場づくりの仕事をしていて、
ファシリテーションやワークショップ・デザイン、場づくりを学ぶのによい本はありますか?
とよく聞かれるので、ちょいちょいご紹介していこうと思います。
まずは、こちらから。
「会議ファシリテーション」の基本がイチから身につく本
釘山健一著(すばる舎)
ファシリテーターは会議の場にだけいるわけではなく、
ファシリテーションは会議のときだけ発揮されるスキルではないので、
「特定の場におけるファシリテーションについて説明している本」という意味で(おそらく)、「会議ファシリテーション」という言葉が使われています。
会議は、「参加者の合意を得ながら結論を出す場」と定義されていて、
議論と合意形成のためのファシリテーションを扱っています。
会議のファシリテーションに興味をもった人が自然な流れで読んでいけるような構成と、講演を聞いているようなライブ感あふれる文章で進んでいきます。
何を大切にして、どう進めればいいのか。
とても具体的です。基本が抑えられます。
参加者だったときに見ていた景色とそのときの違和感を思い出させながら、
ファシリテーター側に回って技術を使ってみることで見える景色を見せる。
その変化を感じ取ることが大切。
読み進めていくうちに、「なぜ今までの会議はうまくいかなかったのか」が、自分の言葉で口にできるようであれば、その人はファシリテーターの役割を引き受ける準備ができている、とわたしは思います。
この本でなにより秀逸だとわたしが思うのは、シンプルな図解。
一見なんでもないように思える解説も、太ゴシックの文字とピクトグラムで表し直されると、スッと頭にはいってきます。
ホワイトボードの使い方は、今まで見た本や教授法の中で一番わかりやすいです。
「教える」「伝える」ときに、このぐらいのわかりやすさをわたしも心がけたい。
ひらかれる意味があって、目的がはっきりしていて、
自由闊達な雰囲気があって、よい意見がたくさん出て、
決めるところは決めて、決まったことに一人ひとりの納得があって、
誰がこの場を預かっているのか明らかで、自分が参加する意義が感じられる......。
そういう会議をしたい方におすすめです。
これからいろんな場をひらいていきたい人にとっても、「会議」という言葉にとらわれずに読んでみると、使える基本的な技術がたくさん載っています。
なんとなくやっていたことも「ファシリテーション」だったんだ!と確認できるので、自分のひらく場に自信をもって臨むこともできます。
またちょいちょい紹介していきます。
Information
▼2019年8月13日(火) (田端) 『人生フルーツ』でゆるっと話そう
http://hitotobi.hatenadiary.jp/entry/2019/08/04/180649▼2019年9月28日(土)あのころの《いじめ》と《わたし》に会いに行く読書会 満席
https://coubic.com/uminoie/979560▼2019年10月1日(火) (横浜) 爽やかな集中感 競技かるた体験会
https://coubic.com/uminoie/174356
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▼場づくりコンサルティング・個人セッション
・Zoom または 東京都内で対面
・30分¥5,400、60分 ¥10,800(税込)
・自分の好きなもの、好きなことをみんなにシェアする、みんなで愛でる会、読書会、勉強会などのイベントや講座。
・企画・設計・進行・宣伝のご相談のります。
・募集文の添削やフィードバック、ふりかえりの壁打ち相手にもどうぞ。http://hitotobi.hatenadiary.jp/entry/2019/02/18/150805
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▼連載中 『場づくりを成功させるための5つの鍵』(寺子屋学)https://terakoyagaku.net/group/bazukuri/