だいたいがよかった話なので、わざわざ「よかった話」にしなくてもいいのだけど、なんべんでも言いたい感じがあって、毎回こうなる。。
さて、きのうは「第九ふむふむ予習会がよかった話」をしてきました。
音楽やオペラの場を一緒につくってきたゆかこさんの発案。
ゆかこさんがつけてくれた「ふむふむ」っていうタイトル!ヘッダー画像もすてき!
年末に第九を聴きに行くにあたり、せっかくだからみんなで予習する会をしたい。
お互いに教えあったり、興味のあるトピックを話し合ってみたりしたい。
知識や情報を仕入れるというよりも、
私ここの、このフレーズが好きなんだよね!
ここの楽器の掛け合いが最高だよねぇ〜
など、愛を語り合う自由な時間になったらいいな!
と思っていたのだけれど、ほんとーにいつもどおり想定以上に場がなってくれて、幸せでした。
帰ってきてコーフンのままツイート。
「第九予習ふむふむの会」やってきた。もうさいこー!この企画やばい!第九的自己紹介はバイオリン歴あり、シンガー、第九合唱経験者、チェロ修行中、オケで打楽器、なメンバーで、様々な角度から第九を味わい尽くし味わい倒した4時間。CDとBRも持ち込み、楽譜もパート譜、合唱譜から総譜まで!
— せいこ (@seikofunanok) December 20, 2018
この楽章のこのパートのこの小節がたまらん、きのうの読響でザネッティ(指揮者)のパフォーマンスがすげかった、いい指揮者は声がいい、ベートーベンの時代はティンパニの転調はペダルじゃなかった、ここのバイオリンの32音符はほぼしぬ、第四楽章の頭は三楽章で寝てた奴らを叩き起こすつもりで...等
— せいこ (@seikofunanok) December 20, 2018
サントリーホールのP席がおもろい、ズラしたり焦らしたりタメたりハズしたり何考えてんのベートーベン、第九は庶民にとってはスタンダードでも演奏者にとっては何回やってもほんまむつかしく全然違う緊張がある、
— せいこ (@seikofunanok) December 20, 2018
第四楽章の頭でふりかえりのようにそれまでの楽章の主題が繰り返されてはNein!と否定されていくとこがおしゃべりのようでイイ、吹奏楽部とオーケストラのあれこれ、藝大学長のカズキチャマ、とかとかもう、語っても語っても語りつくせない〜 楽しい〜
— せいこ (@seikofunanok) December 20, 2018
ベートーベン、第九つくってくれてありがとー!!
— せいこ (@seikofunanok) December 20, 2018
ああ、総譜ほしくなってるぅうう
ひとつの楽器に注目して聴くとまた違う音楽に聴こえるのがたまんない(><。
そして今朝もまた発見してツイート。
きのうの第九ふむふむ予習会でありがたかったのは、何度も聴いている曲だと、決まった旋律や決まった楽器(声も含め)を追いかける癖があり、通る道が決まってしまっているので、それをバラしてもらえたこと。それやってるときにこっちではこれがこんなにがんばっていて!などを
— せいこ (@seikofunanok) December 20, 2018
曲を巻き戻しながら、総譜を辿りながら、解説してもらえて、そうしたらもうぜんぜん違う音楽に聴こえてくる。楽器間で旋律を交わらせて何をしようとしたのかとか、作曲家の意図も見えてくるような。交響曲ってすごいなー!と思った。交響曲ってこうやって楽しむんだ!とか、いろいろ教わってコーフン!
— せいこ (@seikofunanok) December 20, 2018
楽器の進化によってできることが変わると譜面も変わってくる話は前にも聴いたんだけど、それをわたし一人じゃなくてみんなで聴けたのもよかったなぁ。しかも詳しい人一人が教えるって感じでもなく、それぞれに目をつけているところがあって、持っている知見や関連付け方があって、それが場に一挙公開!
— せいこ (@seikofunanok) December 20, 2018
しかも打楽器なり弦楽器なり歌なり、それに従事している、取り組んでいる人が語るからもう愛が半端ないし、他人事じゃないところが、イイ。それでいて個人技じゃないから演奏のためには全体を俯瞰しても見るし曲や音楽の理解も必要だし。引いたり寄ったりズレたりしながらどんどこみんなで疾走した。
— せいこ (@seikofunanok) December 20, 2018
いやはや、ほんとうに楽しかった〜
第九ってすごくまるっとしたものをして存在している感じがしていた(「あのフレーズ!」「暮れの風物詩!」とか)。
すごく前ではあったけれども、合唱で参加してみたら見えた世界がまずあって、そのときの体験は忘れ難かった。
そこからまたきのうの発展があって、この体験は、これから第九を聴くたびに思い出すと思う。
これは何が起きているのか?
身近なもの、知ったつもりになっているもの、有名だけれど知らないもの、難しそうなもの・簡単そうなもの...なんでもとにかく真ん中にもってきて、一枚一枚みんなで丁寧にひらいていて、感想を交換しあいながら、発見を楽しんでいくと、こんなに楽しいのかぁという、やっぱりあの手この手で味わい尽くす鑑賞は楽しい。
しかも、予習して、仮説を立てて、検証しにいって、実際の体験して、そのあとに感触を交換しあうところまでやる鑑賞は、一人でただ聴く、ただ観るときの何百倍もAmazing!!!
こういう場は自給自足できるし、自分がはじめるとどんどん周りの友だちもやりはじめてくれるので、ありがたいのですよね。
わたしは、価値の普及をしたい方々(今回で言えば、クラシックのコンサートをひらいている劇場や興行主、楽譜を出版している会社や、CDを販売している会社など)とパートナーを組んで、10人〜100人規模の場(機会)をひらくお仕事をいたします。
自分も人を集めてやってみたい、という個人の方のご相談にものっています。
どうぞご相談くださいませ。お問い合わせはこちら。
総譜も「スコアの読み方ハンドブック」もせっかく借りて、先日古本屋さんで「これがオーケストラだ」という本も買った!
こんなに豊かな時間をいただいて、ありがたくて、なんとか生かしたい気持ちでいっぱいで。本番まであと4日しかないのだけれど、一夜漬けでも素人ながらできるとこまでやってみようと思います。
第九をまた歌いたいなーとふと思った話をポッドキャストでしたのが去年の今ごろ。
それから友だちの市民オーケストラのコンサートに行ったのが6月。そのときのことはここで話した。
それから、友だちが「だれか一緒に行きませんかー」とつぶやいていたのに、「はいはいはーい!」とのっからせてもらったのが8月。
せっかくなので、予習会をしたいねぇと話してやることになったのが10月。
それから友だちに声をかけて、気持ちを高めつつ、集まったのがきのう。
そして、4日後に東京芸術劇場に第九のコンサートを聴きに行くので、そこでこの一連の流れが収束するような、わたしの中では一年がかりでここにきているという感覚がある。
実は合唱でステージに立った時に聴いたことしかなく、客席で聴くのははじめてなのだ!楽しみ!どの服を着て行こうかな〜♪