、ガイドしてもらうか、橋を架けてもらうかによって、ぜんぜん違う体験になります。そういう体験を思い出してみていただけるといいかと思うのですが、「あの人から伝えてもらったからよかった」というようなもの、あると思うんです。

場をつくるというのは、あなたもそういう人になるということなのです。

 

何かを真ん中にして集うときに、その対象の魅力をあなたのように語る人は、あなたの他にはおそらく誰一人としていません。それは一人ひとりの性質や経緯や出会い方や見えている世界がそもそも全く違うから。あなたの語りに耳を澄ませる人はきっといるので、世界を信頼して、臆せず、なんとか届くように表して伝えてみましょうよ!

 

...というようなことを場づくりゼミや個人セッションなどでお伝えしています。

いろんな背景や個性や思いをもった方の、いろんな場所の、いろんなテーマの場づくりにふれ、次に進むきっかけをご提供できることに喜びを感じながらお仕事をしています。

 

 

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どこでサポートを受けられるかですが、場づくりのゼミは、現在、まちの教室KLASSで開講しています。

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ゼミは、レクチャー3割、ディスカッション7割で進めますので、講師のわたしからだけでなく、ゼミ生同士の対話から学ぶことが多く、連続で参加すると進捗を共有しいろんな人からいろんなフィードバックと応援を受けて進められます。単発でも参加できるので気になるテーマのときだけいらして、自分に必要なことをつかんでいかれるとよいです。

また、スペースやプラットフォームを運営されている方向けに、コンテンツとしてもご提供可能です。テーマごとに切り出し可能も可能です。内容や回数や料金など、ご相談にて承ります。

 

 

 

 

一方でゼミでは、一人ひとりのお話を深める時間を十分にとれないので、

 -わたしのケースではどうなの?

 -ここがピンポイントで聞きたい!

 -ちょっとだけ進まないところの話を聴いてほしい

 -自力でがんばるの大変なので、セッションを目標に走りたい

 -リマインドしてほしい

 -自分の視点からだけでは偏るので、プロのアドバイスがほしい

 -宣言する相手がほしい

という、実現に向けた個別の伴走は、個人セッションが向いています。

 

個人セッションの概要です。

・対面またはZoom/Skypeなどのオンライン通話で行います。対面の場合は東京都内のカフェなどのオープンスペースです。

・初回限定20分無料ガイダンスにて、ご相談内容や状況やご経験に応じて、期間、回数、金額のお見積もりをいたします。相談内容の確認と要点整理をし、時間や金額のお見積もりをします。せいこってどんな人?まで含めて、納得した上で本セッションにお進みいただけます。

・新しく場を立ち上げる場合は、実施約1ヵ月前までに2〜3回のセッションがおすすめです。

・20分 ¥3,340〜110分¥16,700の間で10分刻みでお選びいただけます。こちらからご提案もします。

 

*個人トータルサポートの一例
 ①現状把握・ニーズ掘り起こし(100分)
 ②アイディア出し・設計支援( 60分*2回)
 ③告知文添削(1往復)
 ④現場同席とフィードバック(120分)
 ⑤ふりかえり・今後に向けて(60分)
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 合計 ¥71,700(税別)

 

セッションで扱えるのは、立ち上げ〜ふりかえり〜クローズ、企画〜設計〜運営などのさまざまなフェーズ、さまざまなアクションと、場づくりにおいて起こるあらゆるテーマです。

わたしが扱いきれないテーマも、内容により、法律、医療、ファイナンス、キャリア、セラピーなどの専門家のご紹介が可能です。

 

 

 

 

まずはこちらのコンタクトフォームからお問い合わせください。お待ちしております。

hitotobi.strikingly.com

 

 

 

 

ちなみに...「せいこってどんな人?」「なぜこの仕事をしているの?」にご興味ある方は、こちらで話をお聴きいただけます。65分もあって長いですが...もしよろしければ!

doremium.seesaa.net

 

 

 

場づくりゼミ第2期、はじまりました!

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まちの教室KLASSでの場づくりゼミ第2期がはじまりました。

(ほんと板書が汚い字ですいません......)

