東京ステーションギャラリーで開催中の
「ルート・ブリュック 蝶の軌跡展」に行ってきた。
はじめてちゃんとお話する方と観に行った。
そういう人と展覧会に行くってたまーにあるのだけど、一緒に「旅」をするとすごくその人のことがよくわかるって、やっぱりほんとだなーと思った。
ポスタービジュアルの印象から、甘い、カワイイ世界観なのかと思ったら、そういうふうに感じる部分もあったのだけれど、けっこうハードコアな方だった。
じりっじりっと自分の表現したいものを、形にしていく。
時間の積み重ね。関わる人の手。
アラビア社のデザイン部門というのは、それを追求してゆくのによい環境が整っていたんだろうなぁ、というおおざっぱな印象。
作品は後半の抽象的になっていったあたりがすごくよかった。
何時間でも見てられそう。家の壁にかけておきたい。
公式HPに「ブリュック作品は、一対一で対話する鏡」というインタビューが載っていて、とてもよいです。
装置を制作している方の話もおもしろい。
直後に書き留めたキーワードから文章を起こそうと思ったけれど、起きない。
やっぱりこれはこのままでいいのかもしれない、という気がしてきた。
アアルト、フィンランド、イッタラ、戦後、独立後、レンガ、ホワイトキューブ、順番、偏執、アラビア製陶美術部門、春の霞、モネ、自然光、夜の飛行機、楽譜、映画「メッセージ」、ドバルダン、現在過去未来、自己と他者、人間、模写、撮影、メスキータ、クリアファイル、ガラス質、線を兼ねる、色見本、形の意味、アニメーション、制服、とらや、目のビタミン、ハードコア
こんな事情があったらしい。
確かに音は気になった。あそこの空間はとても響くから。微かに音楽が流れてたらまた違ったのかな。
でも、わたしが気になったのは音よりも、見ないで写真バシャバシャ撮って回ってる人のほうかな。じっくり見てる横で、ジャマ!と言わんばかりにカメラを突き出してくるのには参った。鑑賞の仕方は自由なんだけど、ちゃんとミロヨ!!ってイライラして気が散ってしまった感じ。
わたしは写真も撮ったけれども、写真だけだと鑑賞がクイックになって「体験」にならないから、いつものように絵も描いていた。
みんな絵描いたらいいのに。オランダの美術館でこういうのあったね。
クリアファイルの表裏。クリアファイルをコレクションしているのだけど、美術展覧会の物販としてのクリアファイルは、写真の撮れない作品を手元において、持ち歩けるという点がよい。
さらに「テカってるし、透かすときれいだよね」との友人の弁。
そうそう!そうなんですよ!
これで遊びたい...。わたしも作りたい。色塗りたい。
次回はいよいよメスキータ展!楽しみ!