仮設の映画館で『うたのはじまり』を観た。
コロナ禍で通常営業が困難になった映画館、その影響を受ける配給会社や製作会社など、映画の流れを止めないためにオンライン上に置かれたのが、仮設の映画館。
『うたのはじまり』は、ここで最後までラインナップされていた作品で、購入から24時間視聴可能なので、とりあえず購入だけしてこの日は寝た。
映画館はもちろんシネマ・チュプキ・タバタを指定。
観てみての感想。
まずは注意書きの通り、出産のシーンはかなりリアルに映していて、直視できなかった。自分も出産の経験あるけど、人の出産を見るのが苦手で。。
齋藤さんが樹さんに歌う子守唄のシーンで、
これぞまさに「いつきの子守唄」!!と思った。
見る、聴く、触れるなど、映画を通しているのに身体感覚が拡張されるような、アップデートされるようだった。たとえば、七尾旅人さんはほとんど口を開けないで話すということに気づいた。
聴こえていても聴いていないことはたくさんあって、話せても伝えられないことはたくさんあって、わたしも声のバリエーションもっと持ちたいと思う。コミュニケーションに自由を与えたい。開放したい。
冒頭で「生まれてきた孫が五体満足でほんとうによかった。大満足」という言葉が出てきて、ギョッとした。それが突き刺さったまま映画を見ていた。
噂の小指さんの絵字幕はほんとうに素晴らしかった!
こんな体験したことない。これはスクリーンで観たかったなぁ。
このあたりのお話はオンライン舞台挨拶でされている。
1時間以上あるのだけど、とても見応えがあるので、映画のあと見るのがおすすめ。YouTubeでまだ公開中。誰でも観られます。
わたしにとってうたとはなんだろうなぁ。
機嫌がいいときにふと出てくる鼻歌が好き。
何も音楽をかけたくないとき、自給自足的に歌うのもいい。お料理のときにも歌う。
たまたま家族と同時に同じうたを歌い出すこととか、
息子が赤ちゃんのときに歌ったうたは、そういえば最近は歌わないかも。
あとは、和歌。詩。メロディだけ。
見知らぬ国の言葉で歌われるもの。
考えていくとおもしろいね。