「Umiのいえ」での競技かるたの会も5回目となりました。
前回からの間に、わたしはB級弐段に昇級昇段することができました。
ここで教える、百人一首や競技かるたの世界に橋を架ける、ということも、なんらかの形で力になっていたと思います。ありがとうございます。
さて、きょうは年も明けて、あらたな気持ちでひらきました。
はじめて参加の方もいらっしゃり、7名でわいわいと進めました。
「子どもの頃から百人一首が好きで、この会も前々から注目していたけれどなかなか日が合わなくて、きょうやっと来られました」と言っていただけ、うれしかったです!
いつものように百人一首の成り立ちや歴史的背景を解説したあとは、和歌の鑑賞です。
前回、秋の歌をじっくりと鑑賞し、それを後半の競技かるたの時間に取るのが大変好評だったので、今回は冬の歌をピックアップしました。
今は旧暦では春なのですが、体感的には一番寒いとき。
冬の歌は100首の中でたった4首。
雄大な富士山とそれを白く染める雪...。
冬の夜空にきらめく星々と、鳥の白い羽、橋に降りる雪の白さ...。
枯れた野山に侘しさをつのらせる吹きすさぶ風...。
月明かりかと思ったら、眼下に広がるあたり一面の雪の白さ...。
雪の白さや反射する月や太陽の光、澄み切った空気の冷たさなど、感覚的な印象の強い歌が多いです。
少ないだけに特徴がつかみやすく、親しみやすいという声もありました。
後半は、この冬の歌4枚と、秋の歌のおさらい、むすめふさほせの一枚札、音が途中まで同じの友札などを取り混ぜて入れ、10枚 VS 10枚で対戦の体験をしました。
競技かるたは、上の句を聞いてそれに対応する下の句を取る。
最初の1〜6つの音をとらえ、札を取る動きにつなげていきます。
本格的に競技かるたをやるには、まとまって取り組む時間や根気、そもそもやる動機が必要ですが、この体験会ではそのハードルをだいぶ下げて、その場でできる範囲で、しかしできるだけ本式の競技に則って、疑似体験をしてもらっています。
身体ごと和歌を体験する、ということですね。
時間が余ったので、源平戦をしてみました。
わーきゃー言いながら取るのも、この体験会ならでは。
慌ただしい毎日に、千年前の人々と時間とつながるひととき。
取り入れていきましょう。
次回は3月22日(月)14:00-16:00です。
大人になったからこそ楽しめる、
・季節を歌で感じる、「鑑賞の味わい」
・身体ごと歌を感じる、「全感覚の覚醒」
・教えると教わるが混じり合い、「持ち寄る場」を大切にしています。
春や離別の歌をご紹介する予定です。
Information
百人一首と競技かるたの出張開催、承ります。
●概要:千年の時を経て、文学、文化、芸術、スポーツなど様々なジャンルにわたって発展してきた百人一首。競技かるたを通して、その奥深さにふれてみる、未経験者や初心者向けの体験講座です。
●内容:百人一首の成立〜競技かるたに発展していくまでの歴史や文化的背景を知り、和歌を鑑賞します。後半は競技かるたの公式ルールにのっとって、実際に取る体験をします。
●プログラム一例:
・お互いをちょっと知る時間・解説:百人一首の歴史、文化的背景、歌の解説。競技かるたの成立の経緯。競技かるたのルール。・個人戦:公式の競技かるたのルールで、1対1で対戦。レベル分けして、基本のきから段階を追ってゆっくり進めます。・きょうどうだった?●講師:舟之川聖子
●講師料:
3.5万円〜+交通費別途。
(講座時間:〜2時間, 参加者:4名〜, 事前打ち合わせ:〜1時間。●実績:
杉並区 【男女平等推進センター講座】マンガから学ぶ「女性の働き方と両立支援」 (実施者:こどもコワーキングbabyCo)
http://hitotobi.hatenadiary.jp/entry/2018/10/08/152323
中央区 女性センター「ブーケ21」講座 「ようこそ!百人一首と競技かるたの世界へ」
http://hitotobi.hatenadiary.jp/entry/2018/03/27/175736
はじめての競技かるた@アカシデカフェ
http://hitotobi.hatenadiary.jp/entry/2018/06/18/152850