ヒトトビ〜人と美の表現活動研究室

他者の表現にふれることから、自分の中にある美の感覚にもふれてみる、自分の美を表現してみる。みんなで探究する場づくりを通して考えることなど。

はじめての一箱古本市

11月某日、「ろじの一箱古本市」に出店しました。 古本市に出るのは初めてでしたが、一緒に出店した友人と、「要らない本を処分するんじゃなくて、好きだけど今はもう手元になくてもよくなった本を、次の人に手渡していく気持ち、小さな場をひらくつもりでや…

座禅20分×4本

9月の話。 近所にある知人のお寺で座禅をしてきた。 20分を4本、けっこうガッツリと。 「あれこれ試してきたけどこのやり方が一番よかった」と副住職がおっしゃるように、確かにこのぐらいの量や回数をやってはじめて、何かわかったりみえたりする感じがある…

小平市・平櫛田中美術館への巡礼

わたしの暮らすまちには彫刻家・平櫛田中(ひらくし・でんちゅう)の旧邸がある。近隣で「田中邸」と呼ばれるその古民家の存在は、わたしがここに住まいを定めた理由の一つだ(それについて書くと長くなるので、また機をあらためたい)。とはいえはじめは田…

「こころのこえをきいてみる時間」をひらきました

こちらで告知だけしておいて、どんな場だったかのご報告をしていませんでした。いまさらですが綴っておきます。 11/12「こころのこえをきいてみる時間」@こころのこえをきかせ展 にて、 男鹿半島の夏を切り取った、True North, Akitaシリーズの最新作の上映…

リー・ミンウェイとその関係展を思い出す

Facebookは検索性が低いかわりに(?)「過去のこの日」の投稿を出す機能を設置している。Facebook的には単により多くのユーザをアクティベートさせたいだけだと思うけど、忘れていたことが思い出されたり、今はちょっと違うふうに感じているなぁとか、時の流…

ムラのミライからはじまる本

11月のはじめ、風邪を引いて一日家に閉じこもっていたときについつい買ってしまった本たち。13時にポチして19時にはもう届くAmazon。ありがたいけど、誰か搾取されてやしないだろうかと心配になる。 「ムラの未来、ヒトの未来」はこちらで書いた「対話型ファ…

「対話型ファシリテーションの手ほどき」自主勉強会/読書会をひらきました

9月と10月に「対話型ファシリテーションの手ほどき」という書籍をつかった勉強会的な読書会/読書会的な勉強会をひらいた。 この本は国際協力や国内外の地域づくりの分野で活動する、認定NPOムラのミライの代表理事・中田豊一さんの著作で、現場での試行錯誤…

パシャパシャ散歩の集い、ひらきました

Facebookに書いたものの中から残しておきたいことを選んで加筆修正していく作業を、年末はちょいちょいやろうと思います。この投稿もそのひとつ。 11月下旬に、友人のたいこさんと、上野公園で「パシャパシャ散歩の集い」をひらきました。 わたしのなじみの…

寺のあるまち

まちを歩いていて、サッとお寺に入って手を合わせることができるのは、ほんとうにありがたい。 ここは寺町なので、とにかくちょっと歩くと寺、また寺、また寺...という感じ。駅に向かう道すがら数えてみたら10もあった。まち全体では80ほどの寺があるそう。 …

"Merry Christmas Mr. Lawrence"のスイッチ

学童に息子を迎えに行ったら、ピアノで"Merry Christmas Mr. Lawrence"を弾いてる子がいて、思わずウッ(泣)となってしまった。 あの曲はなんなんだろう。脳にものすごく刷り込まれていて、あのコードを聞くと暴発する感じがある。何かしかけがあるんだろう…

暴力の現場で自分になにができたか

場づくりとかアートとはなんの関係もない話だけど、この投稿を書いてから半年間寝かせてみて、やっぱり今これは出したいと思ったので、公開記事にした。 3,4年前に、公共の場で、パートナーと思われる女性から男性への暴力を目撃した。 先日ふとそのことを思…

ばななさんに会う〜作家はどうやって小説を書くのか

吉本ばななさんに会った。 会ったといっても、177人も参加者のいる講座の会場だけれど。 でも早く来て並んでいた友人のおかげで、壇上のばななさんのほとんど真ん前の席を陣取ることができ、わたしに話してくれてるんじゃないかというぐらいの近さだったので…

