ひととび 〜人と美の表現活動研究室

観ることの記録。作品が社会に与える影響、観ることが個人の人生に与える影響について考えています。

はじまりはささやかで不完全

 

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かるたCafeの第1回の告知が出てきました。

 

こんなでした。

ちょうど5年前の今日。これが20年ぶりに人と百人一首する場になるというわくわくと、だれか来てくれるかなぁというどきどきと、両方の気持ちでした。

 

はじまりの声はこんなふうにごくごく小さくてささやかで不完全なもので、こんなことが起きたらどうしようとか、将来的にこうしたいとか一切ありませんでした。ただやりたいことをやってみただけ。

 

このことは、このあとにも、かるたでもかるた以外でも、何度も何度も何度も経験することになりました。はじまりはささやかで不完全なものだということを体感できたのは大きかった。そして、そのときは自分がなぜやっているのか、なにをやっているのかはわからなくても、後々に、しばしばすごく後になってからわかることもある、という経験もしました。だからやっているときは、そのときの心のままに、ただ夢中でやっていればいいんだという自分なりの指針もできました。

 

2011年より前のわたしは、「場をつくる」なんて言葉は知らなかったし、飲み会の幹事をするのさえも嫌で、イベントに参加するのも面倒くさいし、人と交流することにも興味がないような人間でした。場という概念を知って、人とのつながりにこの世界の希望を見出したことで、自分が本来望んでいる方角へぐいっと舵を切れたように思います。

 

わたしはこれからもこんなふうに生きていけたらと思う。こんなふうとは、自分の中の小さな声に耳を傾け、希望をもって小さくはじめることを積み重ねるとか、人と関わり合っていくとか…かな。それから、こういう道のりや風景もあるんだなぁということを、なんの目的かはわからないけど、これからも思いつくままに表現していきたいです。

 

今年もたくさんの方が一緒に場をつくってくださり、応援してくださり、関心を寄せてくださいました。

ほんとうにありがとうございました。