ひととび〜人と美の表現活動研究室

他者の表現にふれることから、自分の中にある美の感覚にもふれてみる、自分の美を表現してみる。みんなで探究する場づくりを通して考えることなど。

映画

METオペラ「サムソンとデリラ」がよかった話

先日の「アイーダ」に続き、今季どうしても観たかった「サムソンとデリラ」にも行ってきました。 今季のMETライブビューイングのラインナップはなかなかよいです! https://www.shochiku.co.jp/met/ はじめてご覧になる方は、「カルメン」や「椿姫」など有名…

映画「メッセージ」と時間の話

夏のことですが、映画「メッセージ」を観て語る会をひらきました。 それをしたことが今年の後半のわたしにはとても影響が大きかったのです。 今まで知っていた時間の流れ方と異なる「時」があり、そこでは物事は同時に起こり、しかも矛盾がない。辻褄という…

「ちはやふる」の世界を豊かにする人たちの祭り

「ちはやふる祭り」と題し、映画のちはやふるを観て語る会を友人らでひらきました。 はじまりは今年の6月にひらいたこの会。 映画「ちはやふる-結び」の感想をあーだこーだ語る会、ひらきました! - ひととび〜人と美の表現活動研究室 「結び」がよすぎて、…

METオペラ「アイーダ」がよかった話

前期のアンコールはなんとなく食指が動かず、今はお能の気分だなぁと、オペラからは少し距離を置き気味だったのですが、2018-19シーズンはなぜかまたMETLV(Live Viewing)にひたるぜ!と気合いが入っており、トップバッターの「アイーダ」から行ってきまし…

オネアミスの翼展がやっぱり大きな幸と福だった話

伝説の最高傑作SFアニメーション映画、「王立宇宙軍 オネアミスの翼」の展覧会を観てきた。八王子夢美術館にて。 開催概要はそのうち消えてしまうかもしれないので、八王子夢美術館のサイトからこちらに引用させていただきます。 八王子市夢美術館では、SFア…

見えないものをみんなが見えるように

「顔たち、ところどころ」を観てきた。 www.uplink.co.jp JR✕アニエス・ヴァルダ。 どちらも好きなアーティスト。 楽しみにしてた映画が観られて、よくて、幸せ! 思い入れのある映画って、やっぱりなにも言えなくなるな。 春から2回ほど友人にスタイリング…

Adios & Muchas Gracias! -ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオスを観た話

ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス 観てきた。 自分の人生と関係ありすぎる作品は、良し悪しの評価がまったくできない。作品そのものについての言葉も出ない。周辺についてしか語れない。 帰宅してすぐ、2000年9月に行ったBVSCのコンサートパンフ…

映画「6才のボクが、大人になるまで。」がよかった話

何年か前の夏休みの夜に見て、そのとき感想がずっと下書きしたままになっていたので、どさくさに紛れて(なんの)投稿してしまおう。 ・・・ 今すぐの感想(第一感想)は、とにかくわぁーーーーと叫びたいような、なんて言ったらいいのか…とにかくもう言葉に…

映画「レディ・バード」がよかった話

*鑑賞行動に影響のある内容(いわゆるネタバレ)が含まれています。未見の方はご注意ください* 6/1公開の映画「レディ・バード」を観てきた。 よかった。登場人物たちがみんな、設定ではない人生を生きていて。 赤い髪の女の子が主人公といえば、「ラン・…

映画「スリー・ビルボード」がよかった話

*鑑賞行動に影響のある内容です。未見の方はご注意ください* ちょっと前、3月。まだ寒い時期の話。 開業して初のお仕事でいただいたお金をにぎりしめ、郊外の映画館にモーニングショウを観に行った。友だちとあーだこーだ話そうねと約束していて、観終わっ…

映画「ちはやふる-結び」の感想をあーだこーだ語る会、ひらきました!

映画「ちはやふる-結び」の感想をあーだこーだ語る会をひらきました。 chihayafurumusubiadacoda.peatix.com 今回一緒に場をひらいてくれたゆきこさんは、かるたがきっかけで知り合った人。「物事をたいこ目線で語りがち」という子どもの頃から打楽器を愛し…

「ちはやふる-結び-」を語る前に考えたこと③

「ちはやふる-結び-」を語る前に考えたこと① 「ちはやふる-結び-」を語る前に考えたこと② の続きです。 あーだこーだの会で語る前に3回観ました。それぞれで考えたことのメモです。 ★鑑賞2回目 あーだこーだの会をひらくと決めてから、こんな感想が浮かんで…

「ちはやふる-結び-」を語る前に考えたこと②

「ちはやふる-結び-」を語る前に考えたこと①の続きです。 あーだこーだの会で語る前に3回観ました。それぞれで考えたことのメモです。 ★鑑賞1回目★ 「ちはやふる」観てきました。息子と二人で気持ちよーく泣いた。息子は嗚咽レベルで、「太一ががんばってる…

「ちはやふる-結び-」を語る前に考えたこと①

4月下旬にこんな会を催しました。 chihayafurumusubiadacoda.peatix.com 開催レポートを書く前に、そこへ至るまでにいろいろメモしたことをまとめていこうと思います。 今回の「結び」は観に行く予定でしたが、やはり競技かるたは自分の大事にしているものな…

お知らせ・映画「ちはやふる-結び-」の感想をあーだこーだ語る会、ひらきます

映画「ちはやふる-結び-」が映画としても競技かるたとしてもたいへんよかったので、4/21にあーだこーだ話す会をひらきます! …とこちらでお知らせする前に満席になってしまった。ごめんなさい。 chihayafurumusubiadacoda.peatix.com 今回一緒に場をひらく相…