 

今期も、

・棚卸と企画の抑えどころ
・設計と進行の抑えどころ
・運営と事前・事後の抑えどころ
パート練習

というテーマで進め、さらに最終回には新しく
・場づくり関連本の読書会
をしようと思います。

 

 

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さて、今は1回目の「棚卸と企画の抑えどころ」をちょうど終えたところです。

新しく立ち上げる人、既に場をひらいていてふりかえる人、既存の場とは別の場を立ち上げる人が参加してくださいました。場のテーマは自然療法、手芸と多言語、写真、子ども向けの造形。不思議と「教える」と「育む」がキーワードとして出てくるようなメンバーでした。これから毎回必ずこのメンバー、このキーワードというわけではないですが、たまたま。

 

主催者になる前に、まずは参加者としての自分を点検するため、「行きたい場」と「行きたくない場」を考えました。

そしてコンテンツの魅力を尖らせていく前のそもそものところ...

・わたしは何者で、なぜ場をひらくのか。
・誰と何をするのか
・場にすることで何を分かち合いたいのか。

を考え、一人ひとりシェアしてもらい、全員でフィードバックを行いました。

 

他のゼミ生との対話を通して刺激を受けられるように、レクチャー3割、ディスカッション7割を意識して進行しました。(自己評価としては、かなりそれに近づけられたかな?)

 

人が来てくれないと場は成立しないし、参加する人にとって魅力的か来やすいかも大切なのですが、その前にまず、「わたし」はなぜ場をつくりたいのか、どんな場をつくりたいのか、誰に会いたいのかなど、「わたし」を主語に考えてみる。それが場をつくる動力になってくれ、迷ったときの指針になってくれます。

 

最後に、タイトル、目的、特徴、対象者、回数・頻度、日程、場所...など具体的な15項目に落としていき、シェアとフィードバックをして終了しました。

 

ゼミでシェアするのは、評価のためではなく、自分の現状や進み具合を客観的に知るため。自分が今特に関心をもって取り組んでいるところはどこなのか、場として成立するためにはあとどこを考えたらいいのか、を見つめることができます。

 

どの企画にも、 一人ひとりの人生のテーマがあり、それが場に反映されている様があり、「今まさに新たな場が生まれた瞬間に立ち会った!」という感じがして、うれしかったです。これぞ場づくりゼミ講師の醍醐味だなぁ、と。

 

◎ゼミ生の感想より

私に必要な場所かも?とピンときて申し込みましたが、その勘は間違ってなかったなぁと思いました。

場をつくる最初として、「わたしは」を主語に棚卸ししていくことの大切さがわかりました。
参加者あっての場ではあるけれど、まずは私自身がどんな場をつくり、どんな人に来てほしいか、そこで伝えたいことは何かをちゃんと言語化すること。
それを伝えるために私のどの部分を切り取って見せるのかを、今までのたくさんの経験の中から選びとっていく作業だったと思います。

今日のディスカッションの中だけでも、たくさんの発見がありました。
やっぱり人に話したり、人が話すのを聞く中で、自分のことを客観的に見れますね。
本当に良い時間でした。

  

 

 

 7/28(土)第2回は残り2席。「わたしが先に進むためのキーワードは『場』なのかも!」「今かも!」と思っていらっしゃる方、ご参加お待ちしております^^

単発参加の方も、出ていない回の内容についてメールでフォローしますのでご安心を!

bazukuri-2nd.peatix.com

 

前期のゼミに参加してくださった方が、自分の企画した場のためにKLASSを会場として使ってくださったり、検討してくださっており、次の一歩が出しやすくなっているのはうれしいね!とKLASSのスタッフさんたちともいつも話をしています。おなじみのKLASSであれば安心してひらけますよね。会場もぜひ楽しみに来ていただきたいなぁ。

 

 

★場づくり個人セッション -人が集まる場をつくりたい方、人を集めてやりたいことがある方に-

あなたらしい場があなた自身の手でつくれるように、企画・設計・運営をカウンセリング&アドバイスします。 立ち上げ〜ふりかえり〜クローズ、場で起こるさまざまなフェーズ、テーマに伴走します。対面またはZoom/Skypeオンライン通話にて。相談内容や状況や経験に合わせてスケジュールをお見積もり。初回15分Zoom無料ガイダンス有。
20分 ¥3,340〜110分 ¥16,700(税別)の間で10分刻みで承ります。

http://hitotobi.strikingly.com/

 

 

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「読みたい本がもっと積んじゃう」、積読本をひらく読書会ひらきました。

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7/7「積読本をひらく読書会」をひらきました。

 

積読していることに罪悪感があって、どうにかしたいと思っていたところこの会を見つけて『これだー!』と思った」「読みたい気持ちはあり、読めそうな兆しも感じているので、話すことでもう一歩踏み出してみたい」
...などなど、読書への熱い思いを胸に抱いた方々がご参加くださいました。

 

