ひととび 〜人と美の表現活動研究室

観ることの記録。作品が社会に与える影響、観ることが個人の人生に与える影響について考えています。

展覧会情報をキャッチするには?

先日「きものkimono展」の鑑賞記録を投稿したところ、こんなご質問をいただきました。


好みの展覧会を逃さないためには、どのサイトをチェックしていると良いでしょうか?着物や服飾関係は好きです!


なるほど。わたしが自然にやっていることで、何かお役に立てることがありそうなので、きょうはそれにお答えする形で書いてみたいと思います。

※わたしが東京在住なので、東京中心の記事になっております。ご了承ください。

 

 

◎服飾関係がお好きとのことなので、まずは専門のミュージアムをチェックされるとよいですね。

文化学園服飾博物館

杉野学園衣裳博物館

岩立フォークテキスタイルミュージアム

神戸ファッション美術館 (神戸)

国立民族学博物館(大阪)
※専門ではありませんが、服飾もとても充実しています。

風俗博物館(京都)

京都服飾文化研究財団 KCIギャラリー(京都)
※デジタル・アーカイブWebで閲覧できます。

 

他にもネットで検索してみてもよいですし、美術館・博物館のガイドブックでも探してみると良いと思います。冊子の良さは、探しているもの以外との偶然の出会いがあるところです。

  

 

 

 

ミュージアム(博物館、美術館、記念館、文学館等)の企画展をキャッチするには、こんな方法があります。

 

ミュージアムSNSアカウントをフォローする

 FacebookTwitterInstagramなどをフォローしておき、気に入った記事があれば「いいね」をしておくと、そのアカウントからの投稿が表示されやすくなります。SNSを普段からよく使う方におすすめです。


・美術ブロガーさん、学芸員さんなどのSNSアカウントをフォローする

 わたしがよく読ませていただいている美術ブロガーさんは、青い日記帳さんです。SNSの投稿で見て、ブログを読みに行きます。学芸員さんはよく行くミュージアムから、これから行ってみたいミュージアムまで、フォローしています。他にも、ミュージアムによく足を運んでおられる方や、美術系の本を出している出版社、書店などもフォローしています。


・展覧会やお店ではチラシをチェック

展覧会に出かけたときに、チラシのラックなどをチェックして、気になったチラシをもらう習慣をつけます。日本では、展覧会の度に美しいチラシが作られ、情報も満載でどんな体験ができそうかのイメージが作りやすいので、重宝しています。ミュージアム以外でも、飲食店や雑貨店などにも展覧会のチラシはよく置いてあります。


・チラシミュージアムスマホアプリ)
イープラスが運営している全国1,500以上のミュージアムのチラシが掲載されています。チラシのビジュアルで探せるので便利です。テキスト検索もできます。全て網羅されているわけではないので、タイミングによっては引っかからないこともありますが、「今、何やってんのかな〜?」を知りたいときはとても便利です。

チラシミュージアム~美術館・博物館の情報&クーポン|イープラス


日曜美術館

NHK Eテレの美術館番組では、展覧会会期に合わせた特集が掲載されています。「アートシーン」のコーナーでも展覧会の紹介があります。毎週録画設定しておくと見逃しません。

日曜美術館 - NHK

・美術系雑誌(芸術新潮美術手帖

書店に行って美術系雑誌のコーナーをチェックすると、芸術新潮美術手帖はだいたいあると思います。展覧会の情報や、会期に合わせた特集が掲載されています。



Web版も情報満載。
美術手帖Web版

芸術新潮

 

 ・年間情報

例年ですと、「今年の美術展情報」として、いろんな雑誌が出ているのですが、感染症流行で先行き不透明なため、2021年版は出さないところが多いかもしれません。一応ご参考まで。

 

 

 

◎いつの間にか終わってた!にならないように、わたしがしていること。

 

Googleカレンダーをつくる

専用のアカウントでカレンダーを作って、チラシやSNSで情報を得たら、行く行かないはともかく、会期を入れていっています。

これを書いている12/2だとこんな感じです。映画や舞台系が入っていないので、わたしにしては少なめです。

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・友だちを誘う

行きたい展覧会は友だちを誘って早めに予定しておけば、見逃しません。

鑑賞好きの仲間ができれば、仲間内で情報交換ができるようになるので、次、また次とつながっていきやすいです。

普段からSNSで発信したり、身近な友達に「こんな分野やテーマに関心がある」と話したりしていると、情報を教えてもらえたり、「じゃあ今度行かない?」と誘ってもらえたりもするようになります。行ってきた感想を発信するのもよいです。

SNSのアカウントをフォローしておく」と先に書きましたが、情報収集のために読む専門だとちょっともったいないです。ちょっとしたつぶやきでも、発信もしていくと関心が関心を呼んで世界が広がっていく、そういうありがたいツールでもあります。

 

 

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特定の発信源を追いかける方法もありますし、キャッチするための流れを自分の日常に作り出すという地道な方法もあります。

自分にぴったりの展覧会との出会い方が見つかるといいですね!

 

わたしも気になる展覧会はSNSでときどきシェア、RTなどしていますので、よろしければフォローしてみてください。

Facebook https://www.facebook.com/funanokawaseiko

Twitter 舟之川聖子|Seiko Funanokawa (@seikofunanok) | Twitter

 

 

 

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