ひととび 〜人と美の表現活動研究室

観ることの記録。作品が社会に与える影響、観ることが個人の人生に与える影響について考えています。

子への愛が描かせるのだ!

スタイリングの会を一緒にやったりしている、ナカオクミさんが講師をつとめる、「秋の『我が子を描こう』上手い絵よりいい絵を目指すスケッチ会」に参加してきました。

wagakosketch3.peatix.com

 

前回がとても楽しかったので、今回もぜったい参加するぞー!と募集が出てすぐ申し込みました。

 

前夜に写真をピックアップしようとアルバムを見ていたのですが、どれもかわいくて選べない〜!となってたいへんでした。

全生き物の中で息子が一番好き!

赤ちゃんの頃に遡って、かわいいなぁ〜かわいいなぁ〜とため息つきながら(息子にもういいようるさいよ、とあきれられながら)、なんとか30枚に絞って当日現場で決めることにしました。

 

 

あー楽しかった!!楽しかった〜!楽しかったなぁ!
皆さんのお子さんへの愛がいっぱいで、ほくほくぬくぬくでした。

夢中で描いていたら、90分があっという間。

 

 

「上手い絵よりいい絵を目指す」

「親だから描けるこの子の個性、いましか描けない愛しさ、そんな写真以上の思い出を一緒につくりませんか」

という呼びかけがクミさんらしくて、終始あたたかな気持ちでいられました。

 

 

きょうは鉛筆、竹ペン、割り箸、チャコールペンシル、ダーマトグラフ透明水彩パステル、クレヨン...といろいろチャレンジしてみました。

紙もいろんな材質、厚み、色、手触り、サイズのものを試せました。同じパステルでも白にのせたときと、色付きの紙にのせたときではぜんぜん変わってくる。組み合わせは無限大でおもしろい。

 

あーまちがえたぁ...と思っても、乾いたり時間をおいて見ると、あら...味わいがあるわネ...と思えるのはほんとうに不思議。

 

写っているものを全部描かなくてよくて、全部の線を取らなくてよくて、全部の色を塗らなくてもよくて、もうここ!ここがね!かわいいの!愛おしいの!というところにちょん、と色を塗ったり、線でなく色で説明したり、ということの意味がやるたびにわかってくる感じ。

 

たとえばもう亡くなった犬を一緒に描いてみたり、別々に写っている家族を一緒に描いてみたりの合成もできるのが絵のよいところ。

 

最初の1、2枚はどうしても漫画や塗り絵っぽくなるんだけど、少しのってスピードが出てくると、迷いのない線がスッとひけるようになる。おもしろいなぁ。

 

写真を見て描くのは、子どもはじっとしていられないからという理由もあるだろうけれど(そういえば聞いたことがないわ)、この瞬間の我が子を撮り収めたい!という思いで撮った写真から、さらに絵に起こすと、そこにはもう凝縮したエッセンス...つまり愛の熱やきらめきしか残らない...。

 

それを見ていてあたためられるのだろうなぁ。

皆さん、普段は絵を描かないとか、ちゃんと絵を描くのははじめてという方も、うそでしょ?!と言っちゃうぐらいお上手で、すてきな絵ばかりでした。

その子と過ごしてきた年月があるからこそ描ける表情や仕草にぐっときて、なんだかきょうは涙腺ゆるかった...。

 

息子に見せたら、ふーんという感じでしたが。

まぁこれはわたしの満足のためなので、うん、いいのだ!

 

次回も楽しみです。

 

 

きょうの一枚は左下のピンクの紙のもの。描けてうれしい。

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