今回ひらいてみた積読本は、よくよく聞いて話し合ってみると、どうやらこんな理由のよう。


・気になるテーマだけれど、自分事すぎて重いから
・読みづらい組み方で通勤電車内で気軽に読めないから
・こんな本を書ける人への嫉妬から
・これ一冊の文章を全部読みたいというよりは、好きなところや惹かれるところが部分的

 

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毎回毎回、その人その本によって積読の理由が違っていて、新しい理由を知るのがおもしろいのです。時間がないわけじゃない、読む力がないわけじゃない、なのに読めない。その奥にはその人が大切にしていること、物語があるんですね。

 

聞きあうことでその人となりが見えてきて、ほんの少し、その人と自分の人生が交差する瞬間が訪れます。

 

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◎ご感想をいただきました。

積読本をこれから開くきっかけを見つけられたのはもちろんでしたが、行きたいカフェや家族について考える時間などプラスアルファに得られたことが多すぎて、逆に積むような素敵な時間でした(笑)。また、人によって積読理由が違っていたり、人の本の読み方が覗けてとてもワクワクしました! 次、本屋に立ち寄ったら、「あの人(他の参加者)の目線で」本を探してみようかなと思います。



ご参加ありがとうございました!

 


次回は8/4(土) 10:00〜

この読書会にくると、本を読むことはもちろん、積んでおくこともますます楽しくなります。ほんとにほんとにです!

暑い盛りですが、きーんと涼しいお部屋で本の話をするのもまた愉し。冷たいおやつご用意してお待ちしてます^^

ご参加の方には「積読本をひらく読書会のレシピ」を差し上げます。自分でもひらいてみてくださいね!

dokushokai-2nd.peatix.com

 

【KLASSの講座】また行きたい!と思える場をつくるゼミ(第4回)、ひらきました

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千駄木のまちの教室KLASSで開講している「また行きたい!と思える場をつくるゼミ(通称「場づくりゼミ」)」。第1期はこの第4回が最終回。

 

こちらでお知らせもしたパート練習をしました。

 

ゼミ生にはそれぞれ予定している模擬的な場(ワークショップ、講座、ミーティングetc)の冒頭の20分を進行してもらい、参加者役の方々には「その場に関心があり参加した人」の体(てい)でいていただき、20分の時間が終わったのちに、フィードバックや質問やアイディアをもらうやり方で進めました。

 

この日は、「自己紹介のZINEをつくろう」「韓国料理講座」の2つの場を練習してもらいました。

 

「場をひらいているのは何者なのか」「なぜこの場をひらいているのか」が語れているか、安心安全な場を進行できているか、時間の管理はできているか、手順がわかりやすいか・無理や無駄がないか、などの態度やふるまいや流れや居心地のよさ。

 

フィードバックを受けることで、実は伝わっていないと気づいたり、自分では大したことがないと思っていたことが強みだったことががわかったり、人の場にコメントすることで「自分だったらどうするか」をふりかえる機会になったようです。

 

皆さんからの応援や期待や祝福で、場がほわほわとあたたかい空気に包まれました。

 

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プロダクトを作る際にプロトタイピングという工程がありますが、今回の練習はまさにそれ。いきなり完成品をリリースするのではなく、不完全な状態で、設計したモデルが実際にどのように動くのか検証し、フィードバックを得ながら改善・改良していくことは、場づくりにも非常に有用です。そして、自分のほんとうにやりたいことがなんなのかが見えてくることは、場をひらいていく上での原動力になります。

 

「また行きたい!」という気持ちはどこから出てくるか、どのようにデザインできるか、を考えてきた4回のゼミ。これからも皆さんの自分らしい場づくりを応援しています!

 

ご参加ありがとうございました!

 

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★第2期の場づくりゼミは7/14(土)から!単発参加OKですが、第1回「棚卸しや企画の抑えどころ」は、場の構造の話なので、やりたいことを「企画」にまとめていきたい方や、今の場に不足感があってブラッシュアップしたい方には特におすすめです。

http://klass.hagiso.jp/class/bazukuri-2nd/

 

★場づくり個人セッション -人が集まる場をつくりたい方、人を集めてやりたいことがある方に-

あなたらしい場があなた自身の手でつくれるように、企画・設計・運営をカウンセリング&アドバイスします。 立ち上げ〜ふりかえり〜クローズ、場で起こるさまざまなフェーズ、テーマに伴走します。対面またはZoom/Skypeオンライン通話にて。相談内容や状況や経験に合わせてスケジュールをお見積もり。初回15分Zoom無料ガイダンス有。
20分 ¥3,340〜110分 ¥16,700(税別)の間で10分刻みで承ります。

http://hitotobi.strikingly.com/

 

