ひととび〜人と美の表現活動研究室

他者の表現にふれることから、自分の中にある美の感覚にもふれてみる、自分の美を表現してみる。みんなで探究する鑑賞の場づくりを通して考えることなど。

文学から見た「美しい数学」の発見

『世にも美しい数学入門』小川洋子ちくまプリマー新書

 

「数学は美しい」と文学畑の人が取り上げたのはこれが初めてではないだろうが、小川洋子さんという著名な小説家が、物語に取り込んで、彼女独自の美しい世界観の中で、非理数系の庶民にも広く伝えた、その功績は非常に大きい。

 

その小説家と、彼女にインスピレーションを与えた数学者との対談集を読むと、数学が、音楽や絵画のように、この世の森羅万象の理を表現するための言葉のようなものであることが、感覚としてつかめる。

 

ちくまプリマー新書は、ヤングアダルト向けのシリーズ。読んでいると、わたしの中の「ヤングアダルト」が喜ぶ。でも「新書」なところも好き。

 

この二人の話がおもしろすぎて、ド文系、数学が大の苦手のわたしも引き込まれてしまった。

 

・美しくなければ数学ではない
・数学は実用にすぐ役立たないから素晴らしい
・俳句と日本人の美的感受性
・「博士の愛した数式」と「友愛数
・「完全数」と江夏の背番号
・「フェルマー予想」と日本人の役割
素数=混沌のなかの美の秩序
・数学者を脅かす悪魔的な問題

などなど、見出しだけでたまらない。

 

「美しい定理」と「醜い定理」、その相違を、数式を見ただけで感じ取れる理解力を持ち合わせていない自分が悔しい。

 

編集は、筑摩書房松田哲夫さんとあとがきで知り、大きく納得。

 

 
 
筑摩書房の松田さんといえば。
 
 
数学者といえば。

hitotobi.hatenadiary.jp

 

 

 

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