「CIPHER」に続く懐かしの漫画、「あさきゆめみし」を語り尽くそうという会。
4つ年上の姉がいて、本や漫画や音楽の多くは姉からの影響を強く受けてました。
あさきゆめみしもそのひとつ。自然と読むようになりました。
最初にあさきゆめみしとの出会い方、好きな登場人物とその理由を言ってもらってから、トークをスタートしました。
朝顔の君、六条の御息所、朧月夜、花散里...。
それぞれ全然違う人が気になっていて、気になった理由もそれぞれで、
あの頃の気になる人と今気になる人も違ったりして、いきなりこれはおもしろくなりそうな予感でした。
ちなみにわたしの好きなキャラは朝顔の君。
男女の争いに巻き込まれたくないとの意思を強くもち、
それを凛として表現する様に惹かれました。
男の生き方、女の生き方、イエ、血縁、セックス、結婚、平安貴族の暮らし、和歌、身分、察する、恋の駆け引きは自作自演、漫画芸術、四季折々、嫉妬、雅、暇人、ファッション、正直さと仮面、運命、仕返し、愛されキャラ…などなど、いつものように、あえて方向付けはせず、いろんな話題が出ては消え、消えては浮いて繋がりする様を楽しみました。
憧れと羨ましさ、アホらしさと怒り、共感と同情がいっぺんに来たような怒濤の2時間でした。
紫式部がなぜそのような人物、エピソードにしたのかを想像していくのもおもしろかった。これほんと研究しがいのある題材。
今回はごくごく内輪でやったのだけど、公募してやるとどうなるかな?
あさきゆめみしは、ひとこま当たりの情報量が多いし、源氏物語としても千年も残ってきた壮大な物語だけに、まだまだ語り尽くせないのです。
次回やるときは、もちょっと勉強して最初の解説タイムを加えてやりたいな。
あとはテーマを「女の欲望」にしてみるとか。。
わたしがこういう「昔好きだったなんとか」の場をひらいているのは、ただ懐かしいな〜って言い合いたいだけではなくて、そこに今の自分をつなげていきたいという思いがあります。
子どもの頃の記憶・印象と、今だから感じること・考えることが交錯する時間。昔、夢中になったものにもう一度会いに行く。
「懐かしい」のその先を見に「入って行く」。
めいめいで、みんなで。
そうすると、自分が何によって形づくられていたかが見える、
今の自分との繋がりが一本の川の筋と感じられる、
あるいは今の自分の中に脈々と息づく何かにふれる、
というようなことが起こる気がします。
しかも同じものを前にする、同じ体験をするからこそ立ち現れてくる。
わたしが場をひらくときの柱のひとつです。