ひととび〜人と美の表現活動研究室

他者の表現にふれることから、自分の中にある美の感覚にもふれてみる、自分の美を表現してみる。みんなで探究する鑑賞の場づくりを通して考えることなど。

《レポート》6/28 沈没家族でゆるっと話そう@シネマ・チュプキ・タバタ

おととい、田端の映画館シネマ・チュプキ・タバタで「沈没家族でゆるっと話そう」という時間を預かり、ファシリテーションを担当しました。

 

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1日1回の夕方からの上映が終わる19:00から、45分という短い枠。

 

「この映画がちょっと気になって観にきたら、たまたま感想を話す時間もくっついてて、じゃあちょっと話していこうかな...」となるような。

 

映画館で映画を観ることが日常の延長にあって、そのさらに延長に感想をちょこっと話す場がある...というしつらえでやってみたかったのです。

 

そのためにはできるだけ参加する人に負担感やハードルの低い尺がよかった。
劇場内でそのまま話していく、というのも一度やってみたかった。

 

以前ひらいた映画の鑑賞対話の場で、45分で感想をシェアして、とてもよかった経験があるので、もうこれしかない!という感じでした。

 

 

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映画を観てそのまま残ってくださった方と、劇場の平塚さん、宮城さん、そして予告なしできてくださった宣伝の加瀬さん、わたし、、でなんとなーく輪っぽい形になって話しました。

 

・話す時間があるなら、と飛び込みで観に来た
・この映画が気になって3回目
社会学を専攻して家族のことを学んでいる
八丈島に縁があって観にきた
・共同保育に関心があって自分もやりたい
・チュプキで映画を観てみたくて来た
・沈没家族や沈没ハウスの関係者から聞いて観に来た

など、さまざまな背景と動機からのご参加。

 


一人ひとことずつ、感想を一周しました。

・自分の家族との関係について考えた
・20年前ではなくて、もっと昭和の頃のように見えて不思議
・実は今仕事でかかわっている人が出演していてびっくりした
・監督は、「沈没家族」をみんなに勧めているわけではないんだろうな
・土くんが大きくなってこんな健やかで、よかった
・生い立ちを訪ねる映画というと、痛みや悲しみも入ってくることがあるけれど、土くんの描き方や人柄に明るさを感じる。
・自分の人生の中での20年という時間の長さを感じる
・こういうことをやってみたかった!なんだやってもよかったんだ!じゃあわたしも今からやろう!
・山くん側からの言い分や気持ちを撮って収めているところが、この映画を深いものにしている
・どうして監督はこれを撮って劇場で公開しようと思ったのか
・ボクシングのシーンは誰の発案だったのか

など様々な感想や質問が出ました。

 

一周したあとは、もう少し話してみたい人が挙手して発言。
2つ、3つの話題を展開したところで終了となりました。

 

知らない人同士の中で感想を話すって、緊張もされたと思いますが、お一人お一人、感じていたことを丁寧に言葉にしてくださって、それをお互いに「ああ、わかる」という共感や「へえーそこなんだ!」という発見をされている様子が、とてもよかったです。

 

話す順番が進むにつれて、次第に、自然に、話しぶりに熱がこもってゆく感じが、エキサイティングでした。

 

映画を観る最中は個人的な体験なのですが、直後にこうやって他の人の体験をちょっとだけ分かち合うだけで、帰り道のほくほく感(深みや広がりやあたたかみ)が全然違います。

 

チュプキさんがよいのは、もともとがユニバーサルシアターで、目で見る人にも耳で観る人にも、映画を観たい人はだれでも一緒に観られるような配慮がされている場所だから。安心と愛がある。だから自然に思っていることが口にできるということもあったんだろうなぁと思います。

 

「45分ゆるっと話そう」シリーズで、鑑賞対話の場をひらくお仕事を、チュプキさんでもまたやりたいし、他の劇場でもやりたいです。お心当たりがあれば、ぜひご紹介をお願いいたします。ご連絡はこちらへ。

 

 

しかしわたしめっちゃめちゃうれしそうに写ってるなー^^いいなー

自分が客観的に見て楽しそうにしているというのが、一番の場のバロメーター。

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ロビーでも話が尽きない。

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ポレポレ東中野での「沈没家族」の対話イベントレポート。これもほんとよかった。
1回目:http://hitotobi.hatenadiary.jp/entry/2019/05/05/133509
2回目:http://hitotobi.hatenadiary.jp/entry/2019/05/22/110207

★ひととびラジオ9. 映画「沈没家族」とわたし
4月に収録した、友人と感想を話しました。背景音がうるさくてほんとごめんなさい。スタバにいて、隣のテーブルの人が話してる気分で時々休憩しながらお聞きください。イヤホンでなくスピーカーで。
https://note.mu/hitotobi/n/n27fab85645e9

 

★シネマ・チュプキ・タバタ
http://chupki.jpn.org/

 

★映画「沈没家族 劇場版」

chinbotsu.com

 

 

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