ヒトトビ〜人と美の表現活動研究室

他者の表現にふれることから、自分の中にある美の感覚にもふれてみる、自分の美を表現してみる。みんなで探究する場づくりを通して考えることなど。

読み聞かせ(3年生・7月)

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久しぶりの小学校での読み聞かせでした。
夏休み直前なので、「夏の冒険」をテーマに2冊選んでみました。

 

「はちうえはぼくにまかせて」(ペンギン社)

「ウエズレーの国」(あすなろ書房

 

夏休みにお出かけがない子がいるかもしれないという前提で、しかし、日常の風景が一変するようなドラマがもしかして起こるかもしれないよね。ちょっとしたひらめきから楽しくなるかもしれないし、それをみんなが喜んでくれたらもっとうれしい。子どもだってお金を稼いだっていいんだよ......などなど、こちらの胸にしまった思惑はあるとして、子どもたちはどんなふうに聞いてくれただろう。読み聞かせは子どもから感想を聞かないのが良いところなのだけど、きょうはちょっと聞きたい気持ちがあったな。あざとすぎたな、という反省があるからですね。

 

「はちうえはぼくにまかせて」は、4年ぐらい前に、遊びで原書から翻訳してみたことがあって、親しみのある絵本です。自分の翻訳とプロの翻訳とを並べてみて、「そうか、絵本の翻訳をする人は、こどものことをよく知っているし、言葉をメロディとしても聞いているのだ」と思いました。この本、かわいいんだけど、それだけじゃなくて、子どもがお父さんにぶつぶつ文句を言われても全然へっちゃらで、したたかなところがいいのです。

 

「ウエズレーの国」は、内容的に高学年がいいんじゃないかなぁと、非常に迷いましたが、息子がどうしてもこれを取り上げてほしいということだったので、思いきって出して見ました。親や同級生から「あいつヤバい」と言われいる子が、実はすごいアイディア、能力、実行力を持っていて、どんどん自分だけの国を作っていって、そのすごさにみんなも振り向くというお話。みんなと同じことがしたくないのは全然おかしなことじゃなくて、誰からも理解されなくても自分の好きなこと、やりたいことで一歩踏み出して、突き進んでとんがっていけばいいんだぜ!というスピリットは好きだし、必要な局面もあると思うのだけど、同時に支配的、強制的でもあるかもと感じている。結局最後はウエズレーの作り出すものにみんなが並んで受け取る感じになっているし...。それは一時のブームかもしれないし、害とは言いきれないのだけど...。どう捉えるかはその人それぞれで、子どもも大人も議論のしがいがある話だと思います。そういう意味で、5〜6年生に向いているのかもしれない。

 

きょうはテーマを設定してみたのもあり2冊とも同じような路線でいってしまったので、主人公を男の子と女の子(あるいは人間と人間でないもの)、外国と日本、昔話と今のお話、短いお話と長いお話、物語と科学絵本など、次回は意識して変えてみようと思います。10日前ぐらいから候補を挙げて、なんとなく組み合わせを決めて、練習して、一旦寝かせて、5日前ぐらいにまた見直して...ってするのがいいんだろうな。

 

読み聞かせボランティアさんは人気なので、1つの学期中にだいたい1回で、2回まわってきたら多いな!という感じ。それゆえに慣れがなくて、ほどよい緊張感をもって臨めているのがよいです。

 

はー、朝からひと仕事終えた気分。近所のカフェでモーニングして栄養補給して、さて、きょうも暑いけれどがんばろう。