「喋って、選んで、試して、見つけて!いまの私スタイルを楽しむ会」と題し、
大人の女性向けの秋服グループスタイリングの会をひらきました。
・今まで着ていた服がなんだか似合わない
・着心地が変わってきた
・お店に行って服を選ぶのが難しいので通販が多い
こんなお悩み、よく聞きます。そしてもちろんわたしもそう。
・歳を重ねるにつれて出てくるさまざまな身体の変化
・家庭や職場、社会の中での役割や立ち位置の変化
・人生経験を積むことで見えてきた価値観の変化
が影響しているのではないかと思います。
特に今回は30代後半から40代ぐらいの年齢層を対象にしました。
さまざまな変化を受け入れてみて、じゃあ今のわたしに一番ぴったりで、一番美しく見える服やスタイルはなんだろう?きっとあるはず!アパレルブランド戦略のコアターゲットから外れてきた、今の年齢だからこそ楽しめるおしゃれが必ずある!
みんなでわいわい楽しくおしゃべりしながら、見つけに行こうよ!とお誘いしました。
もともとはわたしが、この春に講師をはじめとしたお仕事を本格的にはじめるにあたって、この人を信頼して任せたいと思ってもらえるようなプロフィール写真がないなぁ、と思い、フォトグラファー清水美由紀さんに撮ってもらおうと決めたのがきっかけ。
写真を撮ってもらうのはよいけれど、よく考えたら服がない!
手持ちの比較的ちゃんとした服も、なんだか今のわたしに似合わない。
しかも、あまり着たくない...。
せっかく写真を撮ってもらうのに、好きじゃない服を着て撮るのは嫌。
これをきっかけにワードローブの見直しもしたい。
そんな悩みから、スタイリングチェックとお買い物同伴を友人のナカオクミさんにお願いしたのでした。
彼女は、イラストレーターで、プロのスタイリストとしてお仕事されているわけではないのですが、素晴らしいスタイリングスキルをお持ちの方なのです。
彼女の美的センスと、人の輝きを見つけて提案し伴走する才能は天性のものだとかねがね思っており、なんとかお願いしますと頼み込みました。
当日は、まずは自宅で彼女の私物を借りて、これが似合うあれがかわいいと見当をつけ、電車に乗ってお買い物に行き、次から次へと試着して気に入った服だけを買えてとても楽しく、写真も無事にとっても素敵に撮ってもらうことができて、大満足でした。
おかげで夏の間は何を着たらいいんだろう?と悩むことは一度もなく、「明日何着て行こう?」とわくわくするような日々を過ごしていました。
そんな出来事を話すと、どうやら周りの同じぐらいの年齢の女性たちもお困りごとは同じらしいとわかり、クミさんと周りのお友だちともやってみよう!グループでやるのもきっと楽しいはず!と輪を広げて、今回3人を募り、開きました。
★進め方はこんな感じ。
・事前に1週間のコーディネート服を着用した写真をクミさんへ送る。
・クミさんのほうでスタイル画を書いて、どんなものが似合いそうか
・当日はクミさんの自宅で、お悩みやどんなふうになりたいかをみんなにシェア。
・クミさんの私物からスタイリングしてもらい一人ずつ試着。これを順番にやって3〜4周。イメージをつくる。
・自宅を出て表参道に移動し、さくっとランチ。
・クミさんおすすめや歩いていて気になるショップを周りながら、「あなたにはこれが似合う!」を最低1着セレクト(購入は任意)
・帰りの時間に合わせて、夕方はいられるだけお買い物。
クミさんのガイドで場に身を委ね、みんなからのあたたかいフィードバックも受けたり、素敵に変化していくお仲間に刺激を受けながら、新しい自分を発見していくのはきっと楽しい!とはじまる前から絵が浮かんでいましたが、本当にその通りになりました。
新しい色、新しい素材、着替えていくうちにどんどんみんなの顔が明るく美しくなって、それを周りで見る人たちもみんな幸せそうで。
思わず、「ああ、〇〇さんってそういう人だったんですね!」と口にしてしまうほど、曇っていて見えていなかったその人の力強い美しさが立ち上がってくる。
どなたにおいても。
装いの力、すごい。。
★うれしいご感想をいただきました。
- これから、服選びが楽しくなりそうな予感がビシビシしました!道行く人のコーディネートが目に飛び込んできます。
- アラフォーで服選びに困ってる…という、切実だけどなんとなくごまかしてきた悩みをすくってくださったのも、そもそもよかったです。
- それぞれの女らしさと大人っぽさとみずみずしさにたくさん会えたことも幸せでした。誰かのそういう場面に立ち会うことって……それだけで、こんなに幸せなんですね?!
