参加者一人ひとりにいろんな背景があって、いろんな経験をしていて、いろんな考えをもっているのだから、お互いのことがもっとわかるといいのに。
という悩みを、コンサルティグでも、場の中でもよく耳にします。
現状なぜできていないか?
それは、
主催者が、そうなるように意図して場をしつらえていないからです。
講座にせよ、ワークショップにせよ、イベントにせよ、
その場でマイクを握っている時間が一番長いのは、主催者や講師ではありませんか?
それでは参加者がお互いについて知りようがないのも当然です。
参加者が他の参加者のことを知るためには、一人ひとりに発言の機会があり、それを聴く、対話と交流の時間帯を設けることが必要です。
「質疑応答」は、質問に対して主催者が講師が答えるという個別のやり取りを参加者が観覧する形になります。これだけでは「交流」には足りません。
「懇親会」は、会話は生まれますが、テーマがないため、共通の話題を探す必要がでてきたり、コミュニケーションを図ること自体に気をとられがちで、自分の考えや本当の思いを安心して話し、動機やニーズまで降りる「対話」には不向きです。アピール上手、盛り上げ上手な人には有利ですが、声が小さい、考えを丁寧に落ち着いて話したい・聴きたい人には不利です。
★ファシリテーターの役割の一部
・時間帯を区切る
・誰のための、何を体験する時間なのかを意図して内容を準備する
・その場の参加者の反応を大切に進行する
・参加者同士が話すときは、テーマを設定して対話を促す(ファシリテート)
その時間が重要だと思うのであれば、
他のアクティビティを削ってでも、全体の時間を見直してでも、
時間内に確保する必要があります。
あなたは、
参加者が自分の話をする時間帯を計画していますか?
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