今年のはじめに本の整理をしたときに、「書籍」以外のものが出てきた。映画や芝居のパンフレット、楽譜のコピー、レシピをファイルしたもの、スクラップブック、勉強のノート、仕事の資料…などなど。
そんなものに混じってお気に入りの映画チラシファイルが出てきた。学生の頃から集めていたチラシ。引っ越しのたびに少しずつ減らしたり、新しい映画に出会うとストックしたり。パラパラめくっていると懐かしさがこみ上げる。
ふと、これ映画好きな友だちに見てもらいたいな〜と思った。
年末に行った「お気に入りの図録を見せびらかしあう会」が楽しかったのを思い出したのだ。
先日、友だち2人とごはんを食べに行くことになって、そうだ、あのチラシのファイルを持って行って見てもらおうと思った。きっとあの人たちなら楽しく鑑賞してくれるに違いない、と期待している時間も幸せだ。
実際、とても丁寧に見てくれてうれしかった。
観たことある映画も、全然知らない映画も。
好きな映画の話、映画館の話、あの年代の社会の話、あの頃のわたしたちの話。
いっぱい映画を観てきた。
いっぱい映画にお世話になってきた。
思い出せてよかったあれやこれ、おしゃべりできてよかったなぁ。
見せるほうも見せられるほうも楽しい「自慢」、よき「見せびらかし」。
持っているコレクションを自分のためだけではなく、人に見せるとその人の何かに反応して受け取ってもらえて喜んでもらえることがある。だから好きをシェアすると、そのものの価値が増幅する喜びがあるのだな。
そして、外に連れ出して風を通してあげると、コレクションも喜んでいる気がして、より愛おしくなる。