ひととび〜人と美の表現活動研究室

他者の表現にふれることから、自分の中にある美の感覚にもふれてみる、自分の美を表現してみる。みんなで探究する場づくりを通して考えることなど。

ひらきました!・「ポンピドゥーセンター傑作展を見た感想をアーダコーダと話す会」

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「ポンピドゥーセンター傑作展を見た感想をアーダコーダと話す会」開催しました。

お知らせはこんなふうでした>>

peatix.com

 

語れる人がいないという悩み(?)もあるだろうし、友人と展覧会に行っても、そのあとお茶しても感想をずっとは話していなくて、いつの間にか話題が移ってしまうこともよくあります。「これについて話すんだ!」という目的をもった場として設定するからこそ、2時間でもこのテーマで話せるのですねぇ。

あらゆる展覧会にデフォルトで「感想を話す場」が設置されていくといいな。今は話すだけが多いけど、展覧会によって一番効果的な進め方があると思うから、それ考えるの楽しそう...(妄想)。

作品を前にして話すのもいいし、鑑賞した直後に話すのもいいし、こうして少し時間が経ったあとに別の場所で話すのいいものです。本物がなくても、図録、ポストカード、フライヤー、ノートPCなどからビジュアルを確認できれば、見たときのあの感じを再起動できます。逆を言えば、ここに来る方というのは、少し時間が経っても、「何を見たか」「何に惹かれたか」「何が残ったのか」を言語化できるという点で、鑑賞に慣れている方なんだろうな。

4人で話していて、やっぱり今回の展覧会は本当によかったよね!という言葉が繰り返し出てきて、うれしくなりました。それぞれに「よかった」や「おもしろかった」の中身を聞いていくとちょっと、あるいは全然違うところも面白い。「美術館に行って絵の何を見ているのか?」とよく聞かれますが、参加者さんから出た「人によって観たい理由が違う」という言葉に集約されるよう。ある人は、「作品の中に新しい文法を見に」だったり、また別の人は「その人や時代の意識の転写を感じに」だったり。

感想を話す場にちょうどいい展覧会でした。点数、規模、年代、絵画・写真・彫刻・映像など様々なアプローチ等の点から、そう思います。宗教画など解釈が限定的なものは知識がないと読み解けないけれど、近代、現代のアートはオープンだから鑑賞者が関わりやすい。まさにマルセル・デュシャンの言葉通りです。

「要するに、芸術家はたった1人で創造するわけではない。鑑賞者は作品における深い本質を解読し、解釈することで芸術作品と接触する。それにより創造の過程に鑑賞者自身が関わるのである」

また「これは!」というものがあれば企画したいと思います。企画の持ち込みも歓迎です。

 

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