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ことほぎクッキングレポート・ゆっくりつくるこねないパンをひらくにあたり

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週刊ことほぎラジオをやっている、ことほぎ研究室で、ことほぎクッキングレポートという講座をひらくことになりました。

わたしが場づくりゼミなどでお世話になっている、千駄木にある「まちの教室KLASS」にて。

 

KLASSは、hagi studioという設計事務所が運営しています。KLASSの半分はhagi studioの事務所。

hagi studioは、谷中・千駄木エリアでhagisoという複合施設の中にカフェや、tayoriというお惣菜屋さんや、来週リニューアルオープンするRainbow Kitchenというハンバーガー屋さんなどを手がけていて、食や暮らしを大切にしている建築の人びとが営んでいる会社です。

 

そしてKLASSは、このまちにある暮らしをちょっと豊かにする知恵や文化を、教える人も教わる人も学びあえる場所として生まれました。

 

なんだかいい感じのするこの場所で、またラジオの収録でたびたびお世話になったりもしてきたこのエリアで、ラジオをする中で探求してきた、ちょっと楽しいことを、皆さんとシェアできたらなぁという気持ちでやります。

 

くわしくはこちら>

kotohogicooking.peatix.com

 

 

KLASSには広くて明るいキッチンがあります。読書会をやっていても、コラージュの会をやっていても、場づくりゼミをやっていても、同じ空間にキッチンがあるのがいい。

すぐに温かい/冷たいお茶を淹れられるし、キッチンとテーブルを行ったり来たりしている間に、メンバー同士が自然なおしゃべりをしたり、洗い物をしながらキッチンの向こう側と話したりと、ただテーブルに座って話しているだけではない、いろんな動きや線が生まれるのがすごくいいです。

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これまで番組内ではいろいろなことほぎ方について扱ってきたのですが、クッキングレポートは、「料理を通してこの世のことほぎ方を知る」がテーマになっています。

 (「ことほぎ」とは、漢字では「寿」や「言祝ぎ」と書き、お祝いやお祝いの言葉やお祝いする品々のことをいいます。)

 

最初にこれから作るパンを試食、パンの材料を混ぜるところを見る、発酵させたパン種で実際に焼くところを見る。パンがいい匂いをさせて焼けている間に、歴史や地理や材料にまつわるひみつのレポートを聞いて、みなさんでおしゃべりしながら、さらに展開させてみます。パンが焼けたら各自が持ち寄った塗るもん、のせるもんで、焼きたてパンのオープンサンドを楽しみます。

 

というのがおおまかな流れ。

 

美味しいという喜びがまずことほぎであるし、料理という作業、食べ物について知る、人と食べる行為......。

この場で起こる、することの一つひとつが、ことほぎになるだろうなぁと思っています。

 

こうやってあまたある食べ物の中からひとつを取り出して拡大鏡で見てみることで、もしかすると普段何気なくやっていることも、大切な作業だったのかもって思い出したりするかもしれない。何が出てくるかわかんないけど、楽しみです!

 

 

ラジオでも講座の話をしています。よかったら聞いてみてください。

doremium.seesaa.net

 

 

レシピをこちらで公開しています。ぜひつくってみてほしいです!

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村上春樹の作品について

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先日参加した持ち寄り型の読書会であったこと。

 

村上春樹の「ねじまき鳥クロニクル」が場に示されたことから、「村上春樹」の話題になった。

持って来られた方は、「彼の作品は何冊か読んだことがある。正直苦手なのだが、古本屋で見つけて、有名な作品だし手頃な値段でもあったので、もう一度トライしてみるか、と軽い気持ちで購入した。しかし目次をひらいただけでもう嫌になってしまって、積ん読になっている」とおっしゃっていた。

 

場にいたのは4人で、そのうち苦手もしくは嫌いという方が3人。

わたしは好き......好きというか、彼の作品に一定の思い入れを持つ、場で唯一の人間だった。

 

「もしかして気を悪くされるかもしれないが...」とわたしに丁寧に断った上で、「できればまずは苦手な理由を説明させてほしい。そして好きで読んでいる人の話もぜひ聞きたいと思っている」と言ってくださったので、ちょっとホッとしながらその場にいた。

 

