2020年12月末、東京都現代美術館で開催の石岡瑛子展に行ってきた。
『石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか』
よかった……。
創ることの圧倒的なパワーと勇気をもらって帰ってきた。
もうそれしか言うことがない。
ちょっと目新しいぐらいじゃダメで、1976年のパルコの広告が、2020年の今、ようやく違和感なく見えるぐらい先進的じゃなくちゃ意味がない。
あの時代にそれをやっていた人がいたという驚愕。
コンピュータやインターネットがない、ということをいちいち思い出さなくちゃいけない。
個人的には、オペラ『ニーベルングの指輪』の衣装がグッときた。あの点数!
会場に降ってくる石岡さんの声が喝を入れ続けてくれた。
どの部屋にも流れ続けていたし、インパクトのある声と語りなので、いつでも脳内再生できる。
文字起こしはこちらに公開してくださっている。
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/EIKO_interview_PC.pdf
展覧会を担当した学芸員さんのツイート。これが見所のすべてを物語っている。
昨日のこのツイート反応なさすぎでしたけど💧本日発表の「石岡瑛子展」。時代を画した資生堂やパルコ の広告から、渡米しハリウッドを始めとするエンターテイメント産業まで、女性で日本人で未知の分野で自分の可能性を切り開き続けた人は他にいないかと。ご期待ください!https://t.co/PPkJT8YIXA https://t.co/K6dLiw8YvN
— ton yabumae (@ton0415) 2020年1月28日
学芸員さんへのインタビュー。これも必読。
トークセッション。必見。
一緒に観に行った友人としばし感想を交わす。大事なことはほとんどここで昇華&循環させてしまったので、思い出せない。でも語ったからこそ確実に血肉になっている。
観に行く少し前に、石岡瑛子✖️ターセム・シンのタッグで制作した映画『落下の王国』の放映が地上波であった。これに使われた衣装の展示もあって、いい予習になった。日テレさんありがとう!
勢いで買ったが、まだ読めていない。
すごいボリュームなんです。576ページ。天才を語るには言葉が必要だ。
『TIMELESS 石岡瑛子とその時代』河尻 亨一 /著(朝日新聞出版)
石岡さんの言葉を探していて見つけた。
昨年は三島由紀夫没後50年だったので、石岡展で三島が登場するのもタイムリーだった。
日本では公開されなかった"Mishima: A Life in Four Chapters" パッケージもカッコいい。
『芸術新潮』2020年12月号(特集:没後50年21世紀のための三島由紀夫入門)
写真、年表、文学考察と一つの展覧会を訪ねたような充実。三島について、まだ理解には程遠いけれど、以前よりは少し取っ掛かりができた。
石岡展とベジャール のバレエ作品『M』をオンライン視聴したことが後押ししてくれた。
映画『三島VS全共闘』は見逃した。
いくつもの時代を経て再考、再評価される才能のオンパレード!
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