週刊ことほぎラジオをやっている、ことほぎ研究室で、ことほぎクッキングレポートという講座をひらくことになりました。
わたしが場づくりゼミなどでお世話になっている、千駄木にある「まちの教室KLASS」にて。
KLASSは、hagi studioという設計事務所が運営しています。KLASSの半分はhagi studioの事務所。
hagi studioは、谷中・千駄木エリアでhagisoという複合施設の中にカフェや、tayoriというお惣菜屋さんや、来週リニューアルオープンするRainbow Kitchenというハンバーガー屋さんなどを手がけていて、食や暮らしを大切にしている建築の人びとが営んでいる会社です。
そしてKLASSは、このまちにある暮らしをちょっと豊かにする知恵や文化を、教える人も教わる人も学びあえる場所として生まれました。
なんだかいい感じのするこの場所で、またラジオの収録でたびたびお世話になったりもしてきたこのエリアで、ラジオをする中で探求してきた、ちょっと楽しいことを、皆さんとシェアできたらなぁという気持ちでやります。
くわしくはこちら>
KLASSには広くて明るいキッチンがあります。読書会をやっていても、コラージュの会をやっていても、場づくりゼミをやっていても、同じ空間にキッチンがあるのがいい。
すぐに温かい/冷たいお茶を淹れられるし、キッチンとテーブルを行ったり来たりしている間に、メンバー同士が自然なおしゃべりをしたり、洗い物をしながらキッチンの向こう側と話したりと、ただテーブルに座って話しているだけではない、いろんな動きや線が生まれるのがすごくいいです。
これまで番組内ではいろいろなことほぎ方について扱ってきたのですが、クッキングレポートは、「料理を通してこの世のことほぎ方を知る」がテーマになっています。
(「ことほぎ」とは、漢字では「寿」や「言祝ぎ」と書き、お祝いやお祝いの言葉やお祝いする品々のことをいいます。)
最初にこれから作るパンを試食、パンの材料を混ぜるところを見る、発酵させたパン種で実際に焼くところを見る。パンがいい匂いをさせて焼けている間に、歴史や地理や材料にまつわるひみつのレポートを聞いて、みなさんでおしゃべりしながら、さらに展開させてみます。パンが焼けたら各自が持ち寄った塗るもん、のせるもんで、焼きたてパンのオープンサンドを楽しみます。
というのがおおまかな流れ。
美味しいという喜びがまずことほぎであるし、料理という作業、食べ物について知る、人と食べる行為......。
この場で起こる、することの一つひとつが、ことほぎになるだろうなぁと思っています。
こうやってあまたある食べ物の中からひとつを取り出して拡大鏡で見てみることで、もしかすると普段何気なくやっていることも、大切な作業だったのかもって思い出したりするかもしれない。何が出てくるかわかんないけど、楽しみです!
ラジオでも講座の話をしています。よかったら聞いてみてください。
レシピをこちらで公開しています。ぜひつくってみてほしいです!