ひととび〜人と美の表現活動研究室

他者の表現にふれることから、自分の中にある美の感覚にもふれてみる、自分の美を表現してみる。みんなで探究する鑑賞の場づくりを通して考えることなど。

観ながらしゃべるのも味わい200%!(白鳥の湖をみる会)

先月のこと。友人がバレエ「白鳥の湖をみる会」を企画してくれて、参加してきました。

バレエのことはあまりよく知らなかったわたしでしたが、この友人に引き入れられて、ライブビューイングで「くるみ割り人形」を見て、すっかり魅了されてしまいました。この会をやりたい!と言ってくれたこともうれしかったし、さらに、その場づくりをお仕事として相談をしてくれたのもうれしかったです。(60分のセッション1回ご利用

 

 

自宅で。

6人で。

録画を55インチぐらいのテレビモニターで観る。

NHK-BSプレミアムシアター、英国ロイヤル・オペラ・ハウス、2018年

 

事前に資料として、
・作品の基本情報&ざっくりストーリー
・見どころ紹介
を送ってもらい、

これを観るといいよ、というYoutube動画をシェアしてもらい、予習して当日。

 

食べ物、飲み物を持ち寄り。

しゃべりながら観るか、静かに観るかは当日に任せる。

 

実際には、みんなで口々にアテレコしながら(バレエはセリフがないから)、解説しながら、感想を言いながら、ライブなオーディオコメンタリーみたいにわいわい鑑賞。

 

とても楽しかった。

よく理解もできたし、味わい度200%!

こんなにたくさんの解釈を一度に聴きながら、自分の実感もすぐに話せるってエキサイティングです。他に何に似てるだろう?ちょっとパッとは思いつかない。けど、とにかく楽しい。

 

一番よかったのが、「王女と王子のロマンティックでドラマティックな悲恋物語」だと思っていたのだけれども、実はたくさんのテーマを内包していた。ジークフリート王子の思春期からの成長だったり、悪魔ロットバルトの癒えようのない孤独だったり、オデットとオディールの二面性だったり、、

 

バレエって男性と女性の役割がきっちりしているように見えて、近年は少しずつ変わってきているという。逆にその部分にはとてもセンシティブ。

コンテンポラリーの映像も少し見せてもらったけれど、衣装も振り付けも、もうどちらかわからない、どちらでもいいという感じ。違いはある。しかし、囚われない。お互いを縛らない。クラシックでも、女性ダンサーの引き立て役としての男性ダンサーではない演出が観られる。

 

いつもの鑑賞対話の場だと、劇場や館でまず一人で観てから(家で一人で本を読んできてから)、感想を話すという流れなのだけれど、こうしてリアルタイムで、観ながら話すってアリだなぁとあらためて思った。

美術館に友だちを2人で行って、同じペースで作品を観ながら、それぞれについて感想を言いながら順路を歩いていく感じに似ている。

 

これはぜったい良いから、みんな友だち誘ってやったらいいと思う!

近くにバレエのことを話せる人がいないという人は、広める、育てるつもりで場をひらいてみてはいかが?

場のつくり方はわたしに相談してください^^ 

 

 

彼女の、こういう集まりをずっとやってみたかった!という夢が叶って、そのお手伝いができたのもうれしかった。その彼女の、白鳥な湖でもあるので言ってみれば、真実の愛がみんなを夢中にさせたのだと思う。愛にあふれる、丁寧な橋をかけてくれたおかげで、わたしはバレエだからこその良さがまた理解できたし、喜びを分かちあえてうれしかった。

存在は知っていたけれど、自分の世界に組み込まれてはいなかったもの、1周目通った時はよく味わえなかったものに一つひとつ出会い(直し)、次々に橋がかかっていくのがうれしい。ほんの少しでも読み解けるものになると、世界の見え方が全然違う。

 

人は誰でもその人が夢中になるものがあって、これをシェアし合っているだけで、一生「遊んで暮らせる」と思う。

 

豊かな日々をありがとうございます。

好きなものや大事なものをどんどんおすそ分けする気前のいい人たちであふれていくのは、幸せだなぁ。

 

 

 

くるみ割り人形」、「白鳥の湖」ときて、本丸は8月のロイヤルバレエシネマの「ロミオとジュリエット」だそうで、今から楽しみ。また感想を話す会がセットされるといいなー。

 

tohotowa.co.jp

 

ライブビューイングのシステムがあることで、舞台美術がほんとうに素晴らしくなった反面、これに観客が慣れてしまうと、あまりお金をかけられないカンパニーの舞台は、「...あら?しょぼい?」となってしまいそう、という話も出た。ロイヤルバレエシネマが別格すぎるのかもしれないけれども。

目下のところわたしは、ライブビューイングで少しずつ学びつつ、いつか「これは!」という舞台に巡り合ったときは、生で観に行こうと思う。


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