9月28日、Umiのいえでいじめがテーマの読書会をひらきました。
題して、「あのころの"いじめ"と"わたし"に会いにいく読書会」
女将の麻紀子さんとわたしがどんな思いでひらくのか。
事前に語ったビデオがありますので、よろしければご覧ください。
これまで生きること・死ぬこと・性のことにまつわる様々なテーマの講座やイベントをひらいてきたUmiのいえで、実は「いじめ」は扱ったことがなかったそうです。
自分のいじめにまつわる「体験を語る会」は、Umiのいえであれば、おそらく難なくひらくことはできる。
でも、今回はあえて読書会という手法で、一旦物語を経由することで、自分の過去と出会うことをやってみたい。
いじめられていた人
いじめた人
いじめを見て楽しんでいた人
いじめを傍観していた人
どんな立場にいた人も、あの頃の自分のいた場所が感じられるような物語はないだろうか。
そんなことを念頭に、1ヵ月かけて選書しました。
選んだのは、こちらのアンソロジーの中の短編集「かかしの旅」(稲葉真弓)
5パートに別れている物語を、それぞれ1〜2人ずつ分担。
その場で15分ほどかけて読んでもらいました。
その後、読んだパートに書いてあった内容をシェアしてもらう読み合わせをし、一人ひとりの登場人物の像を少しずつ立ち上げて、物語を追っていきました。
*Umiのいえのレポート
9/28 「あのころの《いじめ》と《わたし》に会いにいく読書会」開催。 | NPO法人Umiのいえ
*参加者さんの感想
あのころの「いじめ」と「わたし」に会いにいく読書会@Umiのいえに参加しました - アカルイツキ
*わたしの感想
選んだパートにもよりますが、一人ひとり、注目する登場人物も、シーンも違い、見えている世界が違うので、一人で読んでときとは違って、具体的に人間が動いている感じがしました。読書会ならではの体験です。
「いじめ」という状況が発生するまでの小さなきっかけの連続のこと、関わる人たちの範囲の広さ、その関係性が生まれるに至った構造...。
それらの複雑な物語をまっすぐに貫いていく主人公の少年の眼差しや、「聞く耳」のことが強く心に残りました。
あのときわたしができていたこと(勇敢だった)
残念ながらできなかったこと(それを今嘆く)
今の大人のわたしとしてあの現場にいたら何をするか...終わってからいろいろなことを考えています。
皆さんにも、時間の中ではめいっぱい物語の世界を旅し、感情を動かし味わっていただけていたらいいな。終わってから、内省や旅がはじまっている方もいるかもしれません。
ご参加くださった方、ご関心をお寄せくださった方、ありがとうございました!
*追加でご紹介した関連書籍
第2回も決まりました。同じ作品でもう一度やります。
11/23(土・祝)10:00-12:30です。ご参加お待ちしております。
▼お申し込みはこちらから
Information読書会のファシリテーションいたします。
鑑賞対話ファシリテーターによる場づくりです。・<法人><団体>教育普及、広報宣伝などを担当者様向け。
・映画、展覧会、書籍、舞台芸術など、鑑賞対話の場づくりのご依頼をお待ちしております。
・鑑賞者同士で話す場、または専門家と非専門家が知を交換する場。
・お互いを尊重し、補完する対等性のある場。知の交流と学びの楽しさを集う人一人ひとりが感じる場です。
・作品選定、企画、設計、ファシリテーション、集客サポート、レポートを担当します。
・参加者5名から100名程度まで。お問い合わせはこちら
読書会の場づくりコンサルティング・個人セッション
自分で読書会をひらきたい方、ご相談ください。
・<個人><グループ>
・Zoom または 東京都内で対面
・30分¥5,400、60分 ¥10,800(税込)
・読書会、勉強会、体験ツアーなどのイベントや講座。
・好きなもの・ことを共有する・考える・創る機会づくり
・企画・設計・進行・宣伝のご相談のります。
・募集文の添削やフィードバック、ふりかえりの壁打ち相手にもどうぞ
お問い合わせはこちら
募集中のイベント
▼2019年10月18日(金) 映画『教誨師』でゆるっと話そう
http://hitotobi.hatenadiary.jp/entry/2019/10/02/110618 (田端)
▼2019年11月23日(土•祝) あのころの《いじめ》と《わたし》に会いに行く読書会
https://coubic.com/uminoie/979560 (横浜)▼2020年1月8日(水) 爽やかな集中感 競技かるた体験会
https://coubic.com/uminoie/174356 (横浜)