ひととび〜人と美の表現活動研究室

他者の表現にふれることから、自分の中にある美の感覚にもふれてみる、自分の美を表現してみる。みんなで探究する鑑賞の場づくりを通して考えることなど。

漫画『生理ちゃん』を語り合う読書会、ひらきました

11月19日、豪徳寺の赤ちゃん用品と本のお店・Maar(マール)さんで、
漫画『生理ちゃん』を語り合う読書会をひらきました。

 

こんなご案内を出しました。

hitotobi.hatenadiary.jp

 

Maarさん手書きのチラシ♡  タイトル横の子は「店長の生理ちゃん」だそう!!

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当日はわたし、Maarさんと、他に4名の方が来てくださいました。

お茶とお菓子をいただきながら、話題が尽きない時間となりました。

 

なんといっても、『生理ちゃん』という作品のもつパワーがすごい。
本気で読むと一話一話の世界観に圧倒されます。

性の別を行き来するだけでも広いのに、時間のスケールと地理のスケールがすごい。
その絵柄や描線のように軽々と超えてしまいます。

 

最初わたしは生理の症状のことについて延々と語られていくのかな、とイメージしていましたが、全然そういうものではなかった。
いくつもの世代、過去や未来の時代を超える話、
制度や因習や構造の話、
今まさに社会の問題として浮き彫りになっている話...。

でも、どの話にも課題と希望とがあり、愛がある。そこが素晴らしいのです。

 

主人公が回復したり解決する力を自分自身がもっていることに気づくこと。
それを生理ちゃんがそっと応援し支えてくれている。

ああ、そうか、生理を「やり過ごす」ものだと思っていたけれど、わたしの大切なパートナーだったわね...と生理がある人は気づくのでした。

本人でさえ見逃しているような、ささやかな面倒くさやしんどさ、心の揺れ動きを表現してくれています。あるあるなのに、一般化も矮小化もされない。貶めないし、哀れんでもいない、わかろうとしすぎない、わかっているふりもしない。

小山健さんの取材がすごい!という話題も出ました。

 

もちろん手放しで賞賛するだけではなく、『生理ちゃん』で今後ぜひ扱ってほしいものもでてきました。

「性欲くん」や「童貞くん」の描き方、もっといろいろ読みたい。生理ちゃんみたいに応援し支えてくれる存在が男性にとっても必要だと思う。男性にとっての性や生理の話が、男性同士の関係性を歪にしたり不健全にしない方向があるのでは。個別性がもっとあるのでは。男性が自己嫌悪に向かわないような、つまり自分が男性であることを嫌悪しないような。

生理痛があって仕方がないのではなく、生活習慣の延長として生理痛が重くなっている可能性もある。養生についてもふれられたら。鎮痛剤を飲んで一発OKというだけではない身体との付き合い方がある。そもそも鎮痛剤が効かない人もいる。

 

 

とはいえ、単行本でいえば「2日目」やウェブ連載の16話あたりからは、メッセージが強く打ち出されていて、一つ一つにずっしりとしたテーマがあるので、「ああ、生理にまつわることでは、そういう視点もあった、そういうテーマも、そういうエピソードも、自分の中にあった」ことに気づかされます。

このページ数とは思えない濃さ、ほんとうにこれからも応援したい連載です。

 

あら、結局はベタ褒めになりますね!!!!笑

 

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生理と現役で付き合っている方も、付き合っていない方も、
男性も女性もどんな性の方も、セクシャリティジェンダーかかわらず、
この作品の感想を語りたいと願い、なるべく偏りない進行を心がけました。

誰かが言っていた話、どこかで聞いた話でなく、「わたしは」を主語に実感や主観の話をすること。そして、作品からインスピレーションを受けて展開していくことと、作品自体に描かれていることの感想や解釈とをバランスよい進行も目指しました。

...が、実際はどうだったでしょうか。


場にいたわたしの感触としては、
「わたしには理解し得ないことがある」
「これがほんとうに最善なのだろうか」
と揺れながら人と生きていくことについて考えました。

その実践が、「場をつくること」と言えるのかもしれない。

 

ご参加くださった方、ご関心をお寄せくださった方、ありがとうございました。

 

Maarさんもレポートを書いてくださいました。ありがとうございます^^
今回Maarさんとよいタイミングで再会でき、こうして場所と人とつながった、文脈を大切にした場をひらけたことがとてもうれしいです。
お互い、それぞれに、また新たな物語がはじまることを確信しています。

akachantoissyo.wordpress.com

 


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わたしも自分の生理ちゃん描いてみた。なぜか小顔、サスペンダー。

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『生理ちゃん』はウェブで全作読めます!

omocoro.jp

 

単行本を買ってまとめて読むこともできます。
カバー裏にお楽しみがあります。えらべる♡

 

 

こちらも生理について知るための本。

『アイドルと生理ちゃん』に関連してご紹介しました。
女性アスリート自身、サポートをしている人はもちろん、アスリートでなくても生理について学べる本。もうすぐ娘さんが初潮を迎えるという方にもおすすめしました。

 

映画の興行のほうは2〜3週の短期間で公開終了してしまうようですが、二番館、三番館で引き継いでくれるといいな。

https://seirichan.official-movie.com/  !注意!音声出ます(これがいただけない...)

 

 

*追記*

読書会当日の11月19日は国際男性デーでした。

note.mu

 

 

募集中のイベント 

▼2019年11月23日(土•祝) あのころの《いじめ》と《わたし》に会いに行く読書会
https://coubic.com/uminoie/979560 (横浜)

▼2019年12月22日(土) 2019冬至のコラージュの会
https://collage2019toji.peatix.com/

▼2020年1月8日(水) 爽やかな集中感 競技かるた体験会
https://coubic.com/uminoie/174356 (横浜)

Peatixで募集中のイベント 
https://hitotobi.peatix.com/
※フォローすると開催のお知らせがメールで届きます。

 

 

場づくりコンサルティング(個人セッション)

・Zoom または 東京都内で対面
・30分¥5,500、60分 ¥11,00(税込)
・読書会、学ぶ会、上映会、シェア会、愛好会...などのイベントや講座。
・企画・設計・進行・宣伝のご相談のります。
・募集文の添削やフィードバック、ふりかえりの壁打ち相手にもどうぞ。http://hitotobi.hatenadiary.jp/entry/2019/02/18/150805


鑑賞対話ファシリテーションのご依頼もお待ちしております。

 

連載中
▼『場づくりを成功させるための5つの鍵』(寺子屋学)
https://terakoyagaku.net/group/bazukuri/

▼ noteでも書いたり話したりしています。

note.mu