ひととび〜人と美の表現活動研究室

他者の表現にふれることから、自分の中にある美の感覚にもふれてみる、自分の美を表現してみる。みんなで探究する鑑賞の場づくりを通して考えることなど。

映画

『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』で人権について考える

先日の台風のときに、台東区の避難所で、住所不定の方々が入所を断られるということがあったようで、いたたまれない思いです。当日は真偽はわからないから...と静観していましたが、やはり事実なのでしょうか。対応もそうですが、対するネット上の発言や書き…

お知らせ:映画『蜜蜂と遠雷』を語る会、ひらきます

10/4公開の映画『蜜蜂と遠雷』を観た方同士で、感想を熱く語りましょう。 「映像化は不可能」と言われた原作を、今までにない斬新な手法で映画化した今作。https://mitsubachi-enrai-movie.jp/印象に残ったシーン、ストーリー、登場人物。感じたことや考えた…

ビクトル・エリセを再訪する

一昨年ぐらいから、牯嶺街少年殺人事件、ミチバチのささやき、エル・スール、スペシャリスト、乱......などなど、個人的に懐かしく思い出深い映画のデジタルリマスター化、リバイバル上映が続いていた。 どれも劇場に足を運べなかったけれども、気になっては…

お知らせ:ゆるっと話そうシリーズ第5回・映画『教誨師』

ゆるっと話そうシリーズ第5回『教誨師』10月18日(金)12:05〜12:50 @シネマ・チュプキ・タバタ 「ゆるっと話そう」は、映画を観た人同士が感想を交わし合う、45分のアフタートークタイムです。映画を観終わって、 誰かとむしょうに感想を話したくなっちゃった…

お会いできてうれしいです〜映画『ディリリとパリの時間旅行』

なんとなく映画のブログが続きます。映画ばかり観てるわけじゃないんだけどね。 こうやって書いたり話しているのは、ごく一部です。たぶん多くの人がそうであるように、いろいろなことをやって生きています。 さて、公開を楽しみにしていた映画、ディリリ。 …

まさかまさかの、映画『みんなのアムステルダム国立美術館へ』

先日書いた『マダム・イン・ニューヨーク』に続き、公開時に見逃していた映画シリーズ。 『みんなのアムステルダム国立美術館へ』 https://amsmuseum.jp/ タイトルの最後につく「へ」ってなんだろう? 原題は The New Rijksmuseum だし。 なくても成立した気…

自己破壊を煽る〜映画『太陽の塔』の衝撃

8月の終わりにシネマ・チュプキ・タバタで「太陽の塔」を観た。 直後の感想も、1ヵ月経った今の感想も、「すごいものを観てしまった...」しかほぼ出てこない。 非常に言語化しづらい、しかし確かにわたしの魂を呼び覚ますものを受け取った。 ...というか、受…

自分を愛する生命力〜映画『マダム・イン・ニューヨーク』

公開からもう5年も経ったとは! ずっと観たいと思ってて、ようやくDVDで観ました。めっちゃよかった。 尊重、自立、対等性、友情。 自分を愛すること。 挑戦によって自分を知ること、世界をひらくこと。 あたらしい言葉にふれる怖れと喜び。 言葉に心をのせ…

映画館を愛する人たちと、『世界一と言われた映画館』を観る

シネマ・チュプキ・タバタに「世界一と言われた映画館」を観に行きました。 sekaiichi-eigakan.com 実はこの映画にはそれほど興味はなくて(ごめんなさい!) 館長の平塚さんの著書「夢のユニバーサルシアター」の出版記念トークイベントがあって、そちらに…

劇場版「おっさんずラブ」は二度観るべし

大ヒット上映中の劇場版「おっさんずラブ」。 友だちのゆきこさんに勧められてドラマを観て、感想を語るラジオを配信して、 note.mu 映画も観に行って、またラジオを3本も配信して、 note.mu note.mu note.mu 自分でもびっくり。 「ハマっている」という表現…

