昨年、プリーモ・レーヴィの詩集出版記念の講演に行ったときのことを話しました。
▼noteで音声&動画配信しています。
たまにひらきますが、やはりこの詩集、とてもよいです。
プリーモ・レーヴィの詩には、他の詩人の作からの引用が多い、と解説がありました。
その後つらつら考えていて、あれは引用というより「本歌取り」なのかもしれない、と思っています。
本歌取(ほんかどり)とは、歌学における和歌の作成技法の1つで、有名な古歌(本歌)の1句もしくは2句を自作に取り入れて作歌を行う方法。 主に本歌を背景として用いることで奥行きを与えて表現効果の重層化を図る際に用いた。(wikipediaより)
元々の詩のつくりだした世界がある。
その影響を受けてきた自分としての人生経験があり、それを詠う。
「あたらしい世界をつくりあげる」ことで敬愛する詩に応える。
answer songの物語を描く。
それによってなんらかの普遍性を願う、祈る......というような。
彼の表現を、わたしがどこまで理解できているのかはわからないけれど、ある風景をみるとき、ある感情に入るとき、彼の詩が心に訪れるのは、何かを受け取っているしるしなのかなと思う。
あ。
そしてなんと、今気づきました。
この日の対談は文字起こしされてウェブ記事として公開されています!
この第6回〈詩の解説〉『プリーモ・レーヴィ全詩集』よりで、詩の話をされています。