ラジオはじめました

ラジオをはじめました。ふくだけいさんと、世の中のよしなしごとを気ままにことほぎます。 *Blogから(右上におたよりフォームあります)http://doremium.seesaa.net/article/444539248.html *Podcastからhttps://itunes.apple.com/jp/podcast/kotohogiraj…

*集いのお知らせ* ブックトークカフェ12月(武蔵小杉の読書会)

2016/12/17(土)14:00- テーマ:「2016年をふりかえる本」 武蔵小杉で月に一度ひらいている読書会で、企画とファシリを務めています。 今年最後のブックトークカフェは、本を肴に2016年をふりかえりましょう。みんなどんな一年だったんだろうか。 武蔵小杉…

12月の読み聞かせ

久しぶりのブログ更新です。 今年の4月から息子の通う学校で読み聞かせのボランティアをしている。きょうは3回目の当番の日だった。毎回、こどもたちとの本を通じた貴重な20分の出会いをいただいている。 学校は、さまざまな背景や事情をもったこどもたちが…

*集いのお知らせ* 「こころのこえをきいてみる時間」(True North, Akitaの新作を観て語る場)

2016/11/12(土)11:00- 「こころのこえをきかせ展」の展示会場にて、映像を観て語る場をひらきます。 「こころのこえをきいてみる時間」 映像を観たあと、心に浮かんだ風景や思いを言葉にしたり、他者の物語を聴く時間をもちます。語る人は、ただ自分の中から…

夜道にて

夜の帰り、道の真ん中でぼーっと立っているおじいさんがいた。車がよく通る狭い道なので「車来ますよ」と声をかけて、同時に白杖を持っていることに気づいたので、手を引いて道の端に誘導。フエルト帽をかぶり、やわらかく肌触りのよいコートを着た身なりの…

*集いのお知らせ* 一箱古本市に出店します

「上野桜木あたり」で開催される一箱古本市に出店します。 古本を売りますが、不用品処分のつもりではない。 好きだけど、もう自分たちの手元になくてもよい本をあたらしい人へと手渡す。 その些細な出会いの場をつくります。 ---- 『ろじの小さな一箱古本市…

「君の名は。」を観た

「君の名は。」観てきました。大ヒットしてますね。わたしは特にこの監督のファンでもないのだけど、「こんなにも人の心をとらえる何がこの作品にあるのだろう?」と知りたくて観に行きました。 友人の中にもこの作品が大好きな人も多いと知っている中で、こ…

*集いのお知らせ* 10/15(土), 16(日) 芸工展2016に出展します

*集いのお知らせ* 谷中・根津・千駄木・上野桜木・池之端・日暮里界隈で行われる「芸工展2016」に初めて出展します。今回が24回目となる芸工展、96の企画が出展されます。市井の人々の表現への愛を感じに、ぜひお越しください。 ◎日程: 10/15(土)11:00-…

問題の本質は、長時間労働ではなく、暴力

亡くなられた高橋まつりさんに、心からご冥福をお祈りします。 ここから先は、現時点での、わたしの憶測が多分に混じった考えです。 この苦しみから物理的に逃れる。それは絶え間ない、精神的、身体的暴力を受け続けた末に、彼女がとることができた唯一の退…

バルド・トドゥル〜死のワークに参加しました

「バルド・トドゥル」という、チベット死者の書をベースにした、死を体験するワークに参加してきました。吉福 伸逸(よしふく しんいち)というスピリチュアル、ホーリズム、トランスパーソナル心理学の分野を探究されていた方が生前に行っていたワークで、…

あさきゆめみしを語る会、ひらきました

「CIPHER」に続く懐かしの漫画、「あさきゆめみし」を語り尽くそうという会。 4つ年上の姉がいて、本や漫画や音楽の多くは姉からの影響を強く受けてました。 あさきゆめみしもそのひとつ。自然と読むようになりました。 最初にあさきゆめみしとの出会い方、…

「ガタカ」は変わらず美しかった

10/1から公開の「シーモアさんと大人のための人生入門」を観る前に。 いまひとたびの…「ガタカ」! 1997年かぁ。 いやー、やっぱ20年経ってもこの世界は美しいなー。映画を撮るってチームワークなんだって意味をその2年後にもっとよく知っていくわけなんだ…

「ビッグ・アイズ」

モラハラ対決映画の金字塔、「ビッグ・アイズ」。 なぜ逆らえないの?なぜ友だちにも本当のことを話せないの?なぜあんな人と夫婦でいるの?逃げればいいのに? そういう当たり前のことができなくなるのは、本人が弱いからではない。DVあるいはモラハラとい…

場づくりにおける安全・安心とは?