《レポート》9/6 『バグダッド・カフェ』でゆるっと話そう@シネマ・チュプキ・タバタ

シネマ・チュプキ・タバタで月に一度ひらいている「ゆるっと話そう」シリーズ第3回のレポートです。 「ゆるっと話そう」は、映画が終わってからの45分間の小さな場。 映画観て帰る前に、観た人同士、場内でちょこっと話してこ! という気軽な企画です。 第4…

映画『桐島、部活辞めるってよ』を語る

仲間内でひらかれた、映画『桐島、部活辞めるってよ』を語る会に参加しました。 発起人は、この映画がめちゃくちゃ好きなアメリカ・シアトル在住民。 どんなに離れていてもインターネット会議システムがあるので、思いついたら語る会ができてしまう。いい時…

NT Liveデビュー!『リチャード2世』

MET Opera, Royal Opera Houseとライブビューイングものを観てきましたが、最近になって英国ナショナル・シアターもライブビューイングをやっていることを知りました。日本では2014年に上映スタートしたそうです。 ▼NTLive日本版ウェブサイト www.ntlive.jp …

ジブリ祭り

夏休みの中後半ぐらいから、息子が急に宮崎駿作品を観まくっていたので、たまに付き合って一緒に見ていた。 家にあるDVDは、風の谷のナウシカ、天空の城ラピュタ、となりのトトロ、魔女の宅急便、もののけ姫、千と千尋の神隠し、ハウルの動く城。 これらを繰…

約束のロミオとジュリエット〜ロイヤルオペラハウスのライブビューイング

こちらのブログでは何度もご紹介している、おなじみ英国ロイヤル・オペラ・ハウス・シネマシーズン(長い...)。 ロイヤル・オペラ・ハウスの舞台が映画館で観られる、「ライブビューイング」と呼ばれている上映プログラムです。(日本は時差と字幕翻訳の関…

知る由もないだれかの心象風景〜映画「海がきこえる」感想

★初めて観る方の鑑賞行動に影響を与える可能性のあることが入っています★ 7月に高畑勲展を観に行ったのと、夏休みになって暇を持て余した息子が、宮崎駿作品を片っ端から観まくっていたのとに影響されて、スタジオジブリの過去作の「海がきこえる」を観た。 …

《お知らせ》9/7(土)『バグダッド・カフェ』でゆるっと話そう@シネマ・チュプキ・タバタ

「ゆるっと話そう」は、上映後に観た人同士が感想を交わし合う、45分のトークタイム。シネマ・チュプキ・タバタでわたしが月に一度ひらかせていただいている場です。 映画を観終わって、 誰かとむしょうに感想を話したくなっちゃったこと、ありませんか?印…

語るための映画『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』

2019年5月に公開されて以来話題。今も上映館が増え続ける『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』を観てきました。 わたしにとっては、図書館(いちおう図書館司書資格保有者)、場をつくる・活かす、教育、知、映画を鑑賞する...など重要な面・キーワ…

《レポート》8/13 『人生フルーツ』でゆるっと話そう@シネマ・チュプキ・タバタ

シネマ・チュプキ・タバタで月に一度ひらいている「ゆるっと話そう」シリーズ第3回。 「ゆるっと話そう」は、映画が終わってからの45分間の小さな場。 映画を観て帰る前に、観た人同士、場内でちょこっと話していこ! という気軽な企画です。 今回も、まった…

《お知らせ》8/13(火)『人生フルーツ』でゆるっと話そう@シネマ・チュプキ・タバタ

シネマ・チュプキ・タバタでひらくゆるっと話そうシリーズ第3回『人生フルーツ』 8月13日(火)20:35(終映後)〜21:20参加費無料、予約不要当日映画を観る方は、こちらで席のご予約がおすすめです。 2019年8月1日(木)~16日(金)『人生フルーツ』 映画を観終…

