不忍ブックストリートの一箱古本市が無事に終了しました!あー楽しかった!!
2人が自宅や友人たちの本棚から持ち寄った本のうち、38冊が旅立っていきました。
昨年秋に初めて一箱古本市に出たときに、話したのはこんなこと。
"思い入れがあったり、その本について何かひと言添えられる本だけど、もう自分の手元にはなくてもいいな、と思える本を持っていきたい。処分ではなく、次にその本を必要としている人に手渡す気持ちでお店を出したい。"
今回もまたそんな気持ちで本を集め、お客さん一人ひとりと言葉を交わし、音読を聴いていただき、手渡ししました。このインスタントには買えない面倒くささがいいし、そういう面倒くささをむしろ歓迎する方々がたくさんいらしてる古本市だなという感じがしました。一回一回のやり取りが小さな出会いの場になったかなと思います。
やっぱり「お店をやる」って楽しいなぁと思います。パッとひらいて、もってきたものを陳列して、もってるものを披露して、集まってもらって、交換作業があって。それを「同じ場所」で積み重ねていくこと。古本市でのやり取りはほんの一瞬なんだけど、「この本懐かしい」「この作者はぜんぶ読むことにしてる」「この装丁なんか気になる」などの呟きから広がる、その人とその本とのドラマ(過去か未来か)をちょっぴり聴かせていただける。お客さんが「この本とわたし、今なにか関係してるのかも?」という気配に包まれている瞬間は、ほんとうに美しくて、とても好き。
音読をしたのは、持って帰ろうと決めた本を読む楽しみがより広がるように、より愛着がわくといいなというお節介からでしたが、大人になってから一対一で読み聞かせしてもらうことってあまりないから、皆さん喜んでくださったみたいです。「他の誰でもない目の前のあなたに」っていう贈り物をしたかったのです。
ラジオをはじめてから音読が楽しくてしょうがなくて、時々録音して友だちと交換して楽しんでます。そういうのもきっかけとしてあったな。これまでやってきたこと、今ちょうど出会っていることが次々につながっていってうれしい。
そしてなんと!なんとなんと!トリとニワトリは「谷根千工房賞」をいただきました!本屋が生業でないこと、一箱に収めていること、音読のアイデアがよいことなどが受賞の決め手だったようです。うれしい。商品は谷根千地域のおせんべい屋さん6店舗分の詰め合わせ、雑誌「谷中・根津・千駄木」、多肉的な植物の挿し穂。もう2人とも、どれも、大好物!(そういえば森まゆみさんの本も一冊出してました!)
立ち寄ってくださった皆さま、運営の皆さま、同じスペースでサポートしてくださった先輩店主の方々、本を譲ってくれたお友だち、ありがとうございました!
そしてなにより相方のニワトリ・まきさんにありがとう!!いつも知的な刺激と深い優しさをもらってます。
本を通じての出会い、楽しいな~ また一箱古本市に出てみたい。
売るって楽しいな〜 お店で働く仕事の楽しさを思い出した。
きょうは怒濤の祭りから一夜明けて、ちょっと喪失感と、あーまた知らないことを知って世界が刷新された!感と両方あってぼんやりしています。準備して、実践して、堪能して、省察して。楽しい。