ひらきました!映画deダイアログ「ニュー・シネマ・パラダイス」

この時間が特別すぎて全く書く気になれなかったのですが、きょうで2月も終わるのでなんとか書いておこうと思います。 2月1日木曜日の夜、高橋ライチさんと映画deダイアログ「ニュー・シネマ・パラダイス」をひらきました。(ブログだけ追っていると最近ライ…

映画「沈没家族」を観た

Pia Film Festival(PFF)のPFFアワード2017作品の一本、「沈没家族」というドキュメンタリー映画を観てきた。 映画周辺の仕事をしたい!と漠然とした気持ちだけで上京し、映画ビジネスを学び、映画製作にもほんのちょびっとかかわるという経験をしてきたわ…

映画「人生フルーツ」を観た

5月初旬の話。 ポスターからの印象の、「丁寧な暮らし」とか「ほっこりほのぼのいい気分」じゃない、ずっしり重くて強い力。今のわたしにとても関係あるのかも…と思った人が集まってきたのか、満席&パイプ椅子&階段までびっしりお客さんでいっぱい。 ことほ…

「台北ストーリー」でエドワード・ヤンにまた会えた

まさか観られる日が来るとは! エドワード・ヤンとホウ・シャオシェンの青春のすべてが凝縮されていて眩い。夢のように過ぎた時代。戒厳令下の台湾総督府前のシーンの奇跡。すべてのカットが、セリフが、詩的で音楽的で美しい。日本が字幕文化でよかった。 …

映画「むかしMattoの町があった」を観て感想を話す会《後編》をひらきました

映画「むかしMattoの町があった」を観て感想を話す会の後編が終了しました。(前編のようすはこちら) 前編からきてくださった方も半数おられました。貴重な時間を共にしてくださって、場を信頼してお話しくださったこと、本当にありがとうございました。 前…

映画「むかしMattoの町があった」を観て感想を話す会《前半》をひらきました

2/4(土)まち健(谷根千まちばの健康プロジェクト)さんとの共催『映画「むかしMattoの町があった」を観て感想を話す会』の前半が無事に終了しました。19人で過ごした貴重な時間でした。 まずこの映画がとてもよいのです。いかにもなところが一切なくて、愛…

映画「この世界の片隅に」その他の感想

ネタバレなしです(たぶん)。写真は漫画のほうですが、内容は映画が主です。 映画の「この世界の片隅に」の違和感についてはこちらでひと通り書いたけれど、違和感ではないところの書き足りない部分を、もう少しだらだらと書きます。 観たのはまだ半月前な…

映画「この世界の片隅に」の違和感

映画「この世界の片隅に」を観た感想です。 ネタバレあります。違和感について書いています。 「原作通りに描くことが正しい」ではなく、「原作と映画の相違点から自分が感じること」を書いています。 今年のはじめに漫画を読み、12月中旬に映画を観ました。…

望むのは死刑ですか?〜考え悩む“世論” @ EUROPA HOUSE

11/17 駐日欧州連合代表部(通称:EUROPA HOUSE)にて行われたシンポジウムに参加した。書きたいことはたくさんあるのだけど、できるだけ落ち着いて一つずつ書いていこうと思う。 この日のプログラムは、死刑存置派(現行制度の維持)の弁護士と廃止派の弁護…

*集いのお知らせ* 映画「むかしMattoの町があった」を観て感想を話す会

せいこと、谷中・根津・千駄木・上野桜木のまちで健康づくり活動を進める「まち健」との共同開催で、イタリア映画「むかしMattoの町があった」をみんなで観て感想を語る会をひらきます。 自由こそ治療だ! 「イタリアには精神科病院はない」ということをご存…

"Merry Christmas Mr. Lawrence"のスイッチ

学童に息子を迎えに行ったら、ピアノで"Merry Christmas Mr. Lawrence"を弾いてる子がいて、思わずウッ(泣)となってしまった。 あの曲はなんなんだろう。脳にものすごく刷り込まれていて、あのコードを聞くと暴発する感じがある。何かしかけがあるんだろう…

「君の名は。」を観た

「君の名は。」観てきました。大ヒットしてますね。わたしは特にこの監督のファンでもないのだけど、「こんなにも人の心をとらえる何がこの作品にあるのだろう?」と知りたくて観に行きました。 友人の中にもこの作品が大好きな人も多いと知っている中で、こ…

「ガタカ」は変わらず美しかった

10/1から公開の「シーモアさんと大人のための人生入門」を観る前に。 いまひとたびの…「ガタカ」! 1997年かぁ。 いやー、やっぱ20年経ってもこの世界は美しいなー。映画を撮るってチームワークなんだって意味をその2年後にもっとよく知っていくわけなんだ…

「ビッグ・アイズ」

モラハラ対決映画の金字塔、「ビッグ・アイズ」。 なぜ逆らえないの?なぜ友だちにも本当のことを話せないの?なぜあんな人と夫婦でいるの?逃げればいいのに? そういう当たり前のことができなくなるのは、本人が弱いからではない。DVあるいはモラハラとい…

映画「まなざし」を見て語る会

「まなざし」という映画を観て、友人がファシリする感想を話す会に行ってきました。介護、介護職、医療、法制度、犯罪加害者、加害者家族、DV、トラウマ、父娘、きょうだい、地域、友人、育児、結婚、女性、人間の本能...などなど、様々なテーマは浮かんでは…