ひととび〜人と美の表現活動研究室

他者の表現にふれることから、自分の中にある美の感覚にもふれてみる、自分の美を表現してみる。みんなで探究する鑑賞の場づくりを通して考えることなど。

書籍『女性アスリートの教科書』

漫画『生理ちゃん』の読書会をひらくにあたって、資料として入手した本ですが、こちら、とても良い本です。おすすめ。

 

日本体育大学の教授で、女性のための効率的なコンディショニング法やトレーニングプログラムの開発や研究に取り組む方が著者。
・全編カラーで読みやすい。イラストやデータも満載ながら、レイアウトが丁寧で、必要なこと、大切なことが何かがパンッと伝わってくる。

・保健体育の副読本にしてほしいくらい良い!

・アスリートはもちろん、今はスポーツに取り組んでいない女性も、知っておいたほうが満載。月経が起こる仕組み、月経痛が起こる理由、トラブル時の受診の目やすなども載っている。食事や栄養も写真や一日のスケジュールを示すなどわかりやすい。これから月経が来る女子をもつ保護者にも有用。
・スポーツに取り組む若年者をディレクションしたりサポートする立場の大人が正しい知識を持つことの重要性が伝わってくる。

・スポーツと月経対策やコンディショニング法は知りたかった人たくさんいるのでは。

・女性の身体が男性よりも不利なことばかりではなく、強みについても触れている。

・チームメイトに女性がいる男性も、知っておいたほうがよい。根本的に身体が違うこと。どういうメンタルとモチベーションの傾向があるのか。同じようにできること、できないことは何か。女性に特有なために配慮が必要なことは何か。話し合うための共有の土台づくりとしても最適。

・「男性と女性の体は、根本的に違う」「女性が男性化しても強くなるわけではない」「女性アスリートはあくまで女性。男性アスリートのミニチュアではありません」といったところは、スポーツ観戦者の立場からも、女性アスリートへ向ける眼差しにも点検するべきことがありそう。

・「スポーツの世界はまだまだ男性社会」「スポーツ指導者における女性の割合が小さい」「上の立つ人に女性が少ないということは、トレーニング方法や大会運営など、多くのものが男性目線になってしまう可能性が高い」「月経への配慮のなさ、妊娠・出産を経て競技に復帰することの壁」なども、女性の活躍のためでもあるが、どんな性も共にスポーツの振興を支えていくために大切なことだとあらためて感じる。

 

 

よい本(資料)を見つける力も、その本と鑑賞者の間に橋をかけるのも、鑑賞対話ファシリテーターの職能です。どうぞご活用ください。

seikofunanokawa.com