昨年の春のことだけれど、下書きに入ったままで進まないので、いまさらだけれど行ったことの記録のつもりで投稿する。
東京ステーションギャラリー『アドルフ・ヴェルフリ 二萬五千頁の王国』
http://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/201704_adolfwolfli.html
かつて滋賀県立近代美美術館の「abcコレクション展(アール・ブリュット)」で出会って以来、気になっていたアーティストの一人。
隣で見てたおばちゃんが「これは描けないわぁ〜」と言ってて、「おお、これを描いてみる!?」と思いつきさえしなかったのが自分でもおもしろくて、少し模写してみた。が、受け取るだけで精一杯で、どう線をとればいいかわからなくて、ほとんど無理だった。
見出されたといえば「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」だし、
発表を意図せず人知れずといえば「ヘンリー・ダーガー 非現実の王国で」だし、
そこから「アドルフ・ヴェルフリ」へ。
ボナールに傾倒したNYのナビと言われた「ソール・ライター」を見ていると、「オルセーのナビ派展」へつながる。
企画展同士が時期的につながるのは偶然だろうか。
それとも日本のアートシーンの傾向?
ダーガーとヴェルフリが違うのは、人との交流があったということかな。
愛されてもいる。
ものっすごい閉塞感もあるのですが、ものっすごい開放感もあり。全部同じように見えて、全部が違う感じにもくらくらして。変な気分で会場をあとにした。
"Brotkunst"=Bread Artという言葉がでてきた。「日々の糧を得るための作品」という解説だったが、こういう単語があるのか、ヴェルフリがそう呼んでいたのか定かではない。Googleで引いてみたけれど、パンをつかったアートしか出てこなかった...。
こんな投稿も見かけたりした。
アドルフ・ヴェルフリの絵には、たくさんの楽譜が描かれているんですが…弾いてみたら、ちょっとサティ風の家具っぽい感じだった。 pic.twitter.com/TKyJUoIFeN
— ナカムラクニオ(6次元) (@6jigen) June 9, 2017
ときどきチラッとのぞきに行きたくなってしまう作品。チャーミング!