ひととび 〜人と美の表現活動研究室

観ることの記録。作品が社会に与える影響、観ることが個人の人生に与える影響について考えています。

3/27-28、春の競技かるた合宿@茅ヶ崎館、ひらきます

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競技かるたをたしなむ皆様、

 

この度、1泊2日の合宿練習会を企画いたしました!

会場は湘南エリアに佇む茅ヶ崎館。明治32年(1899年)から続く日本旅館です。
日本映画の巨匠・小津安二郎が長年定宿とした趣あふれる建物であり、わたしたちかるたーにとっては、映画「ちはやふる-結び」のロケ地でおなじみです。
今回なんと、映画の中で東大かるた会のシーンで使われていた大広間を、練習に使わせていただけることになりました!!

 

普段家事に追われている大人かるたーさんには、上げ膳据え膳の喜びを味わっていただきたい。(わたしたちもです!)
遠方の方もぜひご参加いただけたらうれしいです。
日帰りでもご参加いただけます。

 

大会を目指している方、体力をつけたい方、同会以外の方と取ってみたい方、かるたが好きな方...etc、
所属を超えて交流しつつ、研鑽を積む機会になればと思います。
朝から晩までかるたをとったり、合間にはかるたトークもたくさんしたいと思います。

どうぞ奮ってご参加ください。

 

kokucheese.com

 

 

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場づくり的に言うと。

 

昨年に続いてかるた友だちの京さんと練習会をひらけることがとてもうれしい。目配り気配り、準備、声かけ、主催者としての姿勢など、京さんからは学ぶことが多い。読みも上手い。

京さんとはたしか1年半ぐらい前にツイッターで知り合った。最近かるたをはじめた同士、という親近感、大切にしていることが近い感覚がうれしくてよくやり取りをしていて。遠いのに練習会に来てくれたり、こちらからも行ったり、かるたもたくさん取ってきた仲。かるたを通じてこんな人に会えたらな!と思っていたのが、京さんのような人だった。ありがとう。

 

 

それから、会場のこと。

会場となる茅ヶ崎館さんは、「茅ヶ崎の文化景観を育む会」の事務局をされている。

かつて保養地や別荘地として愛された茅ヶ崎の面影を魅力あるまちづくりに活かしていこうと、熱心に活動されている。映画のロケやかるた大会を開催したりという経緯もあり、今回ご好意で借りられることになった。感謝。

 

しかも茅ヶ崎館は、映画監督の小津安二郎が定宿にするほど愛していた場所。

わたしも小津安二郎と聞けばそわそわするくらいには小津映画に親しんできた。中学生のときに「東京物語」を観た時の、美しいモノクロームの画面や、偏執的なまでのカメラワークは忘れがたい。「秋刀魚の味」で仲間内で上映会をやったりもした。「好き」というのとも違うけれど、確かにわたしの中の何かが必要としている表現。作品。

単にかるたの練習ができる場所としてだけでなくて、自分の人生となんらかの関わりを見出せる場所で、思いある活動の輪の中に今回の合宿があることがうれしい。場をひらくときに土地や場所とのつながりは影響する。

それはちょうど神社やお寺で御朱印をいただくようなことに似ている。スタンプラリーではなく、神様、仏様とのご縁をいただく、というような。

 

 

この話をかるたCafeのメンバーで、茅ヶ崎周辺の出身の人に話したら、「そういう場所があったなんて知らなかった。自分の地元で、思いのある場所でせいこさんのかるたの合宿がひらかれるというのもうれしい」と返事をくれた。

わたしも平塚市美術館に行ったり、藤沢の京さんの練習会に行ったり、三浦半島にハイキングに行ったりと、最近「そちら」方面に出かけることが多くて、こういう風景を見て育ってきた人なのだなぁと、何歩も近づいたような気がして、うれしい。

 

3月は自分の所属しているかるた会の合宿もあるし、友だちと企画した合宿もあるし、またかるたのおかげで「遠く」に行けるんだなぁと幸せで、楽しみです。