平塚市美術館は今回がはじめての訪問。でもなぜか所蔵品のアートカードセットを持っています。アートカードを見ながら、どんな美術館なのかなぁ?といろいろ想像していました。
さて、小倉遊亀について。
http://www.shiga-kinbi.jp/?page_id=115
わたしと同郷ということもあってずっと親近感を持っている画家です。
小倉遊亀の作品を数多く所蔵している滋賀県立近代美術館には、小中高校生の頃にたいへんお世話になり、たくさんの画家や作品やアートの潮流や提案を見せてもらいました。常設展には小倉遊亀のコーナーがあり、いつもおなじみの作品に会っていたのを覚えています。
きょう展覧会を通してあらためて画業をじっくりと訪ねてみて、わたしが彼女の作品からもらったものがたくさんあって、それは親近感という以上のもので、知らないうちに一緒に時間を過ごしていたことに気づきました。
子どもの頃から変わらず好きな何か。
熟していった何か。
今回展示されていた120点中、滋賀県立近代美術館からは43点が来ていて、中には30年ぶりに再会した作品もあって懐かしかったです。
覚えのある色や筆致。
今ならわかる厳しさや美しさ。
もっと知りたい。
わたしももっと描きたい。
もっと描けるようになりたい。
きょうも友だちと一緒に行けて、感想をあーだこーだと話せたのもよかった。
そうだ、もう一つ。
自分も模写してみて、習作が見たいなぁってすごく思ったんでした。
スケッチやデッサン。どんなふうにはじまるのか。どんなふうな道を通っているのか。
▼一番好きで、一番親しんでいる作品かもしれない。「姉妹」
▼わたしがこういう色が好きなのも、もしかして小倉遊亀の影響なのかも。
▼それから、エントランスにあったこの作品は、先日藝大美術館で見た「深井隆退官記念展」っぽい感じがあったのでアートカードを確認してみたら、作家の三沢厚彦さんは東京藝大の彫刻科卒。やっぱりー!87年卒だから84年から教鞭をとっていた深井さんに師事してらしたのかな。いろいろつながるなー。おもしろい。
▼先日の深井隆展。よかった。最近厳選して見ているからか、どの展覧会もよい体験。
ああ、きょうもいい日でした。