2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧
2022年1月26日、シネマ・チュプキ・タバタさんと、映画感想シェアの会〈ゆるっと話そう〉を開催しました。(ゆるっと話そうとは:こちら) 第27回 ゆるっと話そう: 『まちの本屋』 兵庫県尼崎市の商店街にあるまちの本屋、小林書店。店主の小林由美子さんと…
『えほんのせかい こどものせかい』松岡亨子/著(文藝春秋) 松岡享子さんが亡くなられたと知り、本棚から出してきてパラパラ見ている。小学校の読み聞かせボランティアをしていたときに、とてもよい研修をしてもらえたことで、それまであまり深く考えたこ…
『ユージン・スミス 水俣に捧げた写真家の1100日』山口由美/著(小学館)を読んだ記録。 2013年刊。映画『MINAMATA-ミナマタ-』の日本公開の8年前。 たぶん当時は関心は今ほど集まらなかったのではないかと想像する。逆に今ほどは関心が集まっていなかった…
2021年12月、映画『水俣曼荼羅』を観た記録。 youtu.be docudocu.jp 友達が観ておすすめしていたけれど、長尺だからなぁと腰が引けていた。 でも、映画『MINAMATA -ミナマタ-』を観て、やっぱり『水俣曼荼羅』も観ることにした。わからないこと、知らないこ…
2022年1月、浜松市楽器博物館を訪問した記録。 www.gakkihaku.jp ずっとずっと来たくて、ここ1、2年ほど機会を窺っていた博物館。 豊橋で舞台を観ることになったのに合わせて、日帰りで予定してみた。 豊橋と浜松は在来線で35分程度の距離。近い! 朝の開館…
松屋銀座で『ちはやふる展』を観た記録。 chihayafuru.exhibit.jp 東京→北九州→名古屋→神戸 と1年ちょっとかけて巡回する展示。友達に誘ってもらって観てた。 生原稿、生イラスト、ネームノート……とにかく物量とそこに込められたエネルギーに圧倒される。華…
2021年12月、映画『阿賀に生きる』をシネマ・チュプキ・タバタさんで観た記録。 2022年で製作完成から30周年を迎える。 youtu.be kasamafilm.com ドキュメンタリー映画の有名な作品だそう。私は全然知らなかった。知らないことが多い。 新潟と福島の県境、阿…
東京都庭園美術館で『奇想のモード -装うことの狂気、またはシュルレアリスム』展を観た記録。 www.teien-art-museum.ne.jp 庭園美術館の展覧会は、建物の空間や歴史、ここの地場ごとテーマを味わいに来ているところがある。今回もまさにそんな感じ。 奇抜だ…
早稲田大学演劇博物館で展示『新派SIMPA-アヴァンギャルドの水脈』&朗読劇『黒蜥蜴-演劇博物館特別篇』を観てきた記録。 www.waseda.jp 朗読劇の案内がFacebookのタイムラインに飛び込んできて、「おお、黒蜥蜴観たい!朗読劇大好き!」と思い、そのまま流…
映画『香川1区』をポレポレ東中野で鑑賞した記録。 youtu.be www.kagawa1ku.com 昨年の『なぜ君は総理大臣になれないのか』から約1年半。 hitotobi.hatenadiary.jp 小川淳也さんの活動を見てきた。ツイッターやYoutubeや記事も読んだし、著書や、取材協力し…
同じ作品を2回目、3回目と観ることを鑑賞仲間のあいだで「おかわり」と呼び習わしている。ここ数年、おかわりの良さを感じることが多い。(もちろん新しい味を訪ねてどんどん食べていくのも相変わらず楽しいのだが) 10代の頃に、主に本や雑誌やラジオで、映…
2021年10月、映画『いまはむかし』をシネマ・チュプキ・タバタにて鑑賞した記録。 youtu.be ▼公式作品紹介ページ isefilm-movie.jimdofree.com ※映画の内容に深く触れています。未見の方はご注意ください。 ドキュメンタリーの背景。 1942年3月1日、日本軍は…
台東区立一葉記念館で「たけくらべ」入門展を観た記録。 www.taitocity.net 鑑賞メモ(展示解説より) ・『たけくらべ』のはじまり「大門」「見返り柳」は、当時は誰もが知る吉原を象徴する語。 ・『たけくらべ』の世界は、単に地理的に隣接する場所というだ…
2021年11月、県立神奈川近代文学館で展示「樋口一葉展 ーわが詩は人のいのちとなりぬべき」を観てきた記録。 www.kanabun.or.jp 以前書いた長いブログ記事。2019年に台東区一葉記念館を鑑賞したときの記録。 hitotobi.hatenadiary.jp 今回の神奈川近文の展示…
2021年8月、映画『戦場のメリークリスマス』を観た記録。 シネマ・チュプキ・タバタにて。 youtu.be 公式ウェブサイト oshima2021.com 2023年に大島渚作品が国立映画アーカイブに所蔵されるため、民間劇場での最後の大規模ロードショーになると聞き、また4K…