その表現のためには〜高畑勲展がよかった話

ちょうどよく時間が空いて、気分ものったので、高畑勲展に行ってきました。 takahata-ten.jp 最近思うけど、観たい展覧会や観たい映画などは、会期が長いものでも「行こうかな!」という気分に自然に、「スッとなった」ときに行った方がいい。一番受け取れる…

《レポート》7/12 勝手にふるえてろでゆるっと話そう@シネマ・チュプキ・タバタ

こちらでお知らせしていた、「ゆるっと話そう」シリーズ第2回、ひらきました。 chupki.jpn.org 映画が終わってからの45分間の小さな場。 映画を観て余韻に浸りながら帰るのもいいんだけど、帰る前にちょこっと話してったら、ちょっといいかもよ! という気…

防災教育にぴったりな映画「サバイバルファミリー」

「サバイバルファミリー」 先日、友だちとなんかDVD見ようかとなって借りてきて、「笑えるところもあるけど、全体的にめっちゃ身につまされちゃった...」という感想が残った映画です。 ●東宝映画ラインナップ https://www.toho.co.jp/movie/lineup/survivalf…

映画『クリムト エゴン・シーレとウィーン黄金時代』を観た感想

一連の、糸のようなものを辿ってきて、前回はクリムト展まで。 hitotobi.hatenadiary.jp そして、その続きのような形で、映画『クリムト エゴン・シーレとウィーン黄金時代』を観てきました。 *鑑賞行動に影響を与える内容が含まれています。ところどころネ…

ロイヤル・オペラ・ハウスのMedusa Mixedがすごかった

ROYAL OPERA HOUSEの公演を、ロンドンまで行かずとも、近所の映画館で観られてしまうという、素晴らしい時代。 日比谷や調布は夜上映で難しいので、昼上映を観るために流山まで行きました。でも思ってたよりぜんぜん近い。心の距離と、実際行ったときのギャ…

《お知らせ》7/12(金)「勝手にふるえてろ」でゆるっと話そう@シネマ・チュプキ・タバタ

先日、田端の映画館シネマ・チュプキ・タバタで「ゆるっと話そう」というイベントをひらきましたが、なんとシリーズ化していただけることになりました! つまり定期的に場がひらかれる、そしてわたしはその時間のファシリテーションを担当させていただける、…

解釈され、求められるヴァージニア・ウルフ〜映画「オルランド」を観る会

今月のはじめにこの記事をシェアした。 NYだけど、ウルフだから気になる。映画「めぐりあう時間たち」(2002)からウルフの存在が気になりだした。語る会にも参加したし、直近の文フリでも「かわいいウルフ」を買っちゃったし。 なぜヴァージニア・ウルフの…

クリムト展、あるいはグランドフィナーレの一歩手前

6月初旬の金曜日。夜間開館の日にクリムト展に行ってきた。 ハッと気づいたらも19時近くになっていて、観られたのはほぼ1時間だったけれど、それでもかなり満足した。 予想に反してめっちゃ混んでいた。めっちゃ混んでたのに友だちに会っちゃうという。こう…

6/28(金)「沈没家族」でゆるっと話そう@シネマ・チュプキ・タバタ

この4月、5月は映画「沈没家族 劇場版」で対話イベントのファシリテーターのお仕事をやらせていただきました。 第1回レポート 【レポート】やっぱりみんな語らずにはいられない!"沈没家族"のそのあとで - ひととび〜人と美の表現活動研究室 第2回レポート …

シネマ・チュプキ・タバタで音声ガイド上映を体験してみた

東京は北区・田端にある小さな映画館、 CINEMA Chupki TABATA(シネマ・チュプキ・タバタ)で、音声ガイド上映を体験してきた!の話です。 chupki.jpn.org リンク先はあえてトップページではなく、映画館の特徴のページ。 ここは、目の不自由な人も、耳の不…