ひととび 〜人と美の表現活動研究室

観ることの記録。作品が社会に与える影響、観ることが個人の人生に与える影響について考えています。

暦の節目につくるコラージュの会とは

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暦の節目につくるコラージュの会

年に4回(春分夏至秋分冬至)の暦の節目にひらいている自主開催の場です。

ビジュアル素材を使った制作と鑑賞対話を通じて、自己対話を体験する場です。
今の自分の状態を知り、これからの未来をどう生きるかの指針を一人ひとりが見出します。

 

◆経緯
コラージュの会をひらくようになったのは2011年。東日本大震災の少しあとです。

鑑賞に耐える作品としての美を追求する、クラフトやグラフィックアートの文脈とは違う、個々人の感性を表現する手段としてのコラージュに魅了されました。

とりわけ、思考優位になりがちな人にとって、感性を解放するとてもよい手法だと感じ、また時間の節目にやると「ふりかえり」や「未来へのビジョン」を描きやすいため、年末や年始に1〜2回ひらくようになりました。

2018年からは、暦に合わせて3ヶ月に一度、定例でひらく場となりました。

 


◆内容

・自己対話のための収束系のコラージュです。アイディアをふくらませり、過程または完成作品によって他者とのコミュニケーションを図るための発散系のコラージュではありません。

・雑誌やチラシや写真をハサミで切ったり手でちぎって、台紙に糊で貼り付けていくコラージュです。紙の他にも、マスキングテープ、シール、リボンなどの素材を使うこともできます。自分の使いたい素材の持ち込みもOKです。「絵を描くのが苦手」や「センスに自信がない」人も、気軽に楽しめます。

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・参加動機を添えて自己紹介した後、ペアで1時間ほどのワークを行います。「今ここ」の自分を言語化する作業をして、気がかりを一旦置きます。ワークの内容は毎回少しずつ異なります。こうすることで

・制作時間は1時間半ほどです。「なんだか気になる」という直感を頼りに写真や絵や文字を集め、切り貼りします。非言語の感覚を大切に、無心で作業できるように、製作のコツアドバイスや時間の管理を主催者で丁寧に行います。集中力が高まっているため、参加者同士の会話はほとんどありません。

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・制作後に発表の時間をもちます。つくった本人から「ここが好き、この部分はこのような意図で貼った、作ってみての自分の印象」を語ってもらいます。その後、参加者からの感想や質問に応答しているうちに、何気なく貼っていたものにも意味を見出せたり、一つひとつ願いが込められていたことに気づきます。作品にあふれる自分らしさを愛おしく感じるひとときです。

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・ふりかえりをして終了です。今の自分の状態とこれから生きたい世界の様が、おぼろげながら形をとってきます。

 

◆開催概要
・会場:東京都内のカフェやイベントスペース(毎回異なります)

・定員:5名

・対象:概ね18歳以上。保育の必要なお子さんは信頼できる方に預け、単身での参加をお願いしています。

・所要時間:3時間半

・持ち物:
 -A4〜B4サイズのコラージュ作品を持ち帰るための袋
 -使いたい素材(写真、ポストカード、チケットの半券、チラシ、マスキングテープ、シールなど。こちらでも十分な量を用意しますが、ファッションやライフスタイルや趣味など好みがはっきりしたモチーフを使いたい場合は、持参をお願いしています)

 ※雑誌、ハサミ、のり、マスキングテープは用意しています。


◆参加動機一例

・人生の節目の気持ちの整理に
・自分の事業を見つめ直しに
・立ち止まって自分の中に何があるのか出してみたくて
・職場でやってみたいと言っている人がいて、アクティビティに取り入れたくて

 

◆感想一例
 ・やっぱりわたしはこうなんだ!これが好きでこれが大事なんだと確認できてよかった。
・こんなにまとまった時間で集中することが貴重だった。いつも細切れになるので。
・あるモチーフを選んだことが、自分にとってとても印象深かった。
・作ったコラージュが好きすぎてうれしい。
・この3年の指針ができた。

 

◆申し込み

https://hitotobi.peatix.com/
自主開催の公募イベントはこちらで告知します。
フォローするとメールでお知らせが届きます。

 

◆今後考えていること

・わたしの自主開催の会ですが、わたしが用意する会場で、毎回固定で開催するのではなく、「招いてくださる方」と「その方とご縁のある会場」でひらいていけたらと思います。
Informationにも書きましたが、1つのプログラムとして、コミュニティや団体向け、または、自治体や母親父親支援団体向けの出張開催を増やしていきたいです。


◆ガイドプロフィール


舟之川 聖子(ふなのかわ せいこ)
鑑賞対話ファシリテーター。場づくりコンサルタント
表現物を真ん中に、共有したい・伝えたい・遺したいものがある人と、一人ひとりが味わい尽くせる鑑賞対話の場をつくり、人々の生きる力を育むのが使命です。

コラージュの場を催して8年目。3ヵ月ごとにつくるコラージュのおかげで願うこと・叶うこと・出会うことが楽しくなりました。いつ終わるか、何が起こるかわからない命を寿ぐ、祈るような行為なのかなと最近は思います。
blog: http://hitotobi.hatenadiary.jp/
twitterhttps://twitter.com/seikofunanok
instagramhttps://www.instagram.com/seikofunanok/


 

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Information

◆コミュニティ・団体向けに出張開催いたします
ふりかえり、整理し、展望を描き、一人ひとりの内面の深い探求を通し、コミュニティ内の共感度を上げるワークショップです。一人で一枚作ることも全員で一枚作ることもできます。
講師料は、所要時間3時間半・定員6名・¥50,000〜を基準に、ご希望の目的や内容により調整します。詳しくはご相談ください。ひととびお問い合わせフォーム

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◆母になった女性に、集中と表現の時間を
産後の女性向けの支援の活動をしているNPOや行政などの団体向けに、出張開催いたします。
託児スペースとスタッフが準備できることが実施要件です。

詳しくはご相談ください。ひととびお問い合わせフォーム