「顔たち、ところどころ」を観てきた。
JR✕アニエス・ヴァルダ。
どちらも好きなアーティスト。
楽しみにしてた映画が観られて、よくて、幸せ!
思い入れのある映画って、やっぱりなにも言えなくなるな。
春から2回ほど友人にスタイリングをお願いしたこともあり、ファッションがすごく気になった。色や素材やフォルム。美しい!おしゃれ!やっぱフランスなのねぇ。
ヴァルダのスタイルも素敵だったし。
あんなシニアめざします。
2013年のJR展ワタリウム美術館で撮ったわたしのINSIDE OUTはこちらでまだ見られるようです。http://www.insideoutproject.net/japan/#/0306190907
5年前のわたし。
これ当時、実物を見てびっくりした。
当時めちゃくちゃハードな仕事をしていて、病むぐらい大変で、この日も仕事の後で疲れていて、でもこの展覧会はどうしても見たくて。
自分も撮りたい!という気持ちだけで何も考えずに撮って、出てきたA0モノクロのポートレート。
わたしの顔が、「わたしはここにいる!!」と何かを静かに放っていた。
今再びこれを見ると、何も言わなくても、メッセージの言葉と共に出さなくても、人間はただ存在しているだけで、己のすべてを伝えている。普段は理解されようとあの手この手で必死なのだけど、つながりを感じながら、表現したいときに、したいようでいいのかもなと思う。それでも、伝わるものは伝わる。
道玄坂の街路樹って百日紅だったのか、とこの時期に花が咲いてはじめて存在に気づく。
それから六本木に移動して東京ミッドタウンのDESIGN HUBで開催中のゼミ展へ。
デザインをまなぶ大学生さんたちの成果披露の場。9校から10の課題。
与えられた課題を、どう解釈し、どう見えるように作っていくか。作ったものをどういう軸で評価するか、という過程を、とてもおもしろく見た。詩人でもあり、社会学者でもあり、大工でもあり、絵描きでもあり、編集者でもあり。。すごいなー。
映画からの流れは続いていて、ここでもまた、見えないものを見る、みんなに見えるようにする、好きに切り取る、共通言語を見つけるのはわくわく楽しいことだと思った。
ああ、いいなぁ!わたしもますますつくるよ!
と、そんなふうに人を踊らせてしまうのはすてきなお仕事だ。
調べて、分類して、まとめて、冊子に綴じたものというには、やはり抗えない魅力がある。
一緒に行った人が大学生で、「ジェラシー!」と言っていい表情をしていた。わたしはふと大学生の頃に一つやり残したことを思い出して、今どうやったらそれができるか考えた。
みんなに見えるようにして、
機会をつくり、
関係をつくり、
そっと状況が起きる