ひととび〜人と美の表現活動研究室

他者の表現にふれることから、自分の中にある美の感覚にもふれてみる、自分の美を表現してみる。みんなで探究する場づくりを通して考えることなど。

「ちはやふる-結び-」を語る前に考えたこと③

「ちはやふる-結び-」を語る前に考えたこと①

「ちはやふる-結び-」を語る前に考えたこと② 

の続きです。

あーだこーだの会で語る前に3回観ました。それぞれで考えたことのメモです。

 

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★鑑賞2回目

あーだこーだの会をひらくと決めてから、こんな感想が浮かんできました。

 

「結び」は「青春映画の金字塔」か…。「青春映画」に詳しくないけど、そう言いたくなる感じはわかる。その年齢にしかないもののすべてがあって、それが創られたものなのだけど、驚くほどわざとらしさがなくて一つひとつが覚えのあるリアルな感触を持っている。

 

映像の美麗さと演劇的約束と漫画のリズムがリアルな音と共に体感できる。個人戦から団体戦へ、その意味するところが深く。競技部分には特に丁寧なリサーチと監修と指導が入っていると思われ、そこまで描くのかという、思い切った踏み込み方をしていて驚く。娯楽性と本物さが両立している。

 

演じる人たちとスタッフとの前2作を経ての関係があるんだろう。作り手の彼ら自身が今を生きていて、優れる、強い、美しい、賢い、勝つにシビアにさらされ、問われ、逃げずに生きているのかもしれない。「こんなところでは終われない」と腹を括ることもおそらく。どうもこの結びは全く違う…。

 

わたしの状況や状態の変化もあるけれど、なにが違うのか?もう一度、確かめたくて2回目の「ちはやふる-結び-」を観てきました。

 

今回はストーリーがわかっているので、1回目で見落としてるところをだいぶ拾えました。メモを取りながら観てたら無印良品のらくがき帳100枚使い切ってました。

 

でも誰かがあーだこーだの会で発言した時に、「ああ、あのシーンのあれね!」ってわたしが確実に思い当たれるようになるには、あと1回は観たほうが良さそうな気がしました。

調べたいこともまた出てきたり。

 

ほんと何があったんだろう?てぐらい、上の句、下の句と結びの出来が全く違うんですよ。ただのおまけで撮ったわけじゃない。映画としても、競技かるたとしても、すごくいいのです。

もちろん実際の大会や試合でこんなのないよっていうのもあるけど、大事なのはそこじゃないというか。

 

一緒にあーだこーだの会をひらくゆきこさんによれば、漫画へのリスペクトも半端ないということで、映画だけ観てる人も、漫画から好きな人にもどちらも楽しめるように、本当にちゃんとなってるとこがすごいとのことでした。

 

そういう話も聞くとますます、「青春かるた漫画の実写化映画」の形をとりながら、すごく普遍的なことを伝えているように思えてきます。

 

そんなこんなで余韻に浸っているうちにあーだこーだの会はおかげさまで満席になりました。ご関心をお寄せいただいたのもうれしい。参加してくれる人がいるから場がひらける。「語る場があるから、映画観ようと思えた」と言ってくださる方もいて、すごくうれしい。そんな営みがぽこぽこできたらきっと楽しい。

 

パンフレットは3冊買ってみたけれど、濃度もやはり「結び」が最高に深まってて凄い。これも「ふつうあるもんだからとりあえず作った」て感じじゃなくて、愛があふれてました。わたしも読んでて付箋がべたべたに。やはり競技かるたへのリスペクトが半端なくて涙しちゃう。

いやー、あーだこーだの会ほんま楽しみ。

 

 

 で、結局もう一回ダメ押しで観たくなって前日に

★鑑賞3回目

同じ映画を2回以上映画館に観に行ったことがないわたしとしては、3回も足を運ぶとは異例で自分でもびっくりでした。中学生以来じゃないか。

繰り返すとき、今はまだ自分でもわかっていないことも含め、自分の人生にすごく関係があることが起こっているのだと思います。たぶん後になるとわかる。

 

競技かるた選手なら、あーそういうことかって思うような定位置。劇中でキーになってピックアップされた札(歌)はもちろん、それ以外の札もただ読まれているだけでなく、タイミングや順番も競技と歌の意味がわかると鳥肌もので、そのあたりの手抜きのなさが伝わってきました。

 

3回観て毎回同じところで自動的に涙が出るというのは…話には聞いていたけれど、そーかこういう感じなのか。うん、悪くない!

 

ピント外の人の表情や声に注目したり、札の流れを感じたり、何字決まりで取ったか。セリフも掛詞になってるのかとか。堪能しました!

 

翌日の語る会に向けて、いい調整ができた日でした。

 

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