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ヒトトビ〜人と美の表現活動研究室

他者の表現にふれることから、自分の中にある美の感覚にもふれてみる、自分の美を表現してみる。みんなで探究する場づくりを通して考えることなど。

シャセリオー展を観てきたメモ

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国立西洋美術館で開催中のシャセリオー展、とっても良いです!!GWなのにお客さん少なかったからだらだら宣伝します!!5/28まで。国立西洋美術館

 

ポスターの「カバリュス嬢」、かわいいなぁ〜と思ってたんですが、本物はもっとぐっと迫ってきます。同じ部屋の肖像画群も、「肖像画ってこういうものだったのか!」と開眼した感じがあります。ロマン派ってよくわかってなくて、「すごく古い時代のヨーロッパ絵画」ぐらいの雑な捉え方しかしてなかったんですが、新たな潮流を起こした一人で、だいぶ異端児だったみたい。シャセリオーにしか描けない世界があって、シャセリオーの手にかかると人にも動物にも神話にも魔法がかかる。

いろんな対象と「恋愛」して、目でお話して、情熱をとらえる方だったんじゃないかなぁ。物腰柔らかで繊細で激しい。人間の感情をどれも美しいものと見て、美しいものに光を当てて、一番美しく描き出す。

 

新古典主義のアングルに11歳弟子入りして、16歳でサロンデビューするも、別の流れにいったドラクロワに傾倒して、新しい画風を作り出して行った。アングルからも画壇からも叩かれたこともあったようだけれども、若いモローやシャヴァンヌ、ルドンなどが影響を受け、慕い。モデルになった恋愛関係のあった女性たちが生涯絵を大切にしていたとか、彼の人生とてもドラマティック...。実際、絵柄もとっても漫画っぽいというか、きれいとか美しいの感覚が現代の我々に通じるものが多くて、わかりやすいし、すごく共感できる(←ここ重要)。

 

ドラクロワ、モロー、ルドンと並べた構成もよかったし、音声ガイドもとてもよくて、山田五郎の解説がとてもわかりやすくて3回ぐらい聞いた。ドラクロワの版画もとてもよかったです。

 

シャセリオーを観て常設のモローとシャヴァンヌを観るとまた味わい深いし、ナビ派を観たあとなので、ゴーガン、セリュジエ、ドニ、ボナールが並べてあるのとかうれしい。

 

 
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常設展の2階の「スケーエン展」もとてもいいです。観るのは2回目なんだけどまた新しい発見があった。19世紀のデンマークでこんな素敵な絵を描いてる人たちがいたんだー。人々の体つき、顔立ちは、それまで見て来たフランスの人たちと全然違って、バイキングの血を感じる。人々の暮らしぶりや海辺の風景なども独自のものがある。人間が風景に溶け込んで描かれているところとか、色や光が心地よかったです。

 

さらに下の階に行くと、モローとシャヴァンヌがいて、ゴーガン、ボナール、ドニがいて。ラジオの番外編でも取り上げたばかりだったので、この流れはすごーい!と興奮しました。

 

常設&企画だけで半日は要したので、ぜひ時間をかけてゆっくり観ていただきたいな!

なんだか元気になる展覧会です。