- 昨日の自分の写真はどれも好きで怖くないので、、、なんだこれ?! ってなってます。」
- 女性らしさを押し出すことには勇気がいるけど……すごくデリケートな配慮も計算もいるけど……間違いなく有効だし、場面によっては必要なこと。
- 『女性らしさ』とかでくくられると途端に萎えるんだけど、あらためて勇気をもって世に出て行こうと思えました。素敵な服で^^
そしてクミさんからも
- プロの看板を掲げていなくともこんな風にお役に立てることがあるなんて!人生に無駄はないのだと皆様から希望を頂戴しました
うれしいお言葉。
わたしも看板を掲げていない人に、きっとできるはず!とお願いするのは楽しかった。
さらに、クミさんの息子さんが下見の同行してくれたり、夫さんも深夜作業明けにもかかわらず、当日は早くから家を空けたり、お掃除をしてくださったり。
家族の皆さんとも、励ましや歓びを共にすることができて、うれしかったです。
自分の困りごとを解決しようとする発想や行動が、だれかの幸せへつながるのは素敵です。こんなことがあると、これから悩みや困りごとが起こったときは「キタ!チャンス!」と思ってしまう。楽しい。
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「この年齢にふさわしい間違いない服を着る」
「○○というアイテムは○歳になったらこう着るといい」
という言い回しは当たらない、もっと喜びや好奇心からわきあがる表現欲求のような気がします。
「スタイリスト」さんなしには成り立たない、その方がどのようなスキルを持っているか、どのような人となりかもすごく大事、そして、参加してくださる一人ひとりの存在もとても大切。皆さんとの関係性と交流と、持ち寄りがすごく場の満足度に影響する。
わたしはこういう場づくり、機会や関係や営みづくりが好きなんだなぁとあらためて思いました。
すでにあるものをよりよくしたり、忘れていたり諦めていたけれど大切にしたいこと、ちょっと足りないとか、もうちょっと居心地よくしたいとか、なんでか気になる、知りたい、わかりたい、こんなふうになりたいという個人発の歴史を変えなくてもいい、小さいけれど切実な願いを、ぽこぽこ叶えていきたいのかもしれない。
そこには関係や交流やつながりや愛が必要で、そちらの本質からつくっていきたいんだなぁと。
そして「服」という身体に纏うものや装いの力ってものすごい影響を感じて震えました。その人が、世界と人とどうつながっているか、つながろうとしているかの表れ。コミュニケーション。
身だしなみやマナーは、相手に迷惑や失礼のないようにという、怖れや抑圧からの行動としてとらえていたけれども、ほんとうはひらいてゆくかかわり方のためなのかもしれない。わたしは何かと少し和解したように思います。
クミさんとよく話すのは、
たかが衣食住
されど衣食住
衣食住を義務としてやり過ごすか、楽しむかで、変わることは多い
わたしも今年は、今回のような衣、食:お店ではたらきはじめたり、住:お片づけをしたりと、楽しみながら、いろんなことが変わっていっています。おもしろい。
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クミさんがスタイリングのためにそれぞれの人用に準備してくださったイメージシート。
50を超えるスタイル画をそれぞれに振り分けて、当日までにイメージを固めてこのシートに落とす。お店にも足を運んで、店舗によってターゲットが違うので別店舗を回ったり、似合うスタイルやアイテムが現在の市場に存在するのか、雑誌を買って研究したりと、綿密にチェックもしてくださいました。
これがクミさんのお仕事ぶり。尊敬。宝物。
クミさん、皆さん、ほんとうにすてきな時間をありがとうございました!
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こちらは、個人的つながりのある方と楽しむクローズドな会なので、公募は今のところしない予定です。
でももし興味を持たれた方がいらしたら、この内容を参考にしつつ、ご自分でぜひ企画してみてくださいね!!