ひととび 〜人と美の表現活動研究室

観ることの記録。作品が社会に与える影響、観ることが個人の人生に与える影響について考えています。

母になった女性に集中と表現の時間を:託児付きコラージュのこと

先日、冬至のコラージュの会をひらいたことを書きました。

hitotobi.hatenadiary.jp

 

 

そして、その会に申し込んでくださっていたけれども、都合がつかなくなりキャンセルされた方がメールをくださいました。

 

2014年に、産後ドゥーラの友人と一緒に、見守り保育つきのコラージュの会を自主開催していた時期がありました。

http://seikof.blog.jp/archives/8334257.html

http://seikof.blog.jp/archives/10159558.html

http://seikof.blog.jp/archives/11712958.html

http://seikof.blog.jp/archives/13508534.html

 

メールをくださったのは、そのときに参加していた方で、同じときに参加していた別の方も、今回の冬至の会をご検討くださっていたとのことでした。

 

 

友人とも話していたのですが、あのときは救われました。衝撃的なイベントでした。いまだに新鮮な衝撃を持ち続けています。

自己表現できる場がありがたかったのです。
その時は何に自分が飢えていて、どうしてこれが「ごくごく飲み干したい」感じなのかも分からなかったけれども、今思えば、自分のニーズに一番ぴったりで、ほどよいスペースを与えてもらっていた気がします。

 

そのようなこと伝えてくださいました。

4年も前のことなのに、大切に持っていてくださってほんとうにありがたいです。

 

 

f:id:hitotobi:20181227010507j:plain

 

 

当時のわたしは、切実に感じていたことがありました。

 

息子が今よりうんと小さかった頃(生まれてから3歳頃まで)、わたしはまとまった時間がなかなか取れませんでした。


「まとまって自分と居る」時間がほしいのに、まとまって考えたり、自分のことに関心を向けて集中する時間がほしいのに、どうしても子どものことや家のことで中断されて、時間が細切れになっていく。

 

周りの女性と話してもそのことが辛いという話はよく出ました。でもその話は「今の時期は仕方がないから」という諦めの言葉で終わる...。


でもわたしには、この欲求はごく自然なもの、真っ当なものだと思っていました。

自分が今何に関心があるのか、どんなものを好きで心地良いと思っているのか、出産前はどんなものが好きだったのか、これからやってみたいことやほしいものは何か、行きたい場所はどこか......それらに思いをはせ、探り、選び、紙の上に集約していく作業は、日々の子どもやパートナーとの生活を送る上で、とても大切なことだと感じていました。

 

それに取り組むためのまとまった時間を自分も含む女の人にあげたい、女の人の手に時間を取り戻してあげたい、という気持ちもあって、見守り保育付きコラージュの会や、百人一首の会(当時は仲間内で)をひらいていました。

 

集中する時間をたった60分だけでもいいから...と。

ほんとうに切実だったのです。

 

 

 

それから時は流れ、息子が成長するにつれ、その切実さは次第に薄れていきました。

まとまった時間はたくさん取れるようになり、アイロンがけが必要な服を着ることもでき、おしゃれをしてクラシックのコンサートに行くこともできるようになりました。

 

でもそのメールをもらって、当時の気持ちが蘇ってきました。

今のわたしができること、したいこと。

 

このプログラムがそのように役に立つものだとしたら、例えば母親へのサポート、産後の女性の支援をしている団体や行政の方などからオファーいただけるのであれば、出張開催の形で提供をしたい。託児スタッフをつけてもらって、実施できる場所で。

 

自主開催の形としては、わたし個人には切実さがないので、もうできないのです。

(つまり、自分でスペースを探して使用料を払い、自分で宣伝をして人を集めて、参加費を収入とし、自分で参加人数の変動リスクをとってひらくやり方)

 

でもお役に立ちたいと強く思っている。

スペース(場所)とコミュニティや募集ルートを持っている団体に呼んでいただいて、講師やファシリテーターとして、講座やワークショップとしてこのコラージュの会を提供することをしたい。

 

どなたがニーズをお持ちなのかわからないのですが、宣言してみます。

もちろんご紹介も歓迎です。

お話をうかがい、講師料と交通費のお見積もりをお出しします。

 

 

お問い合わせをお待ちしております。
ご連絡はこちらのフォームからお願いします。

 

 

 

 ▼2014年のコラージュの会です。

f:id:hitotobi:20181226221608j:plain