息子と国立科学博物館の企画展「ミイラ "永遠の命"を求めて展」に行った。
金曜日の夜間開館を利用して行って、最初はおもしろく観ていたのだけれども、だんだん怖くなってきて、駆け足で流し見て、最後の写真撮影のブースだけにっこり笑って出てきた。
あちらこちらからの声が反響して
そういえば前にも、古代アンデス文明展に夜間開館で行って、怖い怖いと言いながら見たんだっけ。
怖がりなくせに観に行くし、わざわざ夜に行くし。
なんだか学習しないうちらである。
小さい頃はミイラのことを、雑誌「ムー」に出てくるみたいな、世界の神秘やロマン、わくわくするものと捉えていて、特に怖いなども思っていなかった。
今になって怖くなってきたのは、
過酷な環境の中で、死んでても殺してでも、生命と対峙し、生きのびようとする人間という種族の根源的で強大なエネルギーを、物体からびしばしと感じてしまうからかもしれかい。
野蛮とか未開とか非人間とか、そういうことではなくて。
自然界や、共同体の内や外に恐ろしいものがあって、その正体がわかっていないとき、こうなる。
しかもそれは、人間はかつてこうしていました、と遠いものとして見られない。
未知のウイルスと対峙している我々としては。
今回は、「ドイツ・ミイラ・プロジェクト」の研究結果を土台にしているということで、ドイツの博物館などからの出品が多い。
- ライス・エンゲルホルン博物館 Reiss-Engelhorn Museen Mannheim
- レーマー・ペリツェウス博物館 Roemer-und Pelizaeus-Museum Hildesheim
- ミュンスター大学附属考古学博物館 Archäologisches Museum Münster
- ゲッティンゲン大学人類学コレクション Institute of Social and Cultural Anthropology and the Ethnographic Collection
しかし、
どうしてドイツでミイラの研究が盛んなのだろう?
ということが今は知りたい。
この本を読んだら、もっと詳しいことがわかるのかも?
常設展、落ち着く…。