ひととび 〜人と美の表現活動研究室

観ることの記録。作品が社会に与える影響、観ることが個人の人生に与える影響について考えています。

季節のおたより

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以前バッグを購入したショップからシーズン毎に届くカタログの中にいつもノベルティグッズが入っている。物も材質も様々。今回は箸置きだった。

お手紙も添えられていて、

「ご挨拶と、日頃の感謝の気持ちを込めてお届けさせて頂きます。そして、出来る限り続けて行きたいコト。カタログと一緒に、ノベルティープレゼント」…とのこと。

顧客への気持ち、継続してよいものを作っていこうとする覚悟をこのように表す。これを作るのにもお金がかかるわけだから、きっと一緒に経営する仲間でたくさん話し合って誓われたんだろうと想像する。

バッグ以外にも、ウェアやジュエリーなどにも展開して、きっとこれからも変わりつづけていくけれど、この初心を忘れないようにと。届いても届かなくても、わたしたちは可能な限りこのようにありますと。

そしてこれが包まれていた小さな袋に、ショップのロゴのゴム印を押してシールを貼る作業をした人がいる。先日参加した場で、メール便の封入が作業所の仕事のひとつにあると聞いたので、もしかするとこの箸置きもそのような方々の手を経ているのかもしれない。

 

また別に、ここ何年も洋服を購入させていただいている方とふとした投稿をきっかけにTwitter上でやり取りすることができた。その方の作る服がとても好きだという気持ちを伝えられたこと、さらに名前から住所録をめくってくださって、お互いの「いつもありがとうございます」の気持ちを伝えられたことがうれしかった。

 

ものを作る方々との、年月を越えた温かな交流を感じた、秋晴れの日曜日の朝。