2020年春分のコラージュの会、ひらきました。
コラージュの会とは?
今回はいろいろと大変でした。
前々から「ここでひらきたい!」と思って調整していた会場があったのですが、COVID-19感染症対策のために使用不可となりました。慌ててそれ以外のスペースを探したのですが、集客のリスクがある中で賃借料金を支払うのが厳しい。
集会が中止や延期になっていく中で、やはり取りやめるのが安全なんだろう。
しかし10年近く継続してきた大切な場であるし、こういうときだからこそ、自分を見つめたり、ニュートラルポジションを掴む時間を過ごしたり、人の宣言に立ち会ったり、応援する集いが必要ではないだろうか。
今、わたしの職分からできることはこれだ、と最後は腹をくくりました。
当日は、アルコール消毒、マスク、距離を十分にとっての作業などで、会場内については対策をしてやる。それでご理解いただける方となら。(この頃はまだ外出自粛レベルまではいっていなかったのもあった)
クローズドな場であればひらけるかもしれないと、友人知人にのみ声かけしたところ、5人があっという間に手を揚げてくれました。
しかも以前参加してくださったことのある方ばかり。こういう状況のときに、必要としてもらえてありがたいです。
場が成立する瞬間にはいつも独特の興奮があるんですが、このときは格別でした。
感謝です。
いつものスケジュール。
春分ははじまりの節目。
今持っている荷物を下ろして、軽やかに、新たに、これからに思いをはせる。
続けてきたことを続けるにしても、立ち止まって、なぜ?どう?を問うきっかけは大切です。
最近この荷下ろしに使っているのは、マンダラートという型です。
このワークの進め方を書いておきます。
●マンダラートのシートを用意します。
●真ん中に、【今、気になっていること】と書いて、浮かんできたものを8コ書き出し、さらに周りのボックスに展開し、拡張していきます。ブレストなので、精査はせず、数を出す。「今、気になっていること」は心配や不安もあれば、興味や関心や好きなどもあって、どちらでもOKとしています。
わたしが今回最初の8つのBOXに書いたのは、【仲間、もっと書きたいこと、原稿の直し、映画館、かるた、寺、コンポスト、新聞記者】でした。
そこから【もっと書きたいこと】の周りのBOXに書いたのは、これ。
なんのことか他の人にはさっぱりわからない。それでOK。●書いたものについて、3人1組になってシェアします。
●シェアの仕方は次のとおり。
・話す人1人、聴く人2人を決めます。
・話す人は5分、マンダラートを書いてみての感想を話します。聴く2人は相槌を打ちながら黙って聴きます。質問やコメントはしません。・5分経ったら、聴いていた2人が、話の感想を5分フィードバックします。話していた人は今度は聴き役に徹します。あれこれ言いたくなると思いますが、黙ってフィードバックをもらっているだけ。
・5分経ったら、最初に話した人が1分でひと言感想を出します。フィードバックをもらって思ったこと、今の体験がどうだったか。
・これを3人全員が話し手になって行います。
・偶数なら2人ペアで交互に。
これをやるだけでも、かなり気持ちが整います。
Zoomのサークルなどで取り入れてみてくださいね。
(あ、でもそもそも、このコラージュの会をオンラインでやってもいいのかもな、と今思いました。考えます!)
ここで皆さん荷下ろしが完了。
さぁ自由にしていこうぜ!どんどん製作!
そして、できたのがこちら!
写真では伝えづらいけれど、一人ひとり、ぜんぜん違う。
一人の人の中でも、今はぜんぜん違う。その人の最新の断面を見せてもらう。
一枚ずつ、作った人が2〜3分で紹介してくれます。こんなことを考えてつくった、どんなテーマ、ここが気に入っている、ここはこんな意図で、ここは自分でもわからない、できてみてこんなことを思っている、など。
他の人は、質問や感想を自由にフィードバックします。
この時間もやっぱりすごくいい。
「休校やテレワークなど、家で一人の集中した時間が取りづらくなっていたけれど、ここに来て、思いっきり一人時間を楽しめてよかった」との感想をいただきました。
よかった、よかった。
不自由が降ってきて、いつまで続くかわからない今だけれど、 それでもいつも胸においておきたいのはこれ。
自分の属性、立場、環境、状況、
あらゆる制限をとっぱらったら、
何がしたい?どこに行きたい?何がほしい?
願い続けること。拡げ続けること。
同時に、今ここにいる自分を感じて手を動かし続けること。
この3ヵ月の変化を楽しみながら、予定します。
その頃にはどうか収まっていますように。
また集えますように。
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鑑賞対話ファシリテーター、場づくりコンサルタント、感想パフォーマー