ひととび 〜人と美の表現活動研究室

観ることの記録。作品が社会に与える影響、観ることが個人の人生に与える影響について考えています。

『りぼん展』に行ってきた

新宿タカシマヤで28日まで開催中の「りぼん展」に行ってきました。

www.ribon-ten.com

 

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写真はおすそ分けのつもりだけど、年代的に偏ってます。
関わりの深くない作品は、撮っていないです。ご容赦ください。

......と書いてみて、やっぱりこういうものは、思い入れがないと全然見られないのだなぁー...ということがわかりました。

「自分に関係ある」とか「関係ない」ってどういうことなんだろうとしょっちゅう思うし、「どう関係してもらうか」が仕事だから、非常に興味があります。

 

 

2016年にあったLaLa原画展もたいっへんによかったのだけれど、りぼんは最初に買った漫画雑誌だったから、やはり特別でした。思い出が押し寄せてきてボーッとしながら見てました。

 

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周りで見てる人の話が聞こえてくるのが、漫画展のほっこりするところ。
心の中で、「そうそう、読んじゃうともう次号が待ちきれないよね!」「あー、全プレ、、切手をかき集めて送ったよね!」とかニヤニヤしながら同意するわたし。

 

しかし...今見ると、
恋愛になるのは男の子と女の子とか、
女の子は男の子に守ってもらうとか、
お前を「もらいにいく」とか(お前って呼び方なんだよ…)、
料理やお菓子作りができるのが女の子らしさとか、
女の子は胸いっぱいになると涙ぐむとか……。

そういう時代だったんだなぁ。

もやもやするのは、やっぱり影響をモロに受けていたから。
しんどかったなぁ、ここから抜けるの…。

 

そういう中にあって、
さくらももこ先生の「ちびまる子ちゃん」、
一条ゆかり先生の「有閑倶楽部」、
岡田あーみん先生の「お父さんは心配症」「ルナティック雑技団」は、
恋にドキドキするのと、俗でアホにゲラゲラ笑うのと、男も女も関係なくカッコいいのが同じ子の中に同居してる感じを、自然に肯定してくれていたのかもしれない。

 

一条ゆかり先生の画業の中でのりぼんとは、についてのインタビューが会場で流れていたりしたので、去年の秋に行った一条ゆかり展のことも思い出しました。

hitotobi.hatenadiary.jp

 

 

250万部突破!と表紙に書いてたり、250万乙女とかよく呼びかけられてて、その数字の意味するところはいまいちわかってなかったけど、今考えるとすごいことだ。

 

こう懐かしがっている一方で、今の漫画市場はもうきっと全然違っているんだろうなぁ。発行部数って紙以外のもカウントに入ってるのかな。りぼんのような登竜門みたいな媒体は、今はどうなってるんだろう。描いてもどこで出すのかというのは、プロでやっていく漫画家さんにとって大きな問題なんだろうな…などつらつら考えました。

 

高島屋自体がひさしぶり。同じフロアに祈祷室があるのに気づいたり。
新宿駅南口が「天気の子口」になってたり。

 

ボーッとしながら帰りました。

 

 

 

ああ、そうだ、わたしにとっては、りぼんと言えば、谷川史子先生も外せない!
今回のりぼん展にはなかったですが。この原画展もほんとうによかったです。

hitotobi.hatenadiary.jp

 

 

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