ほぼ毎月開催の〈ゆるっと話そう〉第27回は『まちの本屋』です。 映画館のシネマ・チュプキ・タバタさんとコラボでひらく、映画を観た感想をシェアする会です。ファシリテーター(私)が進行します。 私はお客さんとして著者として、まちの本屋さんにはいつ…
2021年の8月終わり(または9月はじめごろ)にネット配信で映画『トニー滝谷』を観た記録。 2005年、市川準監督。これを撮った3年後に亡くなっている。 youtu.be ドライブ・マイ・カー』を観た友達が、「妻を亡くした喪失感といえば、同じ村上春樹を原作とし…
2021年11月29日、シネマ・チュプキ・タバタさんと、映画感想シェアの会〈ゆるっと話そう〉を開催しました。(ゆるっと話そうとは:こちら) 第26回 ゆるっと話そう: 『MINAMATA -ミナマタ-』 水俣病の被害を世界に知らしめた写真家ユージン・スミスを主人公…
森鷗外記念館で企画展『写真の中の鷗外 人生を刻む顔』を観てきた記録。 moriogai-kinenkan.jp 森鷗外と言えば、口ひげをたくわえ、威厳に満ちた姿で、いかにも文豪というイメージ。 けれど、今回の展示で見た写真は、ほとんどが軍服姿。文豪でもあるけれど…
映画『明日をへぐる』を観た記録。 palabra-i.co.jp youtu.be 前日『阿賀に生きる』を観て、そのときにチュプキのスタッフさんに勧められて、同時上映していたこちらの『明日をへぐる』も観た。 私はチュプキのスタッフさんの「舟之川さんに観てきただきたい…
『学びの本質を解きほぐす』池田賢市/著(新泉社, 2021年) 紹介文(新泉社ウェブサイト) www.shinsensha.com 1周目は買ってすぐにざっと読んだ。 半年経っての2周目は精読。 長い時間をかけて生活の中で咀嚼しながら読んだ。ただ目で追うだけでは足らず、…
Bunkamura ル・シネマで映画『偶然と想像』を観た記録。 guzen-sozo.incline.life youtu.be 評判通り、非常によかった! 『ドライブ・マイ・カー』、『寝ても覚めても』、『不気味なものの肌に触れる』と観てきて、濱口作品めっちゃおもしろいがちょっとしん…
2021年9月15日、映画『寝ても覚めても』鑑賞。 www.bitters.co.jp youtu.be 2日前に『ドライブ・マイ・カー』を観て、あまりにも衝撃を受けて、やっぱり今これも見とかな!と思って、駆け込んだ。 当時のメモを頼りに感想を記録。 いやーすごかった、これも…
2021年9月13日に鑑賞。『ドライブ・マイ・カー』 dmc.bitters.co.jp youtu.be すごかった。評判よりずっとすごかった。 すごすぎて、朝10時の回を観たのに、気づいたら夜になっていた。映画の世界からなかなか帰って来れなくて、一日中ぼーっとしてた。 観賞…
サントリー美術館で『聖徳太子 日出づる処の天子』展を観た記録。 聖徳太子千四百年 御聖忌記念特別展&サントリー美術館開館60周年記念展 ちなみに英語のタイトルは、 Special Exhibition Prince Shotoku: In Commmemoration of his 1400th Grand Memorial …
2021年8月28日、新宿文化センターで二期会のオペラ《ルル》を観てきた記録。 変革の風をごうごう感じる。わたしたちの中のルルを響かせながら観る舞台。構造を変えていこうよ。みんなでせーのーで、で降りようよ、と思う。余韻が冷めないままに、ついに年を…
久しぶりに東京都写真美術館に行ってきた。目的は映画『父を探して』を観ることだったので(鑑賞記録はこちら)、他の展示はやや駆け足での鑑賞になったが、それぞれに思うことがあったので、ひと言ずつ記録しておく。 Reversible Destiny https://topmuseum…
木下恵介監督の映画『カルメン故郷に帰る』を配信で観た記録。 movies.shochiku.co.jp youtu.be きっかけは翌日に木下恵介脚本、田中絹代監督の映画『恋文』を観るため。木下恵介ワールド、どんなかな?と思って予習がてら観ようと思った。 2021年早稲田大学…
あけましておめでとうございます。 あまり季節感のない、主に日々の鑑賞記録を書きつけたブログですが、今年もどうぞよろしくお願いします。 今年も帰省が叶わなかったので、元旦から新宿山ノ手七福神めぐりをしました。御朱印をいただきながら、七福神にゆ…
練馬区立美術館の『小林清親【増補】サプリメント』展を観た記録。 www.neribun.or.jp www.fashion-press.net 最後の浮世絵師と呼ばれた小林清親。 2015年の小林清親展を機に寄贈等で新規に収蔵した作品、遺品を【増補】として公開している。下図や写生帖、…