2020年10月。芸劇のバックステージツアーに参加してきた。
今回参加したのは、コンサートホール編。
昔は5階まで直通のエレベーターがあった(めちゃくちゃ怖いやん……)とか、
パイプオルガンが回転可動式で3台あるとか、
壁が本物の大理石。バブルの頃に建てられたので贅沢にあしらわれている。響きすぎるので、表面にヤスリをかけたり、あとから木が貼ってあって調整されているとか......、
いちいちへえ〜、へえ〜と驚きながら。
3人のガイドさんがチームになって、一人ひとりの様子を気にかけながら、進行してくださる。安心だし、楽しかった。
安心というのは、わたしは高いところが無理なので、3階席に座って話を聴けなかったときに、「じゃあ2階席の低いところから見てみましょう」と先に案内していただけたり、そのことでわたしが引け目を感じないように、こまめに声をかけてくださったから。
感染症流行中ということもあって、一人ひとつのイヤホン端末を装着して、ガイドさんの声を無線で飛ばして聴ける。こうするとガイドさんが声を張らなくてよいし、ボリューに差がなく、クリアに聴ける。
コンサートホールを上手から舞台に上がる体験もさせてもらえて、胸いっぱい。
きょうは本番のあとにツアーに入ったので、なんとなく余韻を感じながら。
・ステージ広い!客席までよく見える!
・ステージ床にある無数の穴は、チェロやコントラバスのピンの跡
・パイプオルガン、近くて見ると圧巻。9,000本ものパイプはとても贅沢。
・椅子下の黒いものは空調。これがないとホール内が密閉状態になってしまう&ドアが開かなくなる。
などなど、ホールのつくりや設備、場所について知るのも、鑑賞の楽しみ、味わいが広がる。次来たときには、あのとき話してくださったことだな、とわかるわけだから。
人が情熱をもって架けてくれた橋を渡って、良い体験をさせてもらえたら、愛着が湧いてくる。どうせなら芸劇に行こうかな、と思うきっかけにもなり得る。
そういう人も出てくるはず。わたしはそういうタイプだな。
よい時間をありがとうございました。
そして、30周年おめでとうございます。
ツアーは11月、12月もあるようです。こちらからぜひ。
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館内はピンクの照明。10月は乳がん予防啓発キャンペーンのため。