ひととび〜人と美の表現活動研究室

他者の表現にふれることから、自分の中にある美の感覚にもふれてみる、自分の美を表現してみる。みんなで探究する鑑賞の場づくりを通して考えることなど。

港区立郷土歴史館 鑑賞記録

また楽しいスポットを発見してしまった。

白金台にある、港区立郷土歴史館。

www.minato-rekishi.com




旧公衆衛生院の建物で、昭和13(1938)年に竣工。内田祥三の設計。
東京大学安田講堂東京大学小石川植物園、現拓殖大学・国際教育会館、を設計した人、と言えば、ああ!となる方も多いはず。

2002年まで公衆衛生院として現役で使われていたそう。


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港区郷土歴史館はもともと前身の資料館が三田にあって、2018年にこちらに移転してきたらしい。


2〜4階の一部が歴史館。
順路に沿って進みながら、この建物の部屋が、一つひとつ広さも形も違っているのが感じられて楽しい。
建築だけを見学することもできる。

建物全体は“ゆかしの杜”という名称の複合施設になっていて、歴史館の他には、がん緩和ケアセンター、学童、子育てひろば、乳幼児一時預かり、保健所関係、区民協働スペースなどが入居している。

 


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ここを知ったきっかけは、先日、中野区歴史民俗資料館に哲学堂の企画展示を見に行ったときに、チラシラックの中に港区郷土歴史館のパンフレットを見たこと。

そのあとたまたま見たNHKの番組のロケ場所がここの大講堂だったことがある。

郷土歴史館って、存在としてあまり華やかでないけれど、とてもおもしろいところ。今立っている「ここ」がどんな歴史の積み重ねの上にあるか、実物資料も交えながら見せてもらえる。特に東京は今と同じく、エリアによって全然成り立ちが違うのよね!

……楽しい!!

たとえば今回へぇと思ったのはこんなこと。

能楽明治維新を経て衰退の一途をたどったが、英照皇太后能楽の再興に尽くし、青山御所能楽堂芝公園能楽堂で催した。

・慈恵医大病院は、皇室と縁が深い。「慈恵」と名付けたのは、明治天皇皇后。

・港区には御用邸、御料地、皇室関係の施設が多数ある。江戸時代の前期には、武家屋敷、寺社が多かった。田畑はあまりない。町人の営む店舗なども、町人屋敷を中心として局所に集中していて、どこにでもあったわけではない。

・港区はその名の通り、東京湾と共に歩んできた。台場、芝浦、汐留。金杉橋から見える漁船に面影を見る。

・戦前から青山で果物屋を営んでいた紀ノ国屋は、1953年に日本で初めてのスーパーマーケットを開店。セルフサービスとレジ精算は画期的だった。

・新橋駅前には終戦日から数日後にヤミ市が立った。昭和22(1947)年2月には都内には約8万人のヤミ商人がいた。ヤミ市は昭和26年4月までに整理された。

・"大日本國防婦人會"のたすきの本物を始めてみた。漫画や映画ぐらいでしか見たことなかった。同じく、虎の絵と寄せ書きのある日章旗も。これがーー、、、

などなど。

港区民ならきっともっと楽しめるんじゃないだろうか。

白金台駅すぐ裏。

 

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▼広報誌『ときどき』のデザインを友人が手掛けているとあとで知る。すごい偶然。

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