先日、東京国立博物館へ
日韓国交正常化50周年記念 特別展「ほほえみの御仏―二つの半跏思惟像―」
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1792東京国立博物館 - 展示 日本美術(本館) 日韓国交正常化50周年記念 特別展「ほほえみの御仏―二つの半跏思惟像―」
を観に行ってきました。
写真が撮れなかったので東博のサイトから拝借。
物憂げで美しくて、衆生のために悩むというよりは、楽しい妄想をしているといった感じ。
韓国の半跏思惟像のほうは、ぜんぜんつじつまは合わないはずなのにその世界では整合性がとれてるフィギュア、みたいなノリで、ちょっとおもしろかったです。
そしてその後は、びわ湖長浜KANNON HOUSEびわ湖長浜 KANNON HOUSEへ。
ここは月代わりで、湖北の観音の里から一体ずつ仏像がやってきて展示されています。
近江由来のわたしは長浜にもご縁が深いので、とても楽しみにしていたのですが、なんだか、なんだかポツーンて気持ちになった。
それはたぶんここに来ることで、美術品として見る対象であって、拝む対象じゃなくなっていたからだと思う。
何年か前に観音の里を車で巡って、その集落の人の信仰の象徴として、大切に守られている観音堂の存在に胸打たれたことを思い出したのだ。そこでは写真を撮ったりとかも思わず控えたくなるような、気が流れていた。村の人が当番でいたり、電話をして開けに来てもらって一緒にお参りをしながら、由来をうかがったり。。
もちろん美術品としてみることは、仏教が伝来した頃からずっとあるだろうし、それ自体をけしからん!とか批判するのも変だと思う。
ただ、わたしにとっては、やっぱり仏像は拝みたい。
仏像は好きだけど、観に行くってもうあんまりないかもなぁと思った。物だけ切り出されているのはなんかこう、落ちつかないのだ。