ひととび 〜人と美の表現活動研究室

観ることの記録。作品が社会に与える影響、観ることが個人の人生に与える影響について考えています。

二項対立にもちこませない

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先日、「二項対立しない、そうではない選択をする」って話になり、そこから一人でぶつぶつ考えていた。

 

どうも二項しかない錯覚に陥らされている気がする。それを叫んでいる人の声は大きくて言葉が鋭くて論理的っぽくて不機嫌だから、まるでそれが事実であるように思ってしまっているけど、よく考えたら他の選択肢もあるよね。。

 

二項対立を言ってる人には支配欲があって、とにかくマウンティングにもちこみたいので、一所懸命対立が起こるように煽るし、「Aか非A」の二つから選ばせようとする。もちろん自分が有利に立てるAの優位性を主張し、非Aをこき下ろす。

 

だからそういう人の土俵の中で反論してはダメなのだ。そこは既に相手の手の内だ。全力で非Aをつぶしにくる。二項を前提としてはいけない。支配したい人は、誰かを支配することで自分の存在を確認しているから必死だ。どんな些細なことにも。A以外の選択肢を与えないようにあらゆる手段を講じる。

 

二項対立にもちこませないためには、どうすればいいか。いったん距離を置くこと、悪い物語をかぎわけること、自分の体の反応やほんとうに出したい声をきくこと、自分の言葉をもち続けること…などだろうか。

 

祖母がいつも言っていた。

「頭のなかにあるものは誰にも盗めない」。