ひととび 〜人と美の表現活動研究室

観ることの記録。作品が社会に与える影響、観ることが個人の人生に与える影響について考えています。

忘れものを届けない話

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月曜の朝は〈体操服、給食の白衣、上靴、歯ブラシ〉の入った‬「お持ち帰りバッグ」を息子が忘れていきがちである。先週も出て行ったあとバッグが置いてあるのに気づいた。出るついでに届けてあげたこともあったけど、その日は時間がなくて、届けなかった。

 

夕方迎えに行ったら、「きょうお持ち帰りバッグ忘れちゃったんだよねー。あなた(!)が届けてくれるのかと期待しちゃったー」とガハハと笑っていた。わたしも「きょうは時間がないし、ついでもないからしなかったよ」と言って、「そっかー」みたいな感じで話は終わった。忘れたことについては自分なりに解決したらしい。先生に相談などしたんだろう。

 

ここで「ごめんね、届けられなくて」というのも違う。それはわたしが責任をもつことではないから。「そんなもんお前の責任じゃ」というのも違う。息子はそれが自分の責任で行うべきだったとわかっている。

 

自分にも相手にも責任の範囲がある。まずは各々がそれをやる。もちろんそれを超えて行うことだっていっぱいある。でもそれは人の選択で自由である。超えてしてもらったら感謝。でもしなくて非難しない。そういうことかなぁ。全部に当てはまらないと思うけど、この日はそんなことを考えた。

 

忘れて致命的に困ることもたまに起こるし(パスポート忘れて飛行機に乗れないとか)、忘れるのが人間だから、どうやったら忘れないか工夫だなーみたいな話もした。これはわたし自分にも言っている、ということは息子にバレバレであった。