わたしがその作品を書いたわけではなくても、やはりめちゃめちゃに貶されるのは胸がぎしぎしする。自分がひらいたり参加した読書会で彼の作品を取り上げたときに、物語としての感想を語る前に、嫌悪の感情でいっぱいになってしまう方がかなりいたので、それ以来、わたしも持ち出すことも語ることも慎重にしてきた。そのぐらいいつも両極端な反応が生まれる彼の作品て、一体なんなんだろうなぁ、といつも不思議ではある。

 

村上春樹」が苦手や嫌いの理由は生理的な問題でありそうだった。言葉の使い方や言い回し、多用されるメタファー、生々しい暴力や性の表現。主人公だけが特別な存在で、現実離れした、主人公のために都合よく登場人物が存在しているかのような身勝手な世界観と閉塞感...などなど。そういう感じも一つひとつ、うんうん、あーそうかぁと共感しながら聞いていた。「わたしとは違う見方」という立場と「なんのために今それを話すか」をお互いに明らかにしていると、感情も必要以上に波立たない。場のおかげだ。

 

 

そのとき話したことの内容は正確には覚えていないので、今の自分として再話するとこんな感じになる。

 

・・・・・・・

 

わたしにとって「同時代を生きている」という実感が強くある作家は、村上春樹よしもとばななの2人。4つ歳上の姉が「風の歌を聴け」や羊シリーズを買ってきて、わたしも一緒に読むようになった。それが小学生のとき。よしもとばななが「キッチン」でデビューして、これまた姉と読んだのもその頃。

 

それ以来、出る本出る本すべて読んできて、時にその暴力と性の表現に嫌悪感をおぼえた時期もあったのだが、それでも作品を途切れずに読み、時期に偏りはあるものの、読むことを必要としてきた。

それは今にして思えば、自分の生きている現実世界との折り合いがつきにくくなったとき、起こっている出来事の理不尽さを強く感じたとき、歪みや揺れを感じるときに、もうひとつの世界の可能性...暗い地下鉄やホテルなど、時間や空間や次元を超えたところにある何かを物語の形で読むことによって捉え方が変わったり、理解できることがあったりして、結果、正気を保ちながら今日も生きられる、、ということが実感としてあったからだと思う。あるいは、暴力は暴力的な顔をしていないということを物語から理解することができた。実際に「海辺のカフカ」は個人的にもっとも救われたという実感のある物語だ。

 

村上春樹の作品はとても人気があるし、わたしの周りでもよく読むという人も多い。でも他の人がどういうふうにそれを特別に思っているのかは、知らない。ハルキストの集いにも行ったことがない。行けるほど詳しくない。

書かれた物語には、読む人一人ひとりに個人的な物語が付随してくる。だからわたしのこの「思い入れ」もわたし個人のもので、「村上春樹が好きな人」の代表はしていない。

 

「閉塞感をおぼえる」は、同じことを指しているのかはわからないけれども、あえてわたしの側から見るとすると、「孤独の確認」とも表現できる。ときどき人間は孤独の確認が必要なのではないかと思う。「夜の時間」に入ること。夜の時間には暴力と性もある。それらを真っ向から描いているのが、前述した同時代を生きている2人の作家で、村上春樹に関しては、もしかすると男性的な立場からが強いのかもしれない。

 

悪い物語を見分けるための良い物語の話、長い物語を書き続けるために鍛える話、徹底的な時間管理や人間関係の調整について、インタビューで語ってきたことも、わたしに強い影響を与えてきたと思う。

 

作家も変化しているが、書くテーマはそうそう変わらないのかもしれない。なんのために小説を書かざるをえなくしているのか、というようなことは。

 

 

いずれにせよ、嫌悪するほどならば、いくらその作家や作品が有名だろうが売れていようが、読まなくてもいいのでは、とわたしは思う。

 

「もう大人なんだから、〜ぐらい読みこなせたほうがいいのでは」という言い訳めいたとっかかりも、おもしろいところに連れて行ってくれる可能性はあるけれども、やはり人生は短い。

 

実際、物語ならいくらでもある。

たくさんの書き手や語り部がいる。

「自分の人生でどの物語を必要とするか」だけではないかなぁ。

 

・・・・・・・

 

村上作品に対する自分の思い入れについて、その日はじめて会った人にこんなに丁寧にフラットに聴いてもらえたこともなかったので、とてもありがたかった。しかもその作品も人も苦手や嫌いという人たちに。

場としての設定があるからこその体験なんだろう。

 

 

▼今家に残っている村上春樹作品。共通項はよくわからない。特におすすめというわけではない。あと「雑文集」もある。
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村上春樹作品の分析本には興味がなかったが、これはとてもおもしろかった。
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