2020年7月の終わり。 映画『ぶあいそうな手紙』を観た。
▼公式ウェブサイト
▼トレイラー
スペイン語関係の仕事をしている友だちがシェアしていて知った。
映画と、こちらの公開記念のオンラインイベント。
もちろん参加しました!
配給会社ムヴィオラ代表の武井さんと、字幕翻訳を担当された比嘉さんのパワフルなトークを、 わくわくしながら聞いていた。
映画も、高まる期待。
観てみて。
期待以上に、ほんとうに素晴らしい作品だった。
一緒に観に行った友だちと感想をもりもり話したら、満足してしまって、なかなかブログに書けずにいた。
手元にあるのはこのメモだけ。
これから観る人のために、詳しく書くのは控えつつ、いくつか記録。
・丁寧に手を入れて、長い時間をかけて居心地よくしてきた住まいも、選りすぐって集めた自分の好きな物も、人生の終わりには持っていかないんだなぁ、ということ。
・予測がつかなくてハラハラするところもあるんだけど、芯はすごく「大丈夫」なビアと、偏屈で老いらくの恋に落ちちゃったの?!に見えて、ただ彼女の影響を受けて自分が変わってもいいと思えるオープンさを持っているエルネストのコンビがいい。
・エルネストと隣人のハビエルの関係。同じ言葉で同じルーツを分かち合える相手。長年東京に暮らすわたしが、関西ルーツの人と関西言葉で話せるときに感じているものに近いのかな。
・エルネストの息子、ラミロの複雑な心情描写の見事さ。出てくる人、出てくる人それぞれに共感できる描き方は独特。
・重要な役割を担った音楽。歌。詩。ポエトリーリーディングも忘れられないシーン。
この監督の次回作、とても楽しみです。
▼監督のインタビュー記事。
そうそう、イベントでも話題にあがっていた「言葉が入り乱れる感じ」も心地よかった。
近いから似てる、似てるけど違う、違うけど通じる。
もっと言葉がわかったら、ポルトガルのポルトガル語とブラジルのポルトガル語の微妙な違いとか、ポルトガル語とスペイン語の表現の違いもわかったりするんだろうな。(どちらも大学のときに第二、第三外国語で履修したけど、ものにするほどがんばれなかった)
家に帰ってから、
ブラジルのポルトアレグレってどこにあるんだろう?
サンパウロからポルトアレグレ、ポルトアレグレからウルグアイ・モンテビデオってどのぐらいの距離なんだろう?
とふと思い、グーグルマップで調べたら、すっごく近かった。
「近かったよ〜」と友だちにお知らせしたら、「わたしも今地図帳見てたの!」とお返事が来て、考えること一緒だったねと笑った。
そして、このときの鑑賞が、先日観た映画『ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ』につながる。
ウルグアイにまつわる映画を今年は二本も観た。
一生行くことはないかもしれない遠くの国、遠くの文化を見せてくれる映画に、いつも感謝。
映画を届けてくれる映画人たちに感謝。
▼イベントで紹介されていたブラジル映画のおすすめ。
『父を探して』はすごくよいアニメーション映画とのこと。いつか観る機会がありますように。
ウルグアイ、ムヒカが大統領の頃に出された大麻合法化についての映画『ハッパGoGo〜大統領極秘司令』。ムヒカも友情出演しているとのこと。
観ようと思っていたのに、ぼんやりしていたら逃してしまった。。