ひととび 〜人と美の表現活動研究室

観ることの記録。作品が社会に与える影響、観ることが個人の人生に与える影響について考えています。

お知らせ・3/28 積読本をひらく読書会をひらきます

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※以前ひらいたときのもの。今回の会場はこちらをご覧ください!

 

きょうのあしたで、平日の午前中ではありますが、お時間とお気持ちの合う方がいらしたらな〜と思い、ご案内させていただきます。

 

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3/28(水)10:00-、東京メトロ千代田線千駄木駅すぐの『まちの教室 KLASS』で読書会をひらきます。定員はツアーガイドのわたしも入れて6名まで。お互いの名前を覚えられるくらいの小さな輪で、お茶を飲みながらゆっくり進めていきます。

 

読書会にもいろいろありますが、今回は本を紹介するタイプの読書会。しかも積読本を紹介するので、読んでこなくてOK!...というかぜったい読んでこないでほしい!そっちのほうがおもしろいから。

 

ちなみに「積読」とは入手したけれど読めていない本が積まれている状態のことを言っています。その本に出会ったときに読むつもりだった気持ちがほんとうはあったはず。それを積んだままにしておくのはもったいない気がする。今はもう同じ気持ちはなくなっているかもしれないけど、大事な気持ちを思い出してまた読むかもしれないし、それはひらいてみないとわからない。一人で取り組むのはおっくうだけど、持ち寄ってみんなで一斉にひらいてみたら、わくわく!おもしろいことが起こりますよ!

 

お申し込みはこちらから>>

https://peatix.com/event/361231

 

 

ご参考までに、以前ひらいたときのレポートを下に貼ります。長文なんですが、サイトが閉鎖?で見られなくなっていたため。(ブックトークカフェは2017年2月で終了しています)

 

ブックトークカフェ#15 レポート「積ん読本」

 

月1回、COSUGI COBOで開催している読書会「ブックトークカフェ」です。身近な本を手に、武蔵小杉周辺の人々がつながる場を提供しています。一人ひとりの好きや感じ方の違いを丁寧に聴き合い、その違いを豊かなものと感じられる空気を大切にしています。

今回はテーマが「積ん読本」なだけに、「中身は読んでこないでOK」というちょっと変わった読書会となりました。

そもそも「積ん読」とは?

買ったり借りたりして読めてない本がたくさんあって、部屋に積まれている(あるいはカバンの中に入れっぱなし)状態のことをさしています。

「読書の秋!」なんて勢い込むような本好きの方であればあるほど、おなじみの状態かもしれませんね。

この日は、まずは10分弱、他の参加者が持って来た本を交換して読んでみる時間をとりました。その後、本の持ち主から「なぜその本が手元にあるのか?」「なぜ積ん読状態になっているのか?」の理由を紹介してもらいました。

・カバー写真やタイトルの感じがよかったけど、最初のほうを読んでみたら思っていたのと違ってあまり好きではない感じ。
・作者は好きなんだけど、著書の中でも苦手な雰囲気の本だから。
・理論を知ってもっと深く理解したかったけど、難しすぎて。
・流行りで買ったけれど、実はファンタジーが苦手だった!
・重すぎて物理的に手に持てない!通勤途中はもちろん持ち運べないし、家でも辛い。
などなど、いろいろな理由で積ん読状態になっていました。

その一冊一冊に対して、他の人が冒頭で読んでみた感想を言ってもらったり、その本について知っていることやエピソードを語ってもらっているうちに、「やっぱりもう少し積ん読でおきます」、「手放してカフェの本棚に寄贈します」、「他の参加者さんにあげます」と、それぞれの本の行き場が決まってゆきました。

自分にとっては積んで放置していたぐらいの軽い存在なのに、他の人にとってはとても思い入れのある本もありました。新しいエピソードが追加され、その話を聴きあったことによって、みんなにとってその本が特別なものになる、その感じはなかなかドラマティックでした。ここでは本はただのモノではないということを全員がわかっていて、とても大切に扱っている。そんなあたたかい雰囲気が生まれていました。

課題本の感想共有や、内容を知っている本を紹介しあう読書会も面白いですが、今回の「積ん読本」のようなテーマでひらくのもおもしろいのではないでしょうか。ご興味ある方はぜひ試してみてくださいね!

今回紹介された本はこちら。

・「シティ・ファーマー: 世界の都市で始まる食料自給革命」
ジェニファー・コックラル=キング (著), 白井 和宏 (翻訳)

・「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
村上春樹 (著)

・「今までにない職業をつくる」
甲野善紀 (著)

・「ソフィーの世界
ヨースタイン ゴルデル (著) , 池田 香代子 (翻訳)

・「ノスタルギガンテス」
寮 美千子 (著)

・「大人のための音感トレーニング本 音楽理論で「才能」の壁を越える!」
友寄 隆哉 (著)

・「オキノタユウの島で 無人島滞在“アホウドリ”調査日誌」
長谷川 博 (著)
※こちらのみ、参加者さんが友人の積読本を引き受けてこれから読むところの本だそうです。

ブックトークカフェは、10人定員の少人数でひらいていますので、読書会に参加したことがない方も、どうぞお気軽にご参加ください。個人的な営みである読書をちょっと外にひらいてみるのは、とても楽しい体験です。

 

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