ひととび〜人と美の表現活動研究室

他者の表現にふれることから、自分の中にある美の感覚にもふれてみる、自分の美を表現してみる。みんなで探究する鑑賞の場づくりを通して考えることなど。

「魔笛」その後、イシスとオシリス

去年のちょうど今頃に、METライブビューイングでオペラ「魔笛」を観る会をひらきました。

hitotobi.hatenadiary.jp

 

 

魔笛」はファンタジックで美しいだけではなくて、不思議というか、奇妙なところが多い作品です。そのうちの一つ、ザラストロという神官が出てきます。非常に重要な人物なのですが、彼がイシスとオシリスを崇めている僧であるというところで、「えええ、なんでなんでエジプト?!」となります。エジプト風の装束や舞台装置も出てきます。ネットをちらと覗き見ただけでも、フリーメイソンゾロアスター教など、特に宗教的な流れでいろんな背景が見えてきて、沼が深そう...。

 

 

youtu.be

 

...という感想だけ持ってしばらく放置していたのですが、最近になって友人が貸してくれたこの本を読みました。

 

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イシス、オシリス、セト、ネフティス、ホルス。

よく聞く名前だけれども、そうかー、こういう神話があったのか、人間関係があったのか、とようやくつながりました。

しかも山岸涼子さんの美しく繊細でグロテスクな表現!ぞわぞわしました。

 

魔笛」の世界観が補足されておもしろかったです。ここからエジプトの方向へも拡張があるだろうな。

予習して、観て、みんなで話した深い体験が一度あるから、時間が少し経ってからでも、関連するものが入ってきたときに、こうしてぴったりと体系同士がつながる。

 

それと、自分の言葉を添えて本を貸し出すのっていいな〜と思いました。受け取って期待高まってうれしかったし、読後まさに書いてあるような気持ちになったし。

 

わたしもやろう〜