ひととび 〜人と美の表現活動研究室

観ることの記録。作品が社会に与える影響、観ることが個人の人生に与える影響について考えています。

片付け、スタイリング、そしてアイロンがけが必要な服を着てもよいわたし

きょう掃除をしていて、これを書き、それからふと思いたって、今年の5月に大片付けに取り組んでいたときのレポートをこっそり大量にUPした。

片付け祭りレポート① 

片付け祭りレポート②

片付け祭りレポート③

片付け祭りレポート④

片付け祭りレポート⑤

片付け祭りのあとに

 

 

それから、もうちょっと書いとこうと思ったのがこれ ↓ について。

 

 

 

 

 

 

 

片付けをする流れを起こしたものは、いろいろあるのだけれども、

まず4月にKLASSで講座をはじめたこと。

その講師のプロフィールに載せる写真がほしいと思ったこと。(HPをつくったのもこの頃)

友人のみゆきさんに写真撮影をお願いしたこと。

友人のクミさんに写真撮影のためのスタイリングをお願いしたこと。

ポッドキャスト関連の集まりで、みんなの前で「片付けをしたい」と宣言したこと。

…などなど。

 

 

 

 

そのあたりで登場したのが、アイロン台だった。

 

 

 

どこから片付けようかなぁと部屋を眺めていたある時、ふいに部屋の片隅に立てかけられているアイロン台が目についた。

 

立った姿勢でアイロンをかけるタイプのもので、洋裁や和裁をしている人が使うぐらいの本格的なもの。しかも大きくて重い。

 


【仕様】
収納時の厚さ 約12cm
収納時の長さ 約120cm
幅 袖部分  約58cm
  胴部分  約43cm
使用時の高さ 76~88cm スタンド式4段
重量 約7kg

 

 

背の低いわたしが使うにしては、あほみたいにでかい。

 

あれ?この家になんでこんなアイロン台があるんだろう?と思った。

 

 

その瞬間に、このアイロン台を購入した経緯やそれを使っていたシーンが目の前にウワッと広がった。

書けないがほんとうにそこにはいろんなことがあった。

 

 

でもそれらはぜんぶ、今のわたしにはもう要らないものだった。

 

手放してよい。

 

 

そして、わたしはもう「子育てで大変な働くお母さん」と自分にラベルを貼る必要がなくなっていたことも知った。子どもがいます、男の子です、というと、「大変ですね」「そうなんです」というやり取りが何千回と繰り返されてきた。

 

でも実際は子は大きくなり、自分の意思をはっきり持ち、判断して行動して生きている。思春期に入り、大変なこともあるけれど、それはなんというか、乳幼児だった頃や、わたしが送り迎えしないとどこにも行けなかった頃の大変さとは全然違う。

 

息子と二人で暮らしていると、自分を「お母さん」と意識することもほぼない。単に「親」というだけ。相対する存在がないので、母親役割バイアスからも自由になっている。自分でつくった仕事をして、まだ確立されていないので、そのときどきで軸があっちいったりこっちいったりはしているけれど、働いていて楽しい。

 

 

だから、アイロンをかけるゆとりが十分にある。

わたしの好きなアイロンがけを楽しむ時間がある。

 

アイロン台は友人がとても喜んで引き取ってくれたので、わたしは今暮らしているこの家にぴったりの、コンパクトで機動力のあるアイロン台を買い直すことができる。

 

そして、わたしはなんと、アイロンがけが必要な服を着てもよい!!

忙しいからアイロンをかけなくて済む服だけを着る必要がない。

 

 

アイロン台をめぐるこの一連の発見は、まるで人魚の下半身からほろほろ、ほろほろと鱗が剥がれ落ちて、自由に陸を歩ける二本の足が姿を現したかのような、わたしにとっては大きな事件だった。

 

 

 

半年も温めてきて、きょうようやく言葉にできたことがうれしい。

 

美しい秋の日の贈り物。

 

 

 

 

▼2代目のTHE ACADEMIC

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