わたしが人生において関わっていかなければならないと腹を決めたテーマが「暴力」である。具体的なエピソードについては、また別に書ける日が来るかもしれないし、来ないかもしれないが、とりあえずここでは、このブログのテーマである「場づくり」と暴力が…

森のイスキアの扉がひらく

satohatsume-inochiomusubu.hatenablog.com 昨秋より閉じられていた森のイスキアが、弘前市内で開催される写真展にあわせて一般公開されるそう。北国の秋、この頃にはもう寒いほどなのだろうか。 会期: 2016年9月30日(金)~10月1日(土) 10月3日(月)〜1…

*集いのお知らせ* ブックトークカフェ10月(武蔵小杉の読書会)

*集いのお知らせ* 2016/10/21(金)19:00- テーマ:「積ん読本」 武蔵小杉で月に一度ひらいている読書会で、企画とファシリを務めています。 読書体験を他者と共有する楽しさを、地域で。 武蔵小杉周辺・沿線の方、お待ちしてます。 everevo.com

場づくりは感情労働

最近気づいたのだけど、場をひらくときに、全員が「やるなら行く」とか「おまかせ」だとしんどい。だからなんとかあと一人、「一緒にやろう」と声かけてうんと言ってくれる人を見つける。なんでそうかはまだうまく説明できないけど、「しんどいな〜」とか、…

*集いのお知らせ* ブックトークカフェ9月(武蔵小杉の読書会)

*集いのお知らせ* 2016/9/24(土)10:30- 武蔵小杉で月に一度ひらいている読書会で、企画とファシリを務めています。 読書体験を他者と共有する楽しさを、地域で。 武蔵小杉周辺・沿線の方、お待ちしてます。 everevo.com 月々のイベントカレンダーはこち…

いつが「ただ聴く」タイミングか

「聴く」自体を学ぶ場はもちろんだけど、全然メインのテーマではない場でも、「やっぱり聴くことが大切だ」という展開になることが多い。(場は、わたしが主宰だったり参加者だったり、どちらもある) そのときに参加者の中からよく出る質問として、「今、こ…

嫌いとイヤからはじまることもある

愛されたいがために素直で従順で誰でも受け入れる「よい子」になったのに、ゴミ箱扱いされてきた。もうそんなふうには生きたくない人は、いいとこ探しやよかった探し、好きなもの探しの前に、「イヤ」「嫌い」を恐れず素直に出していけるといい。 ここでの「…

*集いのお知らせ* ポンピドゥーセンター傑作展を見た感想をあーだこーだと言い合う会

*集いのお知らせ* 2016/9/21(水)14:30- 平日昼間ですが...ポンピドゥーセンター傑作展を見た人同士で感想を話してみたい方、お待ちしております。(事前の展覧会の鑑賞が参加条件です) peatix.com

より自分である

長らく、自分ではないなにかになりたいと思って生きてきたのだけど、 じわじわと、 より自分でありたいと思うようになってきた。 なにが自分らしさかを説明するというよりも、瞬間、瞬間の選択において、どちらが、あるいはどれをとることで、より自分であれ…

みをつくして

この2枚。 下の句が「みをつくして」まで同じなので、つい手が出て、お手つきになってしまっていました。でも最近あまり手が出ないかも。 まず上の句が全然違います。左は「なにわえの」、右は「わびぬれば」。 歌人が皇嘉門院別当(女性)、元良親王(男性)な…

星野道夫の旅

松屋銀座での展示の最終日に駆け込みで行ってきた!以下、まとまらない感想をつらつらと。 カリブー、グリズリー、ムース...どれも星野さんに教えてもらった動物たち。 大きく引き伸ばされた写真には、わたしが写真集からは読み取れていなかったことがたくさ…

Pepperのプログラミング・ワークショップ

Arts Chiyoda 3331での「小学生にも簡単なPepper のプログラミングを体験しよう!」というワークショップに息子と参加してきました。 わたしにとっては、「プログラミング=コンピュータで動作を制御するものがあり、それを自分の思い通りに動かすための命令…

映画「まなざし」を見て語る会

「まなざし」という映画を観て、友人がファシリする感想を話す会に行ってきました。介護、介護職、医療、法制度、犯罪加害者、加害者家族、DV、トラウマ、父娘、きょうだい、地域、友人、育児、結婚、女性、人間の本能...などなど、様々なテーマは浮かんでは…

CIPHERを語る会

先週末、「CIPHERを語る会」を開催しました。 CIPHERは、LaLaという雑誌に1985-1990年に連載されていた、成田美名子さんの漫画です。 5人でしゃべりたおした2時間、ああ楽しかった! NY、LA、ハーレム、フロス、ハロウィーン、ビッグアップル、ワールドトレ…

二項対立にもちこませない

先日、「二項対立しない、そうではない選択をする」って話になり、そこから一人でぶつぶつ考えていた。 どうも二項しかない錯覚に陥らされている気がする。それを叫んでいる人の声は大きくて言葉が鋭くて論理的っぽくて不機嫌だから、まるでそれが事実である…

FAKE

遅ればせながら、映画「FAKE」を観てきた。 いやもう、めちゃめちゃおもしろかった!まったくなんの予備知識も追加せずに、自分が記憶している「事件」の断片だけをもって出かけたのだけど、非常に楽しめた。いや、知識の多寡はどうでもよくて、自分として観…

状況というロープを真剣で斬る

先日書いたこの記事に対して、友人からこんなコメントをもらった。 「上野千鶴子先生が先日イベントで"返り血を浴びる覚悟が状況を変えていく"みたいなことを言ってて、返り血を避けてる自分に気づいた。不快の表明はトレーニングがあるくらい、難しい人には…

「女である自分に100%の肯定感を」鈴木祥子さんは歌って生きる

www.cinra.net 鈴木祥子さんは、高校生のときに出会って以来、ずっとずっと大好きなミュージシャン。10月にコンサートに行くのが楽しみ! しんどいなーと思ったときにこのインタビューを読み返す。 この歳になってようやく彼女の言葉が理解できる。ずっと歌…

タイトルクレジットが出るまでの夢の時間

23歳〜24歳の頃、映写技師をしていた。封切り(初日)の初回の上映のドキドキを思い出した。当時はまだデジタルは主流じゃなくて、フィルムで上映していた。配給会社から送られてくる5巻か6巻の35mmフィルムを専用の機械でつないでから、映写機にかける。 映…

メリーゴーランドの鈴木潤さんからあふれ出るプロフェッショナリティ

友人が、「行けなくなったので代わりにせいこさんどう?」と声かけてくれて、気楽な単身の夜にふらふらと行ってきた、京都の絵本専門書店メリーゴーランドの店長さん・鈴木潤さんのトークイベント@ひるねこBOOKS。 「絵本は子ども向けにかかれているのだけ…

山はいいよにゃ〜

ちょっと前のことですが、山に連れて行ってもらいました。飯能の棒ノ折山というところ。 山やら湖やら川やらが近くにあるところで育ったので、東京に来てから、「日常の視界に山が見えない」とか、「山に登ろうと思ったら1時間半近く電車に乗る必要がある」…

「これはのみのぴこ」

谷川俊太郎・作、和田誠・絵 息子が学校で知って、おもしろいよ~と教えてくれた本。 「これはのみのぴこ」にはじまり、 「これはのみのぴこがすんでいるねこのごえもん」、 「これはのみのぴこがすんでいるねこのごえもんのしっぽふんずけたあきらくん」 と…

親子で楽しむ歌舞伎教室

国立劇場が毎年企画する、「夏休み親子企画」の歌舞伎教室に行きました。 普及公演である「歌舞伎鑑賞教室」の期間中に一週間、こども向けにさらに分かりやすい解説をしてくれるのがこの親子教室です。 舞台の構造、各役割の名称、歌舞伎ならではの動き、ス…

体のことと、自分の境目を確認すること

午前中に、近所の古民家で月に一度開催されている体操の会に行ってきた。 冒頭に「普段ストレッチとかやってる?習慣にならないのはなんでなんだろうね?」という話になった。うーん、わたしの場合は...楽しくない、手順が覚えられない(覚えないといけない感…

映画「滝を見に行く」

「滝を見に行く」という映画を見た。2014年公開。友人が3人ぐらいすごいいいよ~と言ってて、ずっと気になっていた。 紅葉の時期に、幻の滝を見に行く温泉付きツアーに参加した7人のおばちゃんが、頼りないガイドとはぐれ、山道で迷い、一晩